概要
物語の舞台でもある亀有商店街の住人が毎年の夏と冬に主人公の両津勘吉から支給されたボーナスを奪い、彼が買い物で貯めるに貯めたツケを清算させるのが目的である。
無論、張本人の両津も簡単にボーナスを渡すはずがなく、ボーナスを渡したくない一心であれよこれよと悪あがきや妨害を行い、同じ商店街の連中もボーナスを手に入れるためにメカやトラップ等あらゆる手段を行使し、両津と商店街連中との攻防戦が繰り広げられる恒例行事である。
しかし、結局最終的には肝心のボーナスがパアになるのが毎回のオチであり、両者とも引き分けに終わり、仮に両津か商店街がボーナスを死守若くは略取して勝利を得ても、その直後にボーナスが予期せぬ形でオジャンになるのがお約束になっている。
両津の妨害
初期の頃はボーナスを守るためには手段を選ばず、商店街の連中を警察に突き出す非道な行為もあった。例としてプラモ屋を空き巣や寸借詐欺に仕立て上げて交番に連行したり、追ってきた商店街の連中を凶悪犯と名指し上げ周りから一網打尽にさせるなどさまざま。また、両津特有の狡賢さも発揮され、支給されたボーナスを予め金貨や切手に変換して表向きにはボーナスが支給されなかった、ボーナスを落としたなどでその場を凌いだり、通帳を商店街に渡して自分の口座からボーナスを引き出して欲しいと観念しつつも実際は予め他の銀行に口座を変えてたり、通帳を使えなくさせキャッシュカードのみで引き出せる様に変えておくなどある意味で天才。挙げ句の果てには自分には貧しい妹がいて彼女を養うためにボーナスが必要とあきらかに嘘っぱちな泣き落としをしボーナスを奪い返すなどやり方は無限。
商店街側の作戦
商店街の連中は両津からボーナスを奪うためならあらゆる手段を行使し、プラモ屋は持ち前の技術から発信機を作成して両津の手錠ケースに装着させたり、町中のあらゆる場所に監視カメラを装着させるなど多種多様。極め付けは対両津用に作成された借金徴収ロボット「シャッキングX」を操作して両津を捕獲するなど攻撃面においても優勢である。また、知人の体育大学生や空手部、ラグビー部、レスリング部の部員を動員したり、両津の友人でもある本田、麻里愛、左近寺、ボルボをスパイとして雇い、更には過去のデータから両津の逃走パターンをプログラミングしたディスクを活用するなど戦略面においても特化している。
酒屋は元レーサーという経歴からライダー部隊を集結させ、原付で両津を追いかけ回し砂利道や細い路地もお構いなしで追跡し続ける。
そして、駄菓子屋は非常に古典的な方法で両津を捕まえる。例として駄菓子屋が「あっ、こんなところにお金が」と発言し、落ちているお札を餌にして両津をおびき寄せ、手に入れた瞬間に籠で捕まえるというもはや動物同然の捕獲方法を実行し、ほぼ毎回成功している。