モリ・カドル
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かつてのトップランカー「ジノーヴィー」と同一アセンブルの機体を駆るアライアンス本部直属のレイヴン。
レイヴン名は英語で弱虫を意味する。
エド・ワイズ曰く「優秀な機体を扱いきれない実力不足の卑しい小物」、「アライアンス戦術部隊隊長であるエヴァンジェからの評価は最低で戦術部隊に居場所がなく、仕方なく本部が引き取った」、賞金額も55,000cとアライアンス中で最低と、あらゆる方面からの評価が最低のレイヴンである。
ジノーヴィーの機体どころかエンブレムすらも使用し、完全にジノーヴィーの威を借りる状態にあり、その為に彼に憧れを抱いていたジナイーダから狙われている。
作中では所属不明部隊に拠点を襲撃されたと偽り主人公(=プレイヤー)をおびき出すが、いざ登場すると「随分と調子よさそうだねぇ。騙されたとも知らずに」と大口をたたくものの、戦況が傾くと「管制室、すぐに援護しろ!」と発言、更に不利になると「管制室ちゃんと援護しろよぉ!」と管制室に頼りきりというヘタレぶりを発揮し、あげくの果てには味方であるはずの管制室に誤射される。
ストーリー分岐によっては最終段階まで生き残ることがあるが、それが彼の戦闘能力によるものなのかアライアンス本部に閑古鳥が鳴いていたからなのかは不明である。
余談ではあるが、ミッション『味方部隊救出』でAMIDAに追いつめられて施設の奥に引きこもっているMTパイロットは彼と同じ声である。もしかすると、アライアンス本部で彼がレイヴンから降格した一つの未来なのかもしれない。
機体名は英語で「紛い物」エンブレムはACNXに登場したトップランカージノーヴィーのものを左右反転させたもの。機体はジノーヴィーの搭乗機「デュアルフェイス」と同一であるが、実際に戦闘した時の印象はかなり異なる。その最大の理由は戦闘スタイルの違いであり、ジノーヴィーが中距離を維持して空中からグレネードランチャーを連発するスタイルだったのに対して、モリ・カドルはグレネードランチャーを撃ちながら果敢に近付き、ライフルやブレードを積極的に使用する。その為、グレネードランチャー命中による硬直中に高火力ブレードを直撃させられたり、じわじわとライフルで削られたりと、本家以上に機体構成を発揮した戦闘を体験することになる。
特に本編では管制室の5門のグレネードランチャーによる援護も相まって、侮っていると返り討ちにされることもあり、本家よりも強いとの声もある。
なお「ピンチベック」とは、金に似せた合金のこと。転じてまがい物の意。