マーズ野々村
まーずののむら
人生、常に挑戦が信条! 悔いのない一生をおくりたいものねっ! 何かやらないで後悔するよりは、やって後悔するべし! 贅沢に、わがままに、レスラーとしても、女としても、幸せをつかみ取りますっ!
かつて、東京女子プロレス正規軍の一派閥・D&Dを率いていたレスラーで早くから頭角を現し「天才」の名をほしいままにしていた。
デビューは2005年で同期は姫小路由樹、ヴァンプ鈴森、ミス・十両、プリティ西田、サタン皆口。
東京女子プロレスの主力選手を打倒して下剋上を果たすべくイギリスでチャンピオンになった事もあるベテランレスラー、ラシェル・フォルゴレと組んでD&Dを結成。
都坂ユーリとムー成田を仲間に加え、同期の鈴森率いるモンスターギミック集団ナイトメアと抗争を繰り広げた。
D&Dのメンバーは彼女を含めてもたった4人しかいなかったにもかかわらず倍以上のメンバーを擁するナイトメア相手に互角の戦いを演じていた事からも実力の高さがうかがえる。
抗争相手のナイトメアが東女を離脱すると、頂点に立つべく本格的に動き出す。チーム星屑を立ち上げた星空こがねの挑戦を軽くあしらいつつ星屑をD&Dに取り込もうと目論む。
そして、長年東女に絶対王者として君臨していた神崎玲子を破ったスパイダー菊池が滝沢泉との防衛戦を制した後、ついに野々村が王座に挑戦する機会が訪れた。
ところがそのタイトルマッチは三連戦と言う変則的なものになってしまい、野々村は三番手、すなわち本命の挑戦者に選ばれ二番手の挑戦者は菊池と同じく空手の世界チャンピオン・薬師寺いろりが選ばれたが一番手の挑戦者選びが難航。
野々村はフォルゴレにも三連戦への参加を打診していたが、フォルゴレは自らの衰えを理由にこれを辞退。後に祖国イギリスに戻り引退する旨を野々村に告げた。
野々村は東女で隠れた実力者と目されていた麗雫に声をかけ、麗は自らの所属する派閥デスティニーに箔をつけるべく捨石となるのを覚悟でタイトルマッチ一番手の挑戦者になる事を承諾した。
これが、野々村と麗両人の運命を大きく変える事になってしまう。
捨石と思われていた麗があろうことか菊池にフォール勝ちしたため、野々村のタイトル挑戦はふいになってしまった。
その後新王者となった麗への挑戦権は得られたものの、野々村の不安は増すばかりだった。
麗に戴冠の機会を与えたのはほかならぬ野々村自身であり、三連戦の本命だったはずの自分が捨て石だったはずの麗に負けてピエロになってしまう事を恐れたのである。
麗とのタイトルマッチを前に、苦しい胸中をフォルゴレに打ち明けている。
平常心を取り戻せないままタイトルマッチに挑んだ野々村は麗に完敗。唯一弱音を吐ける盟友フォルゴレを失った事もあって深刻なスランプに陥り、試合中の事故で眼底骨折してしまう。
失明はしなかったものの視力は低下し、以降は眼帯を着用するようになった。
再起を図る野々村は、入院中にリハビリに付き合ってくれた豪徳寺伊吹に仲介を頼みヒール集団凶獣への加入する旨をユーリと成田に告げた。
ユーリは野々村に追従したがヒールターンをよしとしない成田は袂を分かった為野々村はD&Dの解散を宣言した。
凶獣入りをした野々村だが結局なじめず、凶獣からの脱退を一方的に豪徳寺に告げた。
あまりの身勝手さに呆れる豪徳寺を意に介さず、ユーリの更なる追従を拒絶。その後、野試合を挑んできたこがねを一蹴すると完全に行方をくらませてしまった。
長らく消息不明だったが、アメリカにわたってレスラーを続けている事が判明した。