概要
ソ連海軍が計画・建造された重巡洋艦。1951年より建造に入ったが、建造は計画よりも遅延し、さらに1953年3月には最高指導者のスターリンが死去し、その後継者となったラヴレンチー・ベリヤは、砲熕兵器を主体とする従来型の戦闘艦は既に時代遅れであると考え、1953年4月に計画はキャンセルされた。列強海軍から見れば、前級と同様巡洋戦艦の扱いだった。まさに、リアル「お前のような重巡がいるか」第2号である。
なお、3番艦の「クロンシュタット」は、「クロンシュタット級重巡洋艦」のネームシップから受け継がれた。
性能
基準排水量 36,500t
全長 273.6m
全幅 32m
速力 35.5kt
兵装 30.5cm3連装3基9門
13cm連装2基4門
45mm、25mm機銃多数
・・・お判りいただけるだろうか。
つまり「(建造された中で)世界最長の戦艦アイオワ級戦艦の船体にアラスカ級大型巡洋艦の兵装を乗せた艦」と考えてもらえばよろしいだろう。付け加えるとアイオワ級戦艦は船体が細長過ぎて、悪天候時は揺れでまともに戦える状態になかったといわれる。
これでイギリスのキング・ジョージ5世級戦艦やフランスのリシュリュー級戦艦と戦えばどうなるか…北岬沖海戦の結果を見るまでもなく…おや、こんな深夜に誰か来たようだ…。
同型艦
No. | 艦名 |
---|---|
一番艦 | スターリングラード |
二番艦 | モスクワ |
三番艦 | クロンシュタット |