曖昧さ回避
・『ポケットモンスター』シリーズの登場人物マリィの英語表記(Marnie)。
アニメ映画版
CV:有村架純
北海道東部の海辺の集落にある、今は誰も住んでいないはずの豪邸「湿っ地屋敷」にいた少女。
話によると欧米人の父親と日本人の母親を持つハーフで、金髪碧眼の西洋人形を思わせる容姿であるが日本語の会話も読み書きも堪能。
喘息の療養のためにこの地に住む養母の親戚の家にやってきた佐々木杏奈は、同い年のマーニーと友達になり毎日2人で遊ぶようになる。
しかし近隣の集落の人たちはその少女の存在を認識していない様子で、さらにマーニーが杏奈の目の前に現れた時だけ屋敷が廃墟から華やかな館に変貌し、両親や使用人、多くの客人が姿を表すという不思議な現象が起きていた。
その後屋敷の新たな住人として彩香とその家族が移り住み、杏奈が彩香と親しくなるに連れてマーニーに会えない日が続くようになる。
そして久々に会えたかと思うと、マーニーはまるで杏奈を認識していないかのような話し振りをするようにもなっていた。
この先ネタバレを含みます、ご注意ください |
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成人後のCV:森山良子
終盤で杏奈と彩香は、地元の老婦人である久子の証言でマーニーが数十年前に屋敷に住んでいた少女であると知る。
その幼馴染であった久子によるとマーニーは華やかな両親をいつも自慢していたが、父親は仕事で、母親は旅行で屋敷にいない事が多く、子守は厳格な老婆や意地悪な若い双子の家政婦達に任せきりであった。
さらに本編で採用されなかった初期設定では、マーニーの父親には本国に妻子がいる事にされていたようである。
マーニーは身近に両親がいないため家政婦達のやり方を打ち明ける事ができず、日記にも勝手に読まれる事を恐れてからなのか、一部内容を塗りつぶしたり切り取ったりして隠していた。
しかしながら久子や和彦などの友人には恵まれていたようであり、成人後は幼馴染の和彦と結婚して移住し一人娘の絵美里を授かる。
しかしそれからほどなくして和彦が病気で亡くなり、マーニー自身も罹患でサナトリウムに入所。
マーニーの両親も既に他界していたため、幼い絵美里は全寮制の学校に入れられた。
絵美里は母親に見捨てられたと思うようになり、13歳の時に回復したマーニーに引き取られた後も衝突する様になっていった。
その後家出をした絵美里は結婚して子供を産むが、夫婦揃って交通事故で命を落としてしまう。
絵美里の忘れ形見の孫を年老いたマーニーが引き取り、たくさんの愛情を注いで育てていた。
しかし心労がたたったのか、翌年にマーニーは病気で亡くなってしまう。
その後養母の頼子が杏奈を迎えにやって来たが、お世話になった大岩夫婦や彩香、近隣の人たち、そして自分が会ったマーニーとの触れ合いを通して成長した杏奈は一方的なわだかまりを解いて母親と和解する。
そして頼子は、孤児であった杏奈の祖母の物であったという一枚の写真を渡す。
そこにはあの屋敷が写っており、裏には「私の大好きな家 マーニー」と書いてあった。
マーニーが自分を最後まで育ててくれた実の祖母だと知り、杏奈は思わず涙を流した。
母と共に札幌市に帰るため車で駅に向かうラストシーンで、杏奈は入江のボート上の彩香と地元の老人十一に挨拶するが、その時屋敷の窓からマーニーが一瞬だけ現れてこちらに手を振っていた。