ソビエト連邦軍空軍(ソビエトれんぽうぐんくうぐん、ロシア語:Военно-воздушные силы СССР)は、ソビエト連邦が保有していた空軍。1946年2月にそれまで存在した赤軍の航空部隊である赤色空軍を再編成して発足した。主な任務は戦略爆撃・戦術爆撃とそれに伴う制空権の確保などがある。ソ連には空軍とは別に国土の防空を専門の任務とする防空軍が存在し、任務が明確に分けられていた。1991年12月に一部の特殊な機材を除いて概ね部隊が存在する国の軍に継承され、ロシア地方の部隊・他の地方に展開する高度な装備を有する部隊はロシア空軍が継承した。
歴史
1918年5月に赤軍の一部門として労働者と農民の赤色空軍が発足し、1924年4月に赤色空軍に改称された。1946年2月に赤軍がソビエト連邦軍に改称されると同軍の空軍となり、1991年12月まで存続した。
余談
1976年9月に極東部分の沿海地方にあるチェグエフカ基地から北海道の函館空港に亡命したヴィクトル・ベレンコ中尉は、空軍ではなく防空軍に所属していた。