この項目には、『バイオハザードRE:4』の追加コンテンツ『セパレート・ウェイズ』のネタバレが含まれます。
概要
『バイオハザードRE:4』の追加コンテンツ『セパレート・ウェイズ』に登場するクリーチャー。本編のラモン・サラザール初登場時に側にいた黒いローブを羽織った方の個体である。開発者はノビスタドールを開発し、後に自らヴェルデューゴに変異したイシドロ・ウリアルテ・タラヴェラ。当初は彼によって「U-Ⅲ」の仮名で呼ばれていたが、完成後は「魔犬(ペサンタ)」と改名された。外見はヴェルデューゴと同じに見えるうえ、「ペサンタ」もイシドロによる呼称であると思われたが、本ストーリーで全く異なる生態を持つクリーチャーであることが判明した。
ペサンタとはスペインのカタルーニャ地方で伝承される悪夢を見せる幻獣だが、こちらの「ペサンタ」も相手に幻覚を見せる能力を持っている。
ストーリー中ではチャプター1から登場し、以後何度もエイダを追跡してくる。
特徴
前述の通り、ローブを羽織った外見は赤色の方、すなわちヴェルデューゴと全く大差がないものの、ストーリー中でヴェルデューゴのような俊敏な動きは見せない。
しかし、体組織から槍状の物体を生成する、あたかも複数体に分身したかの様な幻影を相手に見せるといった攻撃手段を持ち合わせている。特にこの幻影は、単調な爪攻撃をしてくるが、当たると何故かダメージが入る。一戦目時は複数体出現するが、攻撃を当てたり、閃光手榴弾を投げることによって消失させることが可能。二戦目では、一体、その後二体出現させるが、この幻影は攻撃を当てても消えず、距離を取ると消えたのちプレイヤーのそばに再出現させてくる。
実は「分身」である寄生体を生み出し、相手に植え付ける能力を持っている。幻影は寄生体を通して相手の神経系に作用させることで引き起こされるものである。作中では粘液のようなものを飛ばしてエイダにかすり傷を負わせているが、この時エイダに寄生体を植え付けたものと思われる。この「分身」は、プラーガ同様、本体であるペサンタが死亡すると生命活動を維持できず死亡する。エイダの場合はペサンタ撃退時にこれを吐き出している。
深刻なダメージを受けることによって著しい変異を遂げる。
変異後
第一形態
足場の下敷きになり、身体に深刻なダメージを負ったことによって変異を遂げた姿。白色の肌、露出した脳、オニイソメを彷彿とさせる鋭利な顎を持った寄生体の触手と、原作のU-3を踏襲した姿をしている。但し、U-3と異なり、全体のシルエットはヴェルデューゴに近く、腕と脚がそれぞれ一対の二足歩行で、寄生体の触手は尻尾が変形したものとなっている。
爪による攻撃の他、尻尾の触手を振り回したり、地面に突き刺して相手の下に突き出したり、触手の口から時間差で爆発する酸性の粘液の塊をまき散らしてくる。
倒すと「執事の髪留め」を落とすが、第二形態となって再び襲い掛かってくる。
第二形態
尻尾の寄生体のみが分離した姿。グレイブディガーや砂虫のように地中に潜り、相手の真下から突き出たり、粘液の塊を吐き出したり、壁と天井を張って相手の元に落下・突進したりして攻撃してくる。全体的に外殻に覆われているが、腹部と尾部にオレンジ色の軟組織が露出した部位があり、そこが弱点となっている。また、戦闘中にはノビスタドールが乱入してくる。
開発経緯
被検体となったのはラモンに仕えていた執事。開発者であるイシドロの残した手記によると、執事を用いた「人間と虫との融合」を目指した実験が上手くいかず、彼の生命も危ぶまれる状態であった。そこでイシドロは「更に広範囲の虫の組織を結合させる」か「虫以外の生物の組織も結合させる」方法を検討した。後者について、イシドロは成功する保証がないことに加えて、虫以外の生物の組織を混ぜることを美しくないとして難色を示していたが、この手段を取ったものと思われている。