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ヨーク級重巡洋艦

説明

イギリス海軍最後の重巡洋艦。

ワシントン海軍軍縮条約で決められた上限一杯のサイズで、ケント級重巡洋艦を建造することにしたが、同時に乗組員の削減や建造費を抑えるために一回り小型化した重巡洋艦も建造する計画を立てた。そこで建造されたのが本級であった。

船体を小型化するため、ケント級よりも主砲塔を1基減らしているが、機関は同じ物が搭載されているため排水量が減った分だけ速度は向上している(ただし搭載燃料も減ったので航続距離は短くなってしまった)。また上甲板がケント級ではフラッシュデッキ(艦首から艦尾まで同じ高さ)だったものを艦中央部で一段下がるロング・フォクスルへ変更されている。なお機関に変更がないため煙突は当初計画では、ケント級同様に3本を予定されていたが、艦の全長が短くなり3本煙突では艦橋へ煤塵がかかるおそれがあったため、2本に減らされている。

結局、想定していたほど建造費の削減が出来なかったので、同等クラスの重巡は以降建造されること は無く、また仮想敵国であった独海軍の規模からしても多数の重巡洋艦を保有することに意義を見いだせなかったため、これ以降英国海軍では終戦まで重巡洋艦の建造は行われなかった。

第1次大戦後にイギリス海軍では主機関の型式統一が成され、ボイラーはアドミラリティ三胴式重油専焼水管缶、タービン機関はパーソンズ式オール・ギヤードタービンのみが採用されるにいたった。本級は同アドミラリティ三胴式重油専焼水管缶8基とパーソンズ式オール・ギヤードタービン4基4軸を組み合わせて最大出力80,000shp、最大速力32.5ノットを発揮した。

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