マルガレータ・フォン・ヘルクスハイマー
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まるがれーたふぉんへるくすはいまー
田中芳樹のSF小説「銀河英雄伝説」のOVA版に登場するアニメオリジナルキャラクター。
CV:大谷育江
「銀河英雄伝説」の外伝作品「奪還者」に登場。
銀河帝国の門閥貴族であるヘルクスハイマー伯爵の娘で年齢は10歳。
宮廷闘争にて母を毒殺され、失脚した父と共に自由惑星同盟に亡命しようとしたが、当時17歳であったラインハルト・フォン・ローエングラムが指揮する巡航艦ヘーシュリッヒ・エンチェンによって逃亡していた船が拿捕される。その際に脱出ポッドでの脱出を図るも、減圧のミスにより父親は死亡して一人生き残る形となる。
当初は父の仇として彼女を救出したジークフリード・キルヒアイス達に反感を持ち、彼女が持っていた軍事機密(指向性ゼッフル粒子発生装置)の起動パスワードを提出する事にも非協力的であったが、キルヒアイスの誠実な態度に心を開いていき、軍事機密と引換えに財産を保持して同盟に亡命する取引を行った。
そして後見人となったヘンドリング少佐と共に自分が乗ってきた船で同盟に亡命し、キルヒアイスには「ジーク」と名付けたクマのぬいぐるみを渡した。
10歳ながらも英明さと気丈さを併せ持ち、ラインハルトをして「自由惑星同盟は女性が軍人になれるので、彼女が成長して自分の前に立ちはだかる前に宇宙を統一しなければならないな」との冗談を言わしめる程であった。
なお、原作の本編や外伝の小説には登場しないアニメオリジナルキャラクターで、「奪還者」の前日譚にあたる同じアニメオリジナル作品「決闘者」にも登場していた父親のヘルクスハイマー伯爵も同様である。
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赤鼻のルドルフ
銀英伝OVA(いわゆる石黒版)、外伝『奪還者』に登場し、ラインハルトとキルヒアイスを驚かせた、あの伯爵令嬢マルガレータ・フォン・ヘルクスハイマーの、同盟への亡命後の1エピソードとして描いた短編です。マルガレータは、その愛称のグレーチェンを同盟での正式名とし、名字もフォンを省いた上に短縮してヘルクスハイムを名乗っている。今は、年齢に無理があるのを承知の上で同盟軍士官学校を目指しているという時期。アスターテの1年か2年くらい前でしょうか。 作中、彼女にヴェンツェル・ハインリッヒと呼ばれているのは、あのベンドリングさん。OVAでは名前がなかったので、『マヴァール年代記』から勝手に名前を貰ってきて名付けました。 真っ赤なお鼻のトナカイさんは……♪ というクリスマス・ソングを聴いている内に、ルドルフと言えばルドルフ大帝だよなぁ。あのオッサンは、この歌を笑って聞き流すようなそんな度量のある男だったのかなぁ、などと妄想している内に、この物語が生まれました。 ちなみに『赤鼻亭』には、最近はすっかりご不沙汰になってしまっていますが、実在のレストランのモデルがあります。さすがに薔薇の騎士連隊員がウェイターを務めている、ということはありませんので念のため。 そして第二章は、同じ歌をモチーフにしたラインハルト&キルヒアイス編です。『時を翔るロイエンタール』に登場した、あの老貴婦人の名前が初めて明かされます。そして、このエピソードは『ロートリンゲンの唄』につながっていきます。34,439文字pixiv小説作品