概要
1968年6月20日テキサス州生まれ。メキシコ系アメリカ人。
血みどろのB級アクションからファミリー向けのヒーロー映画まで手掛ける幅広い作風で知られ、デビュー作「エル・マリアッチ」は製作費7000ドルという低予算と、その一部を自ら新薬の臨床実験バイトで稼いだという逸話と共に有名な作品である(このエピソード自体を映像化した「RED11」という作品もある)
脚本から撮影、編集、サントラまで一人で手掛ける自称「マリアッチ・スタイル(「マリアッチ」はメキシコ式の楽団のこと)」による「はやい、やすい、うまい」のファストフード的な映画作りは、入れ替わりの激しいNetflix、ディズニープラスといった配信サイト向け作品でも遺憾なく発揮されている。
悪党の生首や臓物が豪快に吹き飛ぶゴア表現、アントニオ・バンデラス、ダニー・トレホといったラテン系俳優を主体としたキャスティング、ギターケース型ミサイルランチャーに代表される馬鹿馬鹿しいギミックの小道具等が「定番」の監督である。
テキサス州オースティンに自身の制作会社「トラブルメーカースタジオ」を構えており、撮影からVFXの合成加工までこのスタジオのみで完結出来るようになっている。敷地内にはハリウッド映画版銃夢である「アリータ:バトル・エンジェル」の撮影時に制作したアイアンシティ(原作漫画では「クズ鉄町」)と呼ばれるスラム街の町並みを再現した実寸大セットがあり、今でもイベント会場等として利用されている。
代表的な作品
オリジナル
エル・マリアッチ(1992年)
デスペラード(1995年)
フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年)盟友クエンティン・タランティーノとの合作
スパイキッズ(2001年)
マチェーテ(2010年)主演のダニー・トレホは彼の親戚(従兄弟)である
原作付き・スピンオフ
シン・シティ(2005年)フランク・ミラーの同名アメリカンコミックの実写版
アリータ: バトル・エンジェル(2018年)木城ゆきとのSF漫画「銃夢」の実写版、製作・脚本はジェームズ・キャメロン
マンダロリアン(2020年)
ボバ・フェット(The Book of Boba Fett) (2021-2022年)
上記の二作品はスター・ウォーズのスピンオフドラマシリーズ