モデル生物
生物学(生理や遺伝や行動など)の研究によく供せられる生物。生物の基本的な生理現象は進化的によく保存されているので、特定の生物で得られた知見は他の生物にも適用できるのである。
飼育や観察がしやすく、世代交代が早く繁殖しやすい種がモデル生物として都合がよいため、カイコなどの家畜やコムギなどの作物もしばしば使われるが、上記の条件を満たすならば別に人間に直接的な利点がなくてもよく、シロイヌナズナやC.エレガンスなどがその例である。
メイン画像のヤリイカは少々特殊な例で、神経細胞が異様に巨大なため、神経生理学のモデル生物として重宝されている。