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概要編集

所属国ロシア連邦
出生日1931年2月1日
死亡日2007年4月23日(76歳)
出生地ソビエト連邦 ロシア社会主義連邦ソビエト共和国 ブトカ
死亡地ロシア連邦 モスクワ
所属政党ソビエト連邦共産党(1961年3月 - 1990年7月)
出身校ウラル工科大学建築科
宗教
配偶者(2007年4月時点)ナイーナ・ギーリナ
子女2人

ボリス・ニコラエヴィチ・エリツィン(ロシア語:Борис Николаевич Ельцин、ラテン文字表記:Boris Nikolayevich Yeltsin、1931年2月1日 - 2007年4月23日)は、ロシア連邦の政治家。初代ロシア連邦大統領。大統領に在任していた当時は民主化・価格の自由化・民営化などの功績を上げる一方で、権威主義的な統治などで失政と誤りが目立った。更にソ連時代に先祖返りを遂げつつあるプーチンを後継者にした事の評価も含め、最終的な自身の評価は今後に残されている。


経歴編集

初期編集

1931年2月1日にソビエト連邦のロシア社会主義連邦ソビエト共和国のブトカにて、ウラル地方の独立農民である家系に誕生した。1949年9月から1955年6月までウラル国立工科大学で学んだ後は建設業界で勤務し、1961年3月に共産党に入党した後は党内で昇進した。1976年11月に党のスヴェルドロフスク州委員会の第一書記に就任し、当初はペレストロイカを支持していた。


ソ連時代末期編集

その後ミハイル・ゴルバチョフは改革が穏健過ぎると批判し、複数政党による代表制民主主義に移行するよう求めた。1987年11月に初めて党政治局を辞任し、反政権派の人物としてその人気を確立した。1990年5月にロシア最高会議議長、1991年7月にロシア・ソビエト連邦社会主義共和国の大統領に選出され、同年8月に8月クーデターが発生した時は抵抗を呼びかけた。


大統領編集

1991年ロシア連邦大統領選挙では、空軍の軍人であったアレクサンドル・ルツコイ副大統領候補に選出し、57.3パーセントの得票率を獲得・当選して同年7月に大統領に就任した。ロシア史上初めて国民による選挙で選出された国家元首となり、在任中は経済ショック療法・ルーブルの市場為替レート・全国的な民営化・価格統制の解除を実施して国家経済を資本主義市場経済に転換した。


同年12月にソ連が正式に解体されるのに尽力し、同月にロシア連邦がこれを継承して独立主権国となった。1993年12月に新たな憲法が施行され、副大統領が廃止されてルツコイは退任した。その政権移行を通じてエリツィンは大統領としての職に留まり、1996年ロシア連邦大統領選挙では再選されたが、批評家たちは腐敗が蔓延していると主張した。1999年12月に大統領を辞任した後は表舞台から姿を消し、2007年4月に死去すると国葬が執行された。


余談編集

1999年12月に大統領の辞任を表明するまで、ヴィクトル・チェルノムイルジンセルゲイ・キリエンコエフゲニー・プリマコフセルゲイ・ステパーシン、ウラジーミル・プーチンの5人が首相を務めた。2007年4月に国葬が執行された時にプーチンはこの日を国民服喪の日とする事を宣言し、この葬儀の後に遺体は軍の名誉をもってノヴォデヴィチ修道院の墓地に埋葬された。


国内では1980年代後半から1990年代初頭にかけて自身の人気は高かったが、大統領に在任していた時の経済・政治的危機によって評判は傷付き、ロシア国民には広く不人気となって退任した。ソ連を解体してロシアを代表制民主主義の国に変革し、この国に新たな政治・経済・文化での自由を導入した自身の役割に対して賞賛と批判を受けたが、逆に経済的失政・汚職・そして時には世界の大国としてのロシアの地位を損なったとして非難された。


家族編集

1956年9月にナイーナ・ギーリナと結婚して2人の子女が誕生した。


関連動画編集

World War II Red Square Victory Parade, 1995 Парад Победы

9 мая 1996г. Москва. Красная площадь. Военный парад.

9 мая 1997г. Москва. Красная площадь. Военный парад.


関連タグ編集

エリツィン


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