概要
『少年ジャンプ+』にて連載された穂高汐による漫画作品(インディーズ連載)。
いわゆる転生令嬢ものにあたるが、転生先の世界における「原典となる作品」は存在しない(いわゆる「漫画やゲームの世界に転生した」物語ではない)ため悪役令嬢ものとは少し趣が異なっている。
あらすじ
突然前世の記憶を思い出した超名門伯爵家令嬢ヴィヴィエッタ。前世でイケメン幼なじみに振り回されて死んだ彼女は、今度こそ厄介ごとにはかかわらず大往生しようと心に誓う。前世との違いに戸惑いながらもお嬢様ライフを奮闘するが…!?
(公式サイト引用)
作品の来歴
元はpixivにて投稿されていた漫画で、その後「ジャンプルーキー!」にも同時投稿。そして「ジャンプルーキー!」における、読者投票による「ジャンプ+」連載争奪ランキングに参加。2021年02月ジャンプ+連載争奪ランキングにて3位を獲得。さらにのち連載争奪ランキング1位に選出。同年7月5日より少年ジャンプ+にて連載が開始し、2022年8月8日に連載が終了した(全35話) 単行本は出されておらず、同人誌化もされていない。
今後の展開を期待していたファンからは続編を望む声が見られたが、作者のTwitterによると今後続編を描く予定はないとこのと。
連載終了後、しばらくはpixivにも全話掲載されていたが現在は一部の話やイラストを除き作者自身の手により作品の大部分は削除されており、公開終了とあいなっている。
急展開な連載終了を起こしている事から打ち切りになったのではないかと指摘される事がある作品。もっとも、それ以前から展開の迷走が著しく、いわゆるネタ切れも危惧されていた。
その説を後押しする理由として作中の設定やエピソード、台詞、絵柄が他作品(「謙虚、堅実をモットーに生きております!」「ハリー・ポッター」「SPY×FAMILY」「黒執事」その他)との類似性が指摘され、またそれらのパロディを脈絡もなく急激にブッ込んだりしている事が挙げられる。
またpixivや少年ジャンプ+のコメント欄でもそのような指摘が多数見られたため、そのような一面も連載終了や作者自身による掲載の中止・公開の終了に影響した可能性が示唆されている。
ただし、各種の類似性に関しては「そういう世界観や社会背景を採用すれば必ずそうなる」(例えばイギリス風の寄宿舎学校の世界観を持ち込めば、ほぼ必ず『ハリー・ポッター』には似るし、破滅回避テンプレによる令嬢ものを採用すれば「謙虚堅実」や「はめふら」に似る)というレベルには押さえられている部分もあるし、そうした要素を組み合わせて別作品に仕立てる、というのも創作界隈(特に同人などのインディーズ創作)ではよくある事(そうした部分からオリジナリティが徐々に生成されていく事もあるの)で、無闇声高に取り上げるのも問題と言える。
登場人物
ヴィヴィエッタ=レイルズベリー
本作の主人公。前世、女々しい激モテイケメンの異性の親友であったが、それが災いして親友のストーカーに人違いで殺されてしまった。
前世の記憶のため平民庶民の感覚があり人格的にはバランスの取れた好人物だが、その分、余計なトラブルも背負い込んでしまう苦労性。また、その平民感覚が貴族社会では紛れもない異物そのものであるため、その意味でも目をつけられやすくなっている。
レイモンド=ディノワール
本作のキーパーソンのひとり。いわゆる俺様イケメン枠であり、ゆえにモテっぷり著しい人。
自身のモテっぷりをウザがっており、孤高を気取り人を寄せ付けない人物で、ヴィヴィエッタとしては絶対に関わりたくない相手だが互いにほぼ同格の名家の人間であるがゆえに周囲は何かと関わりを持たせたがる。
車椅子暮らしの姉がおり、姉の事は大事に思っており、その実は傷つきやすいシスコンの人。しかし貴族社会では姉の存在は蔑ろにされやすいため、その事に苦しんでもいたりする。
関連リンク
pixiv連載:https://www.pixiv.net/user/56059284/series/90022