マホ(ネプテューヌ)
まほ
CV:鈴代紗弓
『超次元ゲイムネプテューヌ Sisters vs Sisters』に登場した新規キャラクター。モチーフはおそらくスマートフォン(スマホ)であり、作中でも何かとスマホに関する事を多く話してる。
本作はタイムリープを題材にした作品である為、作中では
- ネプギアが作中の序盤で出会う、本編中でよく登場するマホ
- 未来世界からやってきたマホ(作中では主に「グレイシスター」表記)
- 元から現代の時間軸に存在しているマホ
- トゥルーエンドに登場する、事件前に活動している過去のマホ
の4人が存在している。後述の性質上、2番目の未来マホの解説はグレイシスターの記事に譲り、ここでは1番目の本編マホをメインで解説し、3番目と4番目のマホもこの記事にて解説する。(作中では、ロムやラムのようにマホには双子の姉妹がいたのではと疑われていた)
スマホ好きの明るく朗らかなギャル系女子。正体はぴーしー大陸の女神候補生・グレイシスターであるが、教祖の方針でその事は国の上層部しか知られていなかった。(この辺りの事情は後述)
一部の例外を除き、基本的となる一人称は「私」であり、相手を「○○ちー」と言った愛称で呼ぶ(アンリは「あんりー」と呼んでいる)。過去のマホ曰く後述する国策故に友達がおらず愛称で呼ぶ事に憧れていた他、グレイシスターもギャルっぽい言葉遣いは自信の無さを誤魔化す為と己の存在感を示す為にキャラを作っていたと言っている。
エンジニアとしての高い実力を持っており、その性質がそのままシナリオに深く関わっている。
基本的には非戦闘員だが、作中では3度ほど戦う機会があり(本編・現代・過去に1回ずつ)、その内現代マホは通常ルートのラスボス、過去のマホはトゥルールートの真ラスボスを務める。また、Nintendo Switch版でプレイアブルキャラになった際も盾を使った戦い方を行う。
彼女が誕生したのは恐らくG.C.2007年(誕生したと明言されている訳ではないが、彼女が何をすればよいのか教祖に訪ねている事や、現実のiPhoneが2007年に発売された事からG.C.2007年に生まれたと思われる)。教祖からは姉の姿を見て立派に成長するように言われてきた。ただし、その時から一人の女神候補生として見てくれず、あくまで女神の代わりとしか見られていないという問題点が存在していた。教祖から「女神はあくまで対象であり顔を出す必要が無い。自ら目立つ行為は女神のイメージに傷が付く」と言われており、他の国と違って積極的に動けない理由から、後になって現代のマホは己の存在意義に関して疑問を持っていた。
4年後となるG.C.2011年、姉は枯渇してきたシェアエネルギーを補う為に自ら眠りに就いた為、マホは自ら率先して国民に説明しようとしたのだが、国民が混乱するからという理由で教祖に止められた。
翌年となるG.C.2012年、ぴーしー大陸を共に持ち直すべく共に「インフィニットシェアクリスタル(ISクリスタル)」や、それを補助する事が出来る「マジフォン」を共に開発しようと持ちかけてきた技術者が現れるのだが、4年後にマジフォン側からシェアが逆流する問題が発覚し、教祖は開発に承諾した事を棚に上げてマホに開発の中止を申し上げる。マホは反論するが、そこでも「女神のイメージが崩れる」「マホはあくまで女神の代わり」と言われてしまい、他の国と違って仲間と交流できない自分自身の存在意義に疑問を持ってしまう結果となった。
なお、これらは現代マホの回想にて描かれており、他のマホには細かい差分が存在しているかは不明だが、グレイシスターと現代マホのやり取りでグレイシスターの時代でも女神候補生である事が秘匿されているから、他のマホでも同じような経験をしている可能性が高い。
記憶喪失であり、プラネテューヌの近郊で倒れていたところをぴーしー大陸から避難してきたアンリに拾われる。姉を失って彷徨っていたネプギアに出会い、それ以来ズッ友の関係となる。
こちらのマホの一人称は「あーし」。記憶喪失については前向きに考えているらしく、ほとんど影を感じさせない。やんちゃで前向きな性格からアンリは手を焼いているが、長い付き合いである事もありマホを大切な人と見ている。3人でバズール現象を抑制する装置を開発する等、トントン拍子で絆を深めていく。
ただし、ルウィーで未来からやってきたグレイシスターと物理的に接触して以降は様子が変わり、グレイシスターの記憶を断片的に見た際に激しい頭痛に遭い、暴走した状態で無意識の内にモンスターを倒した後ネプギア一向に止められる。それ以来、ユニからマホの出自について疑われており、プラネテューヌ内の研究所で過去の映像にマホが写ったのを一行で見た際にはひぐらしに襲われていた。
プラネタワーでマジェコンヌに遭遇した際、マホの記憶について教える変わりに配下になるよう持ちかけられた際、ネプギア達との絆を尊重してマジェコンヌの誘いを断り無意識にグレイシスターに女神化。急に女神化した為すぐさま倒れ、様子の違うグレイシスターが現れた事から周りは混乱し、遂にマジェコンヌからのスパイとして疑われてしまう。
アンリに両親の仇として見られてしまい、マホからしたら望んでもいない決闘に持ち込まれてしまうが、マホが罪を償うために見せた自己犠牲心をアンリが見た事で二人は和解する。
グレイシスターが、マジェコンヌと結託した現代マホによって時空の狭間に突き落とされたのをきっかけに記憶を完全に取り戻す。犯罪神マジェコンヌが現代マホに憑依した際には、作っておいた封印装置を、時空崩壊の嵐から守るべくあえてネプギア一行に使い、自分は犯罪神を道連れにすべく現代のグレイシスターと対消滅を図った。その際、マホはISクリスタルの所有権を自身に変えているが、そのパスワードは「シスターズ」であった。
未来のグレイシスターが時空の狭間に突き落とされてから分かった事だが、実は未来グレイシスターの成れの果てが本編マホであり(詳細はグレイシスターの記事を参照)、マホがネプギアと別れる際に「“もう一度”ぎあちーとあんりーと一緒にいられて、あーし、すっごく楽しかったよ」と言っている。ちなみに、本編マホと未来グレイシスターが本格的に対面した際に、グレイシスターは「私は、ずっと先の未来から来たあなた自身」と本編マホに言っているが厳密には誤りであり、本編マホの方が未来グレイシスターより長く生きている。
なお、バッドエンドでは逆に現代マホによってISクリスタルの所有権が本編マホに変えており、その際は本編マホをベースに二人のマホの人格が統合され犯罪神を完全封印させるのに成功したが、その際に現代マホは不敵な笑みを浮かべており、統合後のマホはISクリスタルによって周りのシェアを吸い続けており、ゲイムギョウ界その物の女神になって世界統一し、永久にネプギア達と遊びたいと言っている。(なぜそうなったかという具体的な理由は明かされていないが、統合後のマホ曰く「二人のマホの意識が統合されたことで、ほんのちょーっとだけ考え方が違う」らしい。また、犯罪神が狼狽える態度から彼女による悪影響ではない様子)
上記の経緯故に自分の存在価値に疑問を感じたマホは、犯罪神が復活したのを見て一度は怯えるも、マホの生存を約束する代わりにマジェコンヌの配下になりネプギア一行に対するスパイとして動いていた。
劇中では3度本編マホと入れ替わっている描写が見られ、
- ロムとラムがバズールディスクを拾い、プラネテューヌの中古ゲーム屋跡地でそれをマホに渡すが彼女は破棄する。その後、ネプギアの部屋で姉について和気あいあいで話す
- ラステイションの洞窟で一般モンスターの攻撃を受け入院したはずだがすぐに退院し、姉の態度が悪い事に対して悩んでいたユニを励ました
- プラネタワー内部で本編マホと入れ替わりで登場し、マジェコンヌとマジフォンの製造の漏洩について話しており、その影響もあって本編マホはひぐらしに誤解を受けていた
シーンが見られた。ただし、いずれも本編マホから見たら不可解な事となっており、それぞれ
- マホはイストワールにも伝えると言っていたが肝心のイストワールには伝わっておらず、本編マホが違うタイミングで部屋に入った故に姉について話していない。そもそも抑制装置を発明した過程の時点で初めて見るような反応であった
- 担当医に聞いてみた結果ずっと病室にいるという返答があり、当時の診察結果も残っていた
- 一人称やひぐらしに対する二人称が異なっていた(本編マホは「らしちー」と呼ぶが現代マホは「ひぐらしさん」と呼んでいた。ただし、ひぐらしは言葉遣いが異なっている事に気付いていなかった)
といった違いがあった。それに加え、対消滅や自分同士の接触について話す未来のグレイシスターに向かって「あんたたちのパラドックスに、たまたま巻き込まれたってわけ……?」と言ってしまった事や、本編マホがスパイ疑惑を逆利用して自分たちの行動をおさらいした結果矛盾が見られた事から、彼女がマジェコンヌのスパイである事がバレてしまい、尚且つ3人目のマホとなる現代の時間軸のマホである事が判明される。
マジェコンヌと結託した彼女だが姉に対する愛情は本物であり、姉のために敢えて犯罪組織に手を貸した事がうかがえる。また、周りの人が助けてくれる事が全く無かったようで、一人で無茶をし続けた結果今回のような悲惨な目に遭った模様。
犯罪神がISクリスタルを用いて現代マホに無理矢理シェアエネルギーを吸収した結果、彼女の体に強い負担を掛かってしまう。それを見逃せなかった本編マホは、現代マホを解放してあげたい気持ちも兼ねて対消滅を図り二人で運命を共にした。
事件の終結から1年後となるG.C.2022年、ぴーしー大陸のイメージが悪化するのを防ぐために今回の事件を秘匿する必要がある事や、何より必死で生きてきたマホが何も報われない事にネプギアは納得が行かず、マホを救う為に研究施設と一体化したシーリィの力を借りて単身で事件前の時間軸にタイムスリップする。
ネプギアと邂逅した過去のマホは、見ず知らずの間柄であるはずのネプギアが急に自分を知っているような態度で話しかけてきた為混乱し戦闘となるが、マホがネプギアの時代のISクリスタルや3人の記念写真を見たのをきっかけに、ネプギアの時代で起こりうる事について把握する。マホは自身のを含めた2つのISクリスタルを対消滅させ、タイムパラドックスを利用した世界線の再構築を図る。その際に過去のマホは、ネプギアから本編マホの一人称が「あーし」である事を伝えられ、過去のマホもその一人称を用いようとした。
世界の改変が行われた後のG.C.2019年、マホは正式に女神候補生としてプラネテューヌに訪問し、二人は奇跡の再会を果たしたのであった。(ただし、その辺りの事情を知っているのは二人だけであり、他の人は改変の影響で事件の記憶が最初から無かった事になっており、その関係でネプギアはネプテューヌやユニから変な目で見られていた)
ぴーしー大陸の問題
マホがここまで至ったのはぴーしー大陸の国策が悪すぎたという部分も大きく、
- イメージ第一主義の考えであり、他の国と違って女神や女神候補生が積極的に顔を出す事が無かった(その為、古くからゲイムギョウ界を生きてきたイストワールすらグレイシスターの事を知らなかった)
- 隠蔽体質であり、万が一不都合な事があると国や女神のイメージが悪くなるからという理由で事実をひた隠しにしていた
- マホを女神の代わりとしか見れず、一人の女神候補生として見てくれなかった
- それ故にマホは周りの人間と関わりを持つことが出来ず、自身の存在意義を見出すことが出来なかった
部分が見られ、教祖を始めとした国の上層部の姿勢に大きな疑問が見られる。その為、国の情勢に不明点が多いも失敗国家に近しい状態になってしまっている。
ちなみに日本では、「素晴らしい場所」を意味する「まほろば」という古語が存在しており、更に細分化して「物事が完全である」事を示す「真秀(まほ)」も存在しているが、いずれも作中での描写ではそれらの意味とは真逆になっているという事態になっている。
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