クラシカロイドのベートーヴェン×モーツァルトのカップリング
概要
二人はたいていの場合いつも一緒にいる、いわゆるニコイチな関係である。
ほかの人が彼らを「ベト」「モツ」と呼ぶ中、お互いに対してのみファーストネームを基にした
「ルーくん」「ヴォルフ」というあだ名で呼び合っている。
キャラクター原案・土林誠氏の最初期のコンセプトアートにも、歌苗・奏助(&パッド君)と並んで登場しており、この二人がクラシカロイド側のメインキャラクターであることは間違いない。
また、何の因果か二人とも中の人は某クソアニメで顔の長い方を演じた経験がある。
第1シリーズ
第1話のサブタイトルからして「ベトとモツと音羽館」とニコイチにされている。
この二人こそ、最初に物語の舞台・音羽館にやってきたクラシカロイドなのである。
第6話、歌苗の父親・音羽響吾から語られたところによると
クラシカロイドとは巨大企業「アルケー社」の研究室で作られた人造人間であり、
ベトモツの二人は同じ時期に覚醒し響吾と3人で研究室から脱走してきたらしい。
この時の服装は二人とも裸白衣。
響吾がどこかにいなくなってしまってからは、彼のメモを基に二人旅をして音羽館までやってきた。
第7話、暴走したモツを止めたのはベトの鉄拳であった。このほかにもモツが暴走したときにベトが鉄拳制裁を食らわすことはしばしばある。
第16話。サブタイトルは「働け!ベト モツ」。
(間にスペースが入っているが)「ベトモツ」というコンビ名が公式で使われた瞬間である。
二人が一緒にいろいろなバイトをする。ホストになったり、闇堕ちしたり、
(モツのホラ話の中とはいえ)殴り合いのケンカ→仲直りのコンボを決めたり、
はては茶畑に住み込みで働いたり(この時の様子はまるで老夫婦)、温泉に入ったりする。二人のファンは必見の回。
第20話、モツが「17歳の恋人に会ってくる」と言って周囲が騒然とする中、
ベトは一人「…“17歳の恋人”とはな。」と納得していた。
二人だけにわかること。それ即ちツーカー。
DVD・ブルーレイでは1巻と5巻のジャケットをこのコンビが飾っている。
再放送時のキービジュアルも「真夜中のベトとモツ」と題される、二人がムジーク発動時の衣装で
(モツは髪をおろしている)どこか高いところ(おそらく音羽館の屋根の上?)に佇んでいる絵である。
第2シリーズ
部屋を追い出されてしまったベトとモツは、物置部屋で二人一緒に寝ることになる。
お互いに歯ぎしり(ベト)とおなら(モツ)のせいで眠れないとぼやいているが。
ワーグナーが音羽館を出て行った後も、同じ部屋をバダとチャイコが使っているため相部屋は継続中。
また前述の「真夜中のベトとモツ」のビジュアルが、データ放送のミニゲームでハッシー君を1000匹集めると壁紙としてプレゼントされるようになっていたり、CD「ムジークコレクション4」のAmazonオリジナル特典である着せ替えジャケットとして付属していたりする。
第8話では一瞬二人の顔の距離がとても近く、ファンの間ではちょっとした話題になった。
第17話、公式サイトの予告文においても「ベトモツ」というコンビ名が使われている。
本編中でも事実上のパラレルワールドながら彼らはここでもほぼニコイチで行動していた。(悪役だけど)
第19話、メインはシューとモツだったが、ベトモツ的においしいシーンもあった。
まず、二人がなぜ「ルーくん」「ヴォルフ」と通称で呼び合うのかが明かされる。
そもそも「ベト」「モツ」というのは史実の音楽家とは別物であるという意味で響吾がつけた名前なのだが、「ヴォルフガング」という名前が気に入っているとこぼしたモツの気持ちをくんでベトが「ヴォルフ」と呼び始め、モツも「ルートヴィヒ」から取った「ルーくん」と呼ぶようになった、というのが真相である。
その上モツのことが嫌いで、なおかつベートーヴェン先輩への尊敬はだれにも負けないと自負するシューが、それでもベトを一番笑顔にできるのはモツだということを認めたのである。絶体絶命のピンチに陥っても先輩のためにモツの方を優先して逃がそうとするほどに。
また、この回のモツによると二人は「そんなに仲良くない、むしろいつも喧嘩してるし」だそうで、ここから二人はいわゆるケンカップルと見ることもできる。
原曲集CD第6弾ジャケットでも二人の仲睦まじい姿が見られる。ちなみにこのジャケットイラスト、元ネタが存在する。
本編外
CD「クラシカロイド・オン・アイス」のジャケット絵はこの二人がペアでフィギュアスケートを踊っている。
またキャラクターデザイン担当・山本美佳さんのツイッターにおける「桃太郎」パロディでは二人はおじいさんとおばあさんになっている。 夫婦か。
その上桃太郎は原典では桃を食べて若返ったおじいさんとおばあさんが愛し合って生まれたことを考えるとなんだか意味深である…
公式グッズの一つである2018年度カレンダーでも、2019年3月のところに土林誠氏によるこの二人の絵が描かれており、それに関する解説を土林氏の公式ツイッターで拝むことができる。
ほかにも雑誌『アニメディア』の描き下ろしでは恋人つなぎでウィンナワルツを踊っていたりしたらしい(筆者未確認)。
関連イラスト