ベルド(ロードス島戦記)
べるど
CV:石田太郎(ロードス島戦記) / 玄田哲章(ようこそロードス島へ!)
暗黒の島マーモ帝国の暗黒皇帝。
マーモの闇の森の蛮族出身で、かつては「赤髪の傭兵」として知られていたロードス最強の戦士である。
「魔神戦争」では、ライデンに出没していた魔神将を単独で討ち倒して「魔神殺し」として名を馳せた。最終決戦で6人の仲間と共に最下層へ到達し、魔神王を倒して「六英雄」として讃えられた。
その後は故郷であるマーモに戻り、圧倒的な強さとカリスマで闇の森のダークエルフや暗黒神ファラリス教団などの闇の勢力を次々と傘下に収め、あまりに混沌な為に不可能とされていたマーモ島の完全統一を僅か3年で達成し、マーモ帝国を打ち立てて暗黒皇帝に即位した。そして力を蓄えるとロードス本島に侵略戦争を仕掛ける事となる。
「英雄戦争」では、かつての友ファーンを一騎打ちの末に倒した後、傭兵王カシューと戦うも飛来してきた矢を肩に受け、その隙を突かれて首をはねられて戦死した。(OVAではファーンとの一騎打ちに勝利した直後、カーラの放った(と思われる)槍に貫かれた上にそこへ雷撃の魔法を食らって死亡)
OVAでは為人をそこまで掘り下げる尺が無かった為、それしか見ていないと「ロードスの支配を目論む強大な力を持った残酷な悪役」というRPGにおけるラスボスのようなステレオタイプな印象しか受けない。ただし、ロードス島伝説などマーモ皇帝になる以前の話を読むと、非常に深みのある複雑で魅力的な人間性や、彼なりの生きることや自身の戦う理由についての哲学的な思考を読み取ることができる。
戦死した為、六英雄には数えられていないが、ともに最後まで魔神王と戦った至高神の司祭フラウスとは男女の関係にあった。かつての仲間であるウォートや大ニースなど彼の過去を知る人物からは「ベルドがロードスの支配を目論んだのはフラウスの今際の言葉に縛られていたから」と思われることも有ったが、ロードス島伝説の完結編「至高神の聖女」の描写では否定されている。
新ロードス島戦記では、彼の遺児であるレイエスが新生マーモ帝国の皇帝として即位している。そのレイエスの出生にはベルドの遺児である以上に、ある重大な秘密が隠されている。