プロフィール
概要
「グラップラー刃牙」幼年編の登場人物。モンゴル系ロシア人。
ボクシング世界ジュニアウェルター級チャンピオン。
モデルは元WBC世界フライ級王者で、9度の防衛に成功したアジア系ロシア人ボクサー、勇利アルバチャコフ。
人物
幼年編の範馬刃牙が最初に戦うこととなる実力者。
騎馬民族ヂギールの末裔であり、誰からの挑戦も逃げず決して折れない心で戦う戦士である。少年時代には祖父から闘いかたとヂギール族の誇りを教えられ、オオカミの群れに囲まれた時は妹を守りながら素手でオオカミを全滅させた。
プロボクサーとしては、ジュニアウェルター級でありながらヘビー級を含む6階級全制覇を目標にしており、ヘビー級チャンピオンであるトミー・カービンをスパーリングで1RでKOしているなど、実力は既にヘビー級でも世界王者級である。
後にウェイトアップし81kgとなりクルーザー級の体重になった。
作中での活躍
ジムでムエタイチャンピオンをスパーリングでKOしたところを刃牙に見られ、刃牙からスパーリングを申し込まれて対戦。カウンターの右フックで刃牙をKOし刃牙を涙させ、圧倒的な強さを見せつけた。
しかしその後、飛騨の修行で夜叉猿と死闘を繰り広げ帰ってきた刃牙に母の朱沢江珠がユリーの試合映像を見せたところ、
「オレの記憶にあるユリーはこれの5倍は迅かったハズなんだけど…これじゃまるでスローモーションだ…」
…と力の差をつけられ、ユリーのジムで再会した際は
「グラブをハメる蹴り技がない組み技がない投げ技がない極め技がない以上の理由で君らは闘技者として不完全だッ」
…と挑発される(この発言が後に「ボクシングには蹴り技がない…………そんなふうに考えていた時期が俺にもありました」という名言に繋がる)
刃牙と再戦する予定だったのだが、範馬勇次郎の息子である刃牙との対戦を望む花山薫に目をつけられてしまい、ヘビー級の試合に向かう最中に襲撃され握撃の餌食になり、顔面に右ストレートを喰らいダウン。花山薫に絶望的な力の差を見せつけらるが心だけは折れぬヂギール族の誇りで立ちあがるも、顔面にさらなる一撃を喰らい歯と顎を砕かれ惨敗する握撃のダメージによりボクサー生命を絶たれてしまった。
その後、病院に見舞いに来た刃牙と笑顔で話し友情を深める。ボクサーとしては再起不能になってしまったようだが範馬勇次郎戦前に刃牙とのスパーリング相手として復活。花山薫と協力し刃牙と闘った。
彼の登場は幼年編までで以降再登場もしていないが、花山薫と刃牙と闘ったキャラクターの1人であり、成長前とはいえ刃牙に一度勝利している数少ない人物。
花山薫と共闘したのは刃牙シリーズでも彼1人である。
花山薫と刃牙からもその実力は評価されている。