概要
「集めて、育てて、競走だ!」の作品キャッチコピーが示す通り、モンスターを収集・育成し、モンスターの速さを競わせて、世界一のモンスターレーサーを目指すゲーム。レースをモチーフとしたゲームにしては珍しく、レース中画面は2Dの横スクロール視点を採用している。
最初に「ジュピター」「マーズ」「ウラヌス」の3体のモンスターから1体を選ぶという、ポケットモンスター(ポケモン)シリーズに影響を受けたようなプロローグで、主人公がモンスターレーサーになるためのライセンス試験を受けるところから物語は始まる。
やがては新米レーサーだった主人公も成長し、世界各地の7人の強豪レーサー・「スターセブン」を倒していくことを目標にしていくこととなる。
…余談ではあるが、本作のスタッフの1人(プロデューサー:鯉沼久史氏)がポケモン+ノブナガの野望でも何の因果かプロデューサーを担っている。
登場するモンスターは、ペガサスやゴーレム、グレイ等、架空や伝説上の生き物・UMAを題材としたものが多い。また、星の名前や英語の一般名詞から名付けられているモンスターも数多くいるため、pixiv上のタグ検索でこの作品のモンスター名をピンポイントに探すのは困難だと思われる。
「もんすたあ★レース」との関係?
タイトルの類似性からするに、過去コーエーから発売された知る人ぞ知るゲーム「もんすたあ★レース」シリーズ(GB/GBC/PS)の続編かと誤解されがちだが、レースシステムは全くの別物なので要注意。
しかし同じ名前で似たような外見のモンスターがいたり、モブにもんすたあ★レース登場人物の名が一部見られたりという具合に、100%無関係というほどでもない。姉妹作品程度に捉えておけばいいのかもしれない。
海外版
2008年夏に海外サイトでPVが発表されたように、当初は日本だけでなくイギリスとアメリカでも発売予定のようだった。しかし、独自ドメインの公式サイトまで用意していたイギリスでは何故だか発売中止になる。
一方アメリカでは発売延期があったり、それに加えて発表された延期後の発売日に結局発売されなかったりもし、更にそこから「発売未定」という数カ月に及ぶ冬の時代を迎えたりもしたが、2010年5月中旬頃に無事に発売された。
海外版では登場モンスター名や人物名が日本語版とほとんど違う(例:ジュピター→ Leefee)といった差異がある。また、日本での作品キャッチコピー「集めて、育てて、競争だ!」は、海外向けのPVでは「COLLET'EM , RAISE'EM , AND RACE'EM !」と翻訳されている。
漫画
かつて刊行されていた月刊誌「デンゲキニンテンドーDS」にて、きむら繁氏によって同ゲームの漫画版が連載されていた。各話15ページの全9話構成。漫画版ではゲームでの男主人公に「リュウジ」、女主人公に「カノン」の名前が付けられている。
ちなみにリュウジのパートナーモンスターは「ジュピター」で、カノンのパートナーモンスターは「マーズ」。残念ながら「ウラヌス」に出番は全くと言っていいほど無いのでその点はご了承願いたい。
漫画にはミサキにズラタン、ヤンといった主人公と親しい人物から、主人公の行く手を邪魔するアニータやチョイ、そしてスターセブンのミハエル、リカルド、ラウ、ムワイ、マリアナ、シャロンらまで登場する。
あと一人誰かスターセブンがいたような気がしたが別にそんなことは無かったぜ!
全体的にはゲームのシナリオをなぞるような展開だが、漫画オリジナルの展開や時事ネタも一部含んでおり、絵柄に抵抗が無ければファン必見の内容……かもしれない。
……しかし公式アナウンスが無かったせいなのか、ファンの間でも漫画連載があったということの認知度が恐ろしいほど低い。ゲーム購入時のアンケートハガキで辛うじて漫画の存在に触られているが、それ以外ではゲーム公式サイドからは触れられていない。単行本化もされていないことや、掲載誌が低年齢対象向けということもあり電子書籍化もされておらず、今となって漫画版を読むのは至難の業。読んでみたい人は国立国会図書館へどうぞ。