概要
しかしもし紅美鈴が門番になる以前に現在の紅魔館メイド長である十六夜咲夜の先代のメイド長だったなら……という二次創作における設定の一つが「メイド長時代のめーりん」である。
想像に至る経緯と設定
紅魔館の面々は関連人物が登場する『東方紅魔郷』などの複数の作品または関連書籍作品等において、公式設定としては紅魔館の歴史含め詳しい過去が明らかにされていない(2014年3月現在)。現在の紅魔館のメイド長である咲夜は主だった住人たちの中ではおそらく最年少であり、それ以前となると誰が紅魔館の日々の業務を取り仕切っていたのかは不明である。
作中に登場するキャラクターを見る時、現在の紅魔館に勤務している妖精メイドたちは基本的にあまり役に立っておらず、館主レミリア・スカーレットの友人であり館内の図書館に引き蘢っているパチュリー・ノーレッジがこのような事をするとも考えにくい。
よって現在のところ東方Projectに登場している紅魔館メンバーで咲夜以前の紅魔館において「メイド長」として勤務できそうな人物は美鈴であり、美鈴はそのキャラクターの背景含めいつから紅魔館に勤めているかも不明であるため、そういった事から上記のような「あったかもしれない過去」として「メイド長時代のめーりん」が想像されたのである。
実際の二次創作においては、美鈴がメイド長として紅魔館の実務の管理に奔走する様子が描かれたり、あるいはまだ幼い咲夜、あるいは紅魔館に来たばかりでその勝手が分からない咲夜にメイドとしての知識や技術、教養、紅魔館のローカルルールのようなものなどを教える教育係のような姿が描かれることもある。
幼い咲夜と関わるという作品内容の場合、先述のように実務面などの細やかな「お世話」が出来る人材が現在の紅魔館には見受けられないため、咲夜に対してはメイド長と見習い(あるいは見習い的立場)という身分関係を越えて、生活や精神面の全体をフォローし、指導しつつその成長をあたたかく見守る保護者のような役割を担っていたと創作する作品もある。
これは二人の過去という意味における、美鈴と咲夜のカップリングである「めーさく」の一つの在り方でもあると言える。本タグが「メイド長時代の美鈴」と漢字表記にならないのも、幼い咲夜から美鈴への親愛の情が描かれた作品の多さと無関係ではないだろう。
注意点
ただし前述のように「メイド長時代のめーりん」は現在のところ公式的な設定ではなく二次設定であることに注意が必要である。