概要
双月の意思氏により2017年6月から同年12月まで連載された「ゼロの使い魔」を原作とする二次創作小説。
本作はメインヒロインであるルイズが使い魔の召喚の儀式の最中にチンプイたちがマール星からやってきて彼女をルルロフ殿下の妃に選ばれたというところから物語が始まり、主人公である才人一切登場しない。
本作は「ゼロの使い魔」の世界観をそのまま押し殺さず、チンプイとルイズ、その仲間たちの触れ合いが描かれておりストーリーは2巻のアルビオン編までの内容で構成されている。
ちなみに「ゼロの使い魔」を題材にした作品としては珍しく死者が一人もいない。
ストーリー
遥か宇宙、マール星レピトルボルグ王家は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールを第一王子ルルロフ殿下のお妃に迎えるための使者をハルケギニアに送った。
その頃、ルイズは進級をかけた使い魔の召喚の儀式の最中だった。
「全宇宙えりすぐり数万人候補者の中から厳正審査の結果、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールさまが、マール星レピトルボルグ王家第一王子ルルロフ殿下の・・・、お妃に選ばれました~!!」
突然来訪してきたマール星人 ワンダユウの言葉にルイズたちは唖然。
果たしてルイズは、チンプイたちの説得にのるのか?
登場人物
本作の主人公。進級をかけた使い魔の召喚儀式の最中に訪れたチンプイたちに驚きながらも交流を深めていく。
ネズミのようなマール星人でルイズの使い魔。原作の才人の立場ではあるが本作のルイズはルルロフの婚約者であるため、友人に近い関係になって行く。本作ではラーメンが登場しないがシエスタが賄いで作ってくれた『ラーミエン(ラーメン)』がお気に入りになった。
犬に似たマール星人。王室に勤めながらルイズとルルロフ殿下の婚約の説得をするためにマール星とハルケギニアを行き来する生活をしている。本作では原作のようなことはせず、貴族の礼儀作法を事前にマスターしたり、テレポートでヴァリエール一家を揃って転送したことで反感を買って決闘になってしまったカリーヌ戦では彼女の身を配慮しながら科法で応戦するなどかなりハイスペックな実力の持ち主になっている。第一話からチンプイとともに登場するがヴァリエール一家の目の前でルイズの婚約者であるワルドがレコン・キスタの一員だということをバラしてしまっている。
エレオノール・アルベルティーヌ・ル・ブラン・ド・ラ・ブロワ・ド・ラ・ヴァリエール
ルイズの姉で王都トリスタニアの王立魔法研究所の研究員。実家でお茶会をしていたのだがワンダユウの科法により、一家揃って魔法学院に転送される。その後は、ルイズの家庭教師として同居することになる。原作では恋人がいないなどで不憫だったがワンダユウがマール星での縁談話を持ってきてくれたおかげで結婚相手が決まった。
マール星のレピトルボルグ王家の第1王子。原作同様に皇室典範でルイズに素顔を見せることができなかったが・・・・実はある人物に似ていることが発覚した。
他のキャラたちも定期的に追記予定・・・・・
余談
- 「チンプイ」は藤子・F・不二雄氏が最終回を書く前に亡くなってしまったため未完となっている。対する「ゼロの使い魔」も最終回までのプロットは完成していたものの原作者であるヤマグチノボル氏は、この事を知らせた翌年に癌で死去している。後に本人及び遺族の意向により代筆で完結を迎えた。
- この二作はどちらもアニメ化しており、最終回は原作とは異なる終わり方をしている。
- 本作は原作最終巻の発売した約4か月後に連載が開始された。