リストラゲームは、ライアーゲームで最初に開催された敗者復活戦である。
基本ルール
敗者復活戦最初のこのゲームの目的は一人のリストラ対象者を決めることで、リストラ対象者になった人が負ける。他の全員は勝者。リストラ対象者はプレイヤー間の投票で決める。
以下のルールで10回投票を行い、獲得した票数の合計値が最も少ないプレイヤーがリストラ対象者になる。
①自分以外のプレイヤーの名前を5人分投票用紙に書き、投票箱に入れる。
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②全員の投票が終わったら、投票結果が開示される。
このゲームでは各プレイヤーは投票用紙以外にも以下のものを持っており、ゲームに利用できる。
a.. Mチケットという紙(複数枚)
b.. 1億円の現金(=主催者から借金)
c.. 私物(法に触れるものは持ち込めない。逆に法的に問題なければ一切制約はなく、人でも問題ない。)
Mチケットは主催者側から各プレイヤーに事前に手渡されており、金額と条件を書くことができる。各プレイヤー(以下A)は他のプレイヤーと交渉し、交渉が成立したらMチケットに金額Xと条件Yを書いてMチケットを交渉相手のプレイヤーBに渡す。これはAが条件Yに書かれた行動を取ることを確約するもので、Aが条件通りの行動を取ったら、Aは見返りとしてBから金額Xを受け取ることができる。しかしもしAが条件に反した行動を取った場合、Aはペナルティとして主催者に1億円を払わなければならない。Mチケット譲渡の交渉は、ゲーム中任意の時に行うことができる。表向きには物資を得るための物として紹介されたが、実際は物品以外を売買することもできる。
賞金と借金
a.. 決着が付いたら、敗者の1億円を、残りプレイヤーで分配し、それを賞金とする(1人1250万円)。
b.. Mチケットは初期金額が1億円となっており、ゲーム終了後にそれを全額事務所に返済しなければならない。即ち、Mチケットで何かを買えばそれと同額が借金として、売ればやはり同額が獲得金として、ゲーム終了後、全プレイヤーに与えられることになる。ただし、敗者の1億円は残りプレイヤーでの分配に回されるため事務所に返済する必要はない(つまり事務所は最初に計9億円貸し出すが敗者の分を除いた8億円しか返って来ないため1億円損することになる=プレイヤー全体で1億円得することが出来る)。
詳細・備考
a.. 部屋にはボードがあり、各プレイヤーの現時点での得票数は常にそこに表示されている。
b.. 1回目の投票は、スタートしてから3時間後に行い、その後は1時間ごとに投票タイムが訪れる。投票タイムが来るまでの間に他のプレイヤーと交渉しても構わない。
c.. 投票用紙には自分以外のゲーム参加者の名前を5人分書かなければならない。自分の名前やゲームに参加していない人の名前を書いたり、4人分以下しか書かないのはルール違反。なお、同一人物の名前を複数回書くのはかまわない。
d.. ルール公表以前に、自分の任意の私物を持ち込んでよいと公言されているが、それが人間でも問題ない。つまり参加者以外がゲームに加担したところで、誰かの持ち物だと言い張れば反則にはならない。
e.. このゲームは、第二回戦敗退者のうち、参加を希望したプレイヤーが参加することができる。本編では9名が参加。
f.. 投票用紙は「Lチケット」と呼ばれている。元ネタは同作者の作品「ONE_OUTS」。両作品がどのようにリンクしているのか不明だが、サトウの発言からリカオンズは存在している。ここではLは「LAST」(最下位)の頭文字という意味と説明される。