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キング・ジョージ5世級

きんぐじょーじごせいきゅう

イギリス海軍の戦艦の艦級。1912年から1913年にかけて就役した初代と、1940年から1942年にかけて就役した2代目がある。
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概要編集

イギリス海軍戦艦の艦級。イギリス国王ジョージ5世にちなんで名づけられた。

1912年から1913年にかけて就役した初代と、1940年から1942年にかけて就役した2代目がある。

初代編集

初代キング・ジョージ5世級戦艦



2代目編集

1935年12月9日、英米仏は第二次ロンドン海軍軍縮条約を締結した。戦艦については主砲口径14インチ・基準排水量35,000トンの制限が設けられ、(2代目)キング・ジョージ5世級はこれに沿って設計された。

ワシントン海軍軍縮条約から日本とイタリアが脱退したので、エスカレータ条項によりアメリカは16インチ主砲のノースカロライナ級、フランスは15インチ主砲のリシュリュー級を建造し、脱退した日本は18インチ主砲の大和型戦艦、イタリアは15インチ主砲のヴィットリオ・ヴェネト級級を建造したので、イギリスだけ見劣りすることとなった。


主砲は4連装3基の予定であったが、重量オーバーのため第2砲塔を連装とした。イギリスとして初の4連装砲で、初期の稼働率は低かった。

舷側装甲が374mmに達するなど、防御力は充実しているが、時代に逆行して傾斜装甲から垂直装甲になっている。これは機関の小型化に失敗した代償であった。


13.3センチ砲両用砲が採用され、対空・対小型艦用が統一されたが、対艦攻撃寄りの性能で対空砲としては使い難かった。

ポンポン砲や17.8cm 20連装対空ロケット砲も信頼性が極めて低く、後にアメリカから供与されたボフォース40mm機関砲、エリコン20mm機関砲に装換されている。

速力は28ノットと標準的だが、航続性能は10kt/7,000浬と要求性能の半分程度に過ぎず、世界を股にかけなくてはいけないイギリス海軍としては不安が残った。


ドイツ、イタリアとの開戦を睨み厳しいスケジュールで建造されたため、性能を煮詰める事が出来なかったが、第二次大戦中に5隻の同型艦を就役させる事に成功した。ビスマルクシャルンホルストの撃沈や船団護衛、艦砲射撃など多方面で活躍しており、単純な性能比較ではその価値は量れない。


満載排水量:42,237t 全長:227.1m 全幅:31.5m 最大速度:28kt


同型艦編集

1番艦:キング・ジョージ5世 2番艦:プリンス・オブ・ウェールズ 3番艦:デューク・オブ・ヨーク 4番艦:アンソン 5番艦:ハウ

建造当時の国王はジョージ6世だったが、兄エドワード8世が既婚女性との恋愛の末に王位を捨てるなど混乱があり、そのためか1番艦に父ジョージ5世、2番艦に兄エドワード8世、3番艦にやっと自分という形になっている。4、5番艦は著名な提督の名前である。


関連タグ編集

イギリス海軍 戦艦 リシュリュー級戦艦....四連装砲塔繋がり

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