モルダヴィア・ソビエト社会主義共和国(モルダヴィア・ソビエトしゃかいしゅぎきょうわこく、ロシア語:Молдавская Советская Социалистическая Республика、ルーマニア語:Republica Sovietică Socialistă Moldovenească、英語:Moldavian Soviet Socialist Republic)は、1940年8月から1991年8月までモルドバに存在したソビエト連邦の社会主義共和国。1812年3月にブカレスト条約が締結され、オスマン帝国はベッサラビアをロシア帝国に割譲し、この地が同国の領土となった。
歴史
初期
1924年10月に成立したモルダヴィア自治ソビエト社会主義共和国が前身であり、当時はウクライナ・ソビエト社会主義共和国の自治共和国であった。同国はドニエストル川東岸を領土としていたが、1939年8月に締結された独ソ不可侵条約の秘密議定書では、ベッサラビアをソ連の勢力下に置く事が確認された。秘密議定書に基づき、1940年6月にソ連はルーマニアのベッサラビア地方とブコヴィナ地方北部を占領した。占領地はウクライナ・ソビエト社会主義共和国とモルダヴィア自治ソビエト社会主義共和国に分配された後、同年8月にモルダヴィア・ソビエト社会主義共和国が成立した。その後は1991年8月にモルドバが独立主権国として成立して消滅した。
独立
1991年5月にモルドバ共和国に改称し、同年8月に議会は独立を宣言した。その後はミルチャ・スネグルが初代大統領に就任した。