概要
「マシンマン」とは、アンドロイドのヒーローである。本名は「X-51」。別名アーロン・スタック。
コミック版「2001年宇宙の旅」で初めて登場した。
マーベルは1973年に、「2001年宇宙の旅」のコミカライズを発表。同年にコミックのタイトルとして連載を開始する。
同映画は一作(後年になり続編「2010年」が製作・公開されたが)のみであり、それゆえに映画には無い展開が続出。その一環として、マシンマンが登場する事に。
初出は同コミック8号から。
タイトル自体は10号で終了するも、新タイトル「MACHINE MAN」が開始。後に「インクレディブル・ハルク」にてハルクと共演。マーベルユニバース内の世界観であることが明確化する。
タイトルは82年まで続き、後に他ヒーローたちと共演しつつ、現在に至っている。
誕生
軍の秘密研究として、ドクター・ブロードハーストにより製作されたロボットの一体。
制作ナンバーは『X-51』。
X-1からX-50までは、人間のような自我を有しても、暴走してしまっていた。
しかしX-51は、心理学者アベル・スタックにより、彼の息子として育てられていた。X-51に「アーロン・スタック」と名付けたアベルは、軍の追手から彼を逃がすため、自身は自爆。
軍のクラッグ大佐は、追撃部隊を指揮。暴走したXナンバーの試作機に部下を殺された恨みから、X-51を捕えた。
が、X-51=アーロンは、モノリスの導きで脱出。自分を「ミスター・マシン」と名乗り、ヒーロー稼業を開始。カルト教団に偽装した秘密結社を粉砕した。
やがて、『マシンマン』と改名したアーロンは、精神科医ピーター・スパルディングという理解者を得て、宇宙ロボット「テン・フォー」の脅威から地球を救う。
その行動から、クラッグ大佐も態度を変えていくが、秘密結社コーポレーションがマシンマンを狙う様に。
後に、ハルクと出会いコーポレーションの野望を砕き、その後に人間を理解するため、保険会社の社員になって働いたり、様々な人物、マーベルユニバースのヒーローたちと交流したりしていくように。
アイアンマンと戦ったり、アベンジャーズの一員になったりもした。
パラレルワールドでのマーベルを描いた「EARTH-X」では、主人公的存在に昇進する。
外観・能力
X-51として完成した直後は、ロボット然とした姿。その額にはナンバリングが刻まれている。
のちに、アベル・スタック博士に引き取られ、息子同然に育てられた際、人工皮膚を装着。かつらも付けられ、両目以外は人間とほぼ同じ姿となる(両目のみ、カメラアイのレンズが剥き出し。そのため、人間に成りすます時にはサングラスをかける)。
マシンマンとして活躍する際には、他のマーベルヒーローたちのようにボディスーツ状のコスチュームを着用する。
ロボット故に、そのボディには様々な機能が内蔵されており、それを用いて戦う。
- ロボット故に、怪力と頑丈なボディとを有する。
- 手足が伸びる。また、手足を外し遠隔操作も可能。
- 内蔵された半重力装置で、空を飛ぶ。
- 目からのビームで画像を記憶・再生。人間の思考も読み取れる。
- 足裏から車輪を出し、高速移動。つなげてスケートボード状にしたりも。
- 目のレンズから催眠光線を。
- 指にアタッチメントで様々な機器を装着する。レーザーやPCへのコネクターも内蔵。弾丸も発射出来る。
その他、様々な機能を内蔵している。
パラレルワールドのマーベルユニバースを描いた「EARTH-X」においては、盲目になったウォッチャーが、自身の目の代わりに使役するため改造された。
その姿は、外装が透明な素材のスケルトンボディで、体内メカが見える。しかし手を伸ばすなど、旧来の能力は使用可能。
観察者ウォッチャーではなく、自らの意思で行動する者になるため「ウォッチマン」を名乗る。
「NEXT WAVE」で登場した際には、アーロンの顔にボディスーツで、ロングコートを羽織った姿で活躍。
余談
- ヒューマン・ロボット
ロボットのキャラクター繋がり。50年代に誕生。怪力を持つ鋼鉄ボディのロボットで、人語を解し、理解が可能。製作された時に、製作者を妬んだ者にプログラミングを細工され、人を殺すようになってしまった。崖から落ちて海に沈み、眠りにつく。後に回収され再起動、パラレルワールドのアベンジャーズのメンバーとなる。
元はSF短編コミックのキャラクター。後にマーベルの「what if」9号にて、「パラレルワールドの、50年代のアベンジャーズ」のメンバーとして登場する。