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マグダラなマリア

まぐだらなまりあ

130歳を超えてもなお美しく輝く歌手であり女優であり高級娼婦であるマリア・マグダレーナと彼女を取り巻く人々の、エロスと耽美にあふれたミュージカルシリーズ
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概要編集

数々の舞台で活躍する俳優・湯澤幸一郎氏が原作、脚本、演出、音楽、宣伝写真の一切を務める。

美術は少女椿笑う吸血鬼等多くの有名作品を執筆し伝説的劇団東京グランギニョルで演出も務めた耽美のパイオニア丸尾末広氏。

本シリーズは今まで五作+一作が公演されており、この他にマグダライブと称したイベントも行われてる。これについては後記。


エロティシズムと耽美に彩られた世界観は多くの観客を魅了し続けている。

また、本舞台には過激な下ネタ性的な描写が多少含まれているため鑑賞は自己責任でお願いしたい。

また、本作には女性キャラが多数存在するがその全てを男性俳優が演じている。

ストーリーは一作目から見ても繋がってはおらず多少前後している。


各シリーズのあらすじ編集

来日公演『マグダラなマリア』~マリアさんのMad(Apple)Tea Party~編集

2008年11月12日~16日にシアターアプルで公演されたマグダラシリーズ最初の舞台。

あらすじ編集

初の大規模な来日公演への準備に余念がないマリアだったが、日本に潜り込ませたスパイ・クリッパラの報告により、日本でのマリアの知名度がゼロに近い事が判明する。このままでは公演が大失敗に終わってしまうかもしれないという。マリアは周囲の人々と共に日本人のハートを鷲づかみにするべく日本の流行をリサーチし、ショーに取り入れようとするが…


本作の登場人物編集

マリア・マグダレーナ(演:マリア・マグダレーナ)

本作の主人公。130歳を超えてもなお輝く美貌と美声を有した歌手であり女優であり、高級娼婦。その生き様は二度の大戦を経ても衰えることのない。魔愚堕裸屋の店主。

グレイス(演:津田健次郎

マリアの親友で彼女もまた高級娼婦。作中の過激な発言は大体彼女によるものである。泣きぼくろと「グフフフ」という笑い方がチャームポイント。

コバーケン(演:小林健一

マリアの構える高級娼館「魔愚堕裸屋」の執事。よく脱ぎ幕間ではふんどし姿の彼が観客席から舞台から所狭しと暴れまわる。

カール男爵(演:KENN

資産持ちの男爵。娼婦であるローズマリーを好いている。資産が底を突き始め彼女と会えなくなることを恐れた彼は…

ローズマリー(演:米原幸佑

魔愚堕裸屋最年少の娼婦。父親によって娼館に売られてきた赤を基調とした配色が鮮やかな少女。カール男爵を恋いている。

クリッパラ(演:藤原祐規

本名は栗原龍三郎。広告会社電々通に務めるスパイ。

ハンス(演:永嶋柊吾)

元路上生活者の少年。音楽的才能を見出され魔愚堕裸屋で働くこととなった。旧名はグルダ。

クララ(演:齋藤ヤスカ

他の娼館から流れてきた娼婦。なぜか頭に重箱が乗っている。


再来日公演『マグダラなマリア』~マリアさんは二度くらい死ぬ!オリエンタルサンシャイン急行殺人事件~編集

東京では2009年11月18日~23日にサンシャイン劇場で、兵庫では2009年11月27日・28日新神戸オリエンタル劇場にて興行された。二作目。

あらすじ編集

時間軸は少し巻き戻りマリアの城「魔愚堕裸屋」を建てるために彼女があちこちに仕事で飛び回っていた頃の話。偶然乗り合わせた列車内で唐突に人が死んでいく事件が発生。マリアと、付き添いのグレイスも例外ではなく突然の死の巻き添えとなり…


本作の登場人物編集

マリア・マグダレーナ(演:マリア・マグダレーナ)

本作の主人公。130歳を超えてもなお輝く美貌と美声を有した歌手であり女優であり、高級娼婦。その生き様は二度の大戦を経ても衰えることのない。本作ではウイーンから女優を目指して上京してきた頃のまだ初々しい彼女の姿も見ることができる。

グレイス(演:津田健次郎)

マリアの親友で彼女もまた高級娼婦。作中の過激な発言は大体彼女によるものである。泣きぼくろと「グフフフ」という笑い方がチャームポイント。本作では彼女も歌手を志していたことが明かされる。

コバーケン(演:小林健一)

没落貴族のお嬢様に同行する家付きの執事。下ネタが多い。

エミリー(演:高木万平)

オスマン・トルコ崩壊後の没落貴族のお嬢様。嫁入り途中の列車で事件に巻き込まれる。ちょっとわがまま。

シャーリー(演:高木心平)

エミリーに瓜二つの女性。その正体は…

エルキュール・アポロ(演:岡田亮輔)

探偵を自称するが後に結婚詐欺師だと打ち明けるがそれも嘘。セシルの叔父も名乗る何かと嘘の多い男。

セシル(演:佐藤永典)

アポロの姪っ子として列車に乗車した少女。青を基調とした服と髪がチャームポイント。ケルベロスというくまのぬいぐるみを抱っこしている。眼帯や包帯でぼろぼろの彼女は一体…

黒海ピロシ(演:別紙慶一)

売れない演歌歌手。妻のなぎさと共に興業に向かう途中に事件に巻き込まれた。ドM。

黒海なぎさ(演:鯨井康介)

売れない演歌歌手である旦那を支える貞淑な妻、夜は荒縄やムチを振るう女王様。

グスタフ(演:広瀬友祐)

黄泉の国の支配者と自称するがそんなこともない。

アンジェラ(演:井上優ニーコ高橋広樹・青柳塁斗・平田裕一郎・永山たかし・Kimeru

日替わりで役者が変化したピンクのおさげがトレードマークのただの天使。因みにマグダラで女性が出演したのは後にも先にもニーコのみ。Kimeruの時にのみ赤縁のメガネをかけている。


来日公演『マグダラなマリア』~マリアさんの夢は夜とかに開く!魔愚堕裸屋、ついに開店~編集

大阪では2010年8月6日~8日梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで、東京では2010年8月12日~22日サンシャイン劇場にて公演された。

あらすじ編集

時間軸は一作目と二作目の間、マリアの念願だった魔愚堕裸屋がついに開店に至った。彼女の好む絵画や調度品で飾られた耽美とエロス溢れる店はナチスに目をつけられてしまう。またそんな折ひと組の親子が魔愚堕裸屋の扉を叩く。


登場人物編集

マリア・マグダレーナ(演:マリア・マグダレーナ)

本作の主人公。130歳を超えてもなお輝く美貌と美声を有した歌手であり女優であり、高級娼婦。その生き様は二度の大戦を経ても衰えることのない。本作では映画の主演女優を願われる。

グレイス(演:津田健次郎)

マリアの親友で彼女もまた高級娼婦。作中の過激な発言は大体彼女によるものである。泣きぼくろと「グフフフ」という笑い方がチャームポイント。本作ではマリア不在の間、魔愚堕裸屋をまかされる。

コバーケン(演:小林健一)

没落貴族のお嬢様に同行する家付きの執事だったが紆余曲折あり魔愚堕裸屋の執事となった。何かとゲスいことを言い、やっぱり脱ぐ。

エルキュール・アポロ(演:岡田亮輔)

ナチスのスパイ。新たな任務に就くためセシルを魔愚堕裸屋に預ける。彼女のことを心底大事に想っている。

セシル(演:佐藤永典)

少女兵士として働かされていたがマリアの働きかけによりその職務から解放された。痛々しい包帯等の類はなくなり衣装も以前より年相応の少女らしい服にマイナーチェンジした。アポロを想っている。

ローズマリー(演:米原幸佑)

不幸な生い立ちにも負けずに前向きに歩こうとする骨太な少女。父親に言われて「マッチ売り」をしていたが生活苦の父親についに娼館「魔愚堕裸屋」に身売りされる。旧名はソフィ・クラウス。

ペーター・グルテン(演:豊永利行

「つっぱりペーター」として一世を風靡した子役上がりの俳優。ハリウッドに進出するも夢敗れてロンドンに戻ってきた。ローズマリー最後の「マッチ売り」の客。

アンナ・エーデルマン(演:太田基裕)

凛とした美貌を持つパツキンのパイオツカイデーなナチSSの女性高官で階級は少佐。アポロと過ごした熱い夜が忘れられない。

クリッパラ(演:藤原祐規)

本名は栗原龍三郎。広告会社電々通に務めるスパイ。魔愚堕裸屋の営業を務める筋金入りのマゾヒスト。

エスメラルダ(演:小野田龍之介)

スペイン出身の高級娼婦。魔愚堕裸屋にはある目的を持って潜り込んだ。

オットー・クラウス(演:酒井敏也)

ローズマリーの実父。アル中でハゲで太った絵に書いたようなダメ男。娘に「マッチ売り」と称した売春をさせ金を稼いでは詐欺に引っかかりそれを無為にしていた。


マリア・マグダレーナ来日公演『マグダラなマリア』~魔愚堕裸屋・恋のカラ騒ぎ~編集

大阪では2011年10月8日~10日に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで、東京では2011年10月15日~23日サンシャイン劇場にて興行された。シリーズ第四作

また大阪では10/8(土)19:00公演と10/10(月・祝)17:00公演、東京では10/15(土)19:00と10/16(日)17:00と10/23(日)17:00の公演はドレスアップデーとされ、普段よりもエレガントな装いで劇場に足を運ぶことを推奨された。

あらすじ編集

第一弾から時間を遡っていた時間軸がようやく未来に進み始める。ロシアから来たナゾの娼婦と紳士の正体は?気の多過ぎるお手伝いの巻き起こす騒動の顛末は?そして、カールとローズマリーの恋の行方は?


登場人物編集

マリア・マグダレーナ(演:マリア・マグダレーナ)

本作の主人公。130歳を超えてもなお輝く美貌と美声を有した歌手であり女優であり、高級娼婦。その生き様は二度の大戦を経ても衰えることのない。

グレイス(演:津田健次郎)

マリアの親友で彼女もまた高級娼婦。作中の過激な発言は大体彼女によるものである。泣きぼくろと「グフフフ」という笑い方がチャームポイント。クリッパラに胸のときめきを覚える。

コバーケン(演:小林健一)

魔愚堕裸屋の執事。娼婦お葉が気になる。

ローズマリー(演:米原幸佑)

魔愚堕裸屋に勤める娼婦の少女。カールと愛し合っていたが…

カール(演:KENN)

元は資産持ちの男爵でありロージィと愛し合っていたがロージィを欺き本命に走る。が、その本命に欺かれ一文無しになり今は彼女の世話係として働いている。

クリッパラ(演:藤原祐規)

本名は栗原龍三郎。広告会社電々通に務めるスパイ。魔愚堕裸屋の営業を務める筋金入りのマゾヒスト。何故かモテ期。

お葉(演:永山たかし)

魔愚堕裸屋で働く娼婦。カールに恋心を抱いている。

アナスタシア(演:岡田浩暉)

ブロンドの髪が美しいロマノフ朝第四皇女。亡命し、ヴェロニカと名を変え魔愚堕裸屋に身を隠す。

ヴェロニカ(演:酒井敏也)

アナスタシアの召使い。

アレクセイ(演:清水良太郎)

自称ソビエト経財省役人。

オットー・クラウス(演:酒井敏也)

ローズマリーの実父。紹介料目当てにアレクセイを魔愚堕裸屋へ連れて行く。


マリア・マグダレーナ来日公演『マグダラなマリア』~ワインとタンゴと男と女とワイン~編集

東京では2012年11月21日~30日サンシャイン劇場で、兵庫では2012年12月7日~9日に新神戸オリエンタル劇場にて興行された。シリーズ第五作。「マグダラなマリア」の名前を冠した作品としては最後の作品となってしまった。(理由については次項)

あらすじ編集

マリア達一行は公演の為アルゼンチンを訪れ、マリアの先輩であった元大女優カミーナの元を訪ねた。しかしそこで彼女たちはカミーナの娘であるマルタの誘拐事件に遭遇してしまい―――?


登場人物編集

マリア・マグダレーナ(演:マリア・マグダレーナ)

本作の主人公。130歳を超えてもなお輝く美貌と美声を有した歌手であり女優であり、高級娼婦。その生き様は二度の大戦を経ても衰えることのない。本作ではまだ新人だった頃の彼女の姿を回想の中に見る事が出来る。

グレイス(演:津田健次郎)

マリアの親友で彼女もまた高級娼婦。作中の過激な発言は大体彼女によるものである。泣きぼくろと「グフフフ」という笑い方がチャームポイント。大の男を一人で運搬できる程度の腕力を持つ。

コバーケン(演:小林健一)

魔愚堕裸屋の執事。本作では出番の大半が褌姿である。

カミーナ・ボルヘス(演:岡幸二郎)

マリアの先輩であり目標としていた人物。現在はペドロと結婚し一女をもうけている。以前は姪っ子を我が子のように育てていたが―――?

マルタ・ボルヘス(演:赤澤燈)

カミーナの一人娘。学校で二次関数を習った事をやたらと主張してくる。笑い方が特徴的な箱入り娘。マグダラのヒロインには珍しくドレスや頭髪の色が淡い。

ペドロ・ボルヘス(演:高木稟)

カミーナの夫でワイナリーを営業している。富はあるが気取らず子供っぽい一面がある。妻子を心から愛している。

ロドリゴ・デ・ラ・ローサ(演:藤田玲)

ペドロが呼んだ一流ホテルで働くソムリエ。

フレディ・ブランメル(演:進藤学

カミーナのアルゼンチンタンゴの教師である英国人。少し頭が足りない。

アンナ・エーデルマン(演:太田基裕)

元・ナチスの高官の女性。現在は身を隠しアルゼンチンのホテルでメイドとして働いている。服装はフェミニンになったが身のこなしと頭のキレは当時のままである。

ペーター・グルテン(演:豊永利行)

元人気子役であり三作目でハリウッドに旅立って以降、再び芸の道で成功した。久方ぶりの登場であり、ロージーとの関係も言及されている。今作で四十二歳になったことが明かされた。(元々はもっと若かったがインパクトがあるとの事で急遽変更された)

黒海ピロシ(演:別紙慶一)

実に二作目ぶりの登場になる。漸く前作「おろしや旅情」のCDがコケた借金を完済し新作デュエット「アルゼンチン岬」で再起を図る。

黒海なぎさ(演:鯨井康介

ピロシの妻であり事務所の社長。ピロシと共にマリアの手助けをする。本作ではセクシーなボンデージ姿を披露した。


グレイスフルプロデュース『亜雌異人愚(アメイジング)なグレイス』編集

詳細は『亜雌異人愚なグレイス』を参照。


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