※画像は文豪ストレイドッグスに登場する同名キャラ。
曖昧さ回避
- アメリカの小説家。本項で解説。
- 『文豪ストレイドッグス』の登場人物。→ルイーザ・メイ・オルコット(文豪ストレイドッグス)
概要
ルイーザ・メイ・オルコット(Louisa May Alcott)は、家庭小説・少女小説・児童文学などで名高いアメリカの小説家。
生没:1832年11月29日〜1888年3月6日。
1832年11月29日、現在のペンシルベニア州フィラデルフィアにあるジャーマンタウン(Germantown)で、著名な超越主義者であったエイモス・ブロンソン・オルコット(Amos Bronson Alcott)と、アビー・メイ(Abby May)との間にオルコット家の次女として生まれる。
姉妹には長女のアンナ、三女のエリザベス、四女のメイがいる。
作家としての成功のきっかけになった『若草物語シリーズ』は、マサチューセッツ州コンコードにて、オルコットが姉妹達と一緒に過ごした少女時代をもとに書かれた自叙伝に近い作品である。
主な著作
※★印は邦題、その内で代表的なものを記載。
- 遺産(The Inheritance):1849年に17歳で執筆。オルコットの幻の処女作であり、死後1997年に出版化。
- 花のおとぎ話 ★(Flower Fables):1855年発表。少女期に執筆した作品をまとめたオルコット初の単行本。
- ポーリーンの情熱と罰(Pauline's Passion and Punishment):1863年に大衆新聞紙『フランク・レスリーズ・イラストレイティッド・ニューズペーパー』の懸賞小説に匿名で応募し掲載された。これ以降、大衆新聞紙向けの作品を量産する端緒となる。
- 病院スケッチ ★(Hospital Sketches):1863年発表。元々は南北戦争の渦中に従軍看護婦であったオルコットが家族に宛てた手紙で、新聞掲載された後に単行本化すると、たちまち作家として名を揚げることとなった。
- 暗中のささやき(A Whisper in the Dark):1863年に匿名で発表されたスリラー小説。当時の女流作家への反感を懸念し、スリラーは匿名か別名義が度々用いられた。
- ローズ一家―妖精物語(The Rose Family: A Fairy Tale):1864年発表。
- 気まぐれ(Moods):1865年に初版、1882年に改訂版を出版。
- V.V.―あるいは策略と逆計(V. V.: or, Plots and counterplots):1865年発表。有名な大衆新聞紙『ザ・フラッグ・オブ・アワー・ユニオン』に掲載。
- 仮面の陰に あるいは女の力 ★(Behind a Mask, or a Woman's Power):1866年にA・M・バーナード名義で『ザ・フラッグ・オブ・アワー・ユニオン』紙に掲載。オルコットの扇情的な作品は専ら同紙にて発表された。
- 愛の果ての物語 ★(A Long Fatal Love Chase):1866年にA・M・バーナード名義で執筆されたが、死後1995年に出版化。
- キティの卒業式とその他の物語(Kitty's Class Day and Other Stories):1868年発表。
- 若草物語 ★(Little Women, or Meg, Jo, Beth and Amy):1868年発表。オルコットの名声を不動のものにした代表作。
- 続・若草物語 ★(Little Women Married, or Good Wives):1869年発表。
- 昔気質の一少女 ★(An Old-fashioned Girl):1870年発表。オルコットが編集者も務めた児童雑誌『メリーズ・ミュージアム』(Merry's. Museum)に掲載。
- 第三若草物語 ★(Little Men: Life at Plumfield with Jo's Boys):1871年発表。
- ジョーおばさんのお話かご ★(Aunt Jo's Scrap-Bag):1872年〜1882年発表。
- テッサのおくりもの ★(Tessa's Surprises)
- 小さな紳士 ★(My Little Gentleman)
- おばあさまの天使 ★(Kate's Choice)
- 仕事―経験物語(Work: A Story of Experience):1873年発表。オルコットの実体験をもとに執筆されている。掲載時の『Work; or Christie's Experiment』を単行本化に際して改題。
- 8人のいとこ ★(Eight cousins or The Aunt-Hill):1875年発表。当時のアメリカの代表的な児童雑誌『セント・ニコラス』(St. Nicholas)に掲載。
- 銀の水さし(Silver Pitchers, and Independence: A Centennial Love Story):1876年発表。
- 花ざかりのローズ ★(Rose in Bloom: A Sequel to "Eight Cousins"):1876年発表。原題のとおり『8人のいとこ』の続編。
- 現代のメフィストフェレス(A Modern Mephistopheles):1877年に匿名で発表されたスリラー小説。
- ライラックの花の下 ★(Under the Lilacs):1877年発表。
- ジャックとジル ★(Jack and Jill: A Village Story):1880年発表。
- やくそくをまもったインディアン ★(Onawandah):1884年発表。『セント・ニコラス』誌に掲載。
- 第四若草物語 ★(Jo's Boys and How They Turned Out: A Sequel to "Little Men"):1886年発表。原題のとおり『第三若草物語』(Little Men)の続編。
- ルルの図書館(Lulu's Library):1886年〜1889年発表。ルルはオルコットの姪で、妹メイの遺児の名。
- 赤いおさいふ ★(The Little Red Purse)
- 花物語 ★(A Garland for Girls):1888年発表。
戯曲
- 喜悲劇(Comic Tragedies):1893年発表。少女期から家庭劇団を作っていたオルコット姉妹が創作した戯曲集。オルコットの死後に姉のアンナが出版化。