概要
飼い猫だったが、誤ってトラックに乗り込んでしまったことで見知らぬ街に迷い込んでしまった『ルドルフ』と、彼が最初に出会った大物野良猫・仮称『イッパイアッテナ』の物語。
1986年講談社児童文学新人賞入選作、翌1987年出版。
教育テレビでテレビ絵本シリーズとしても放送され(語り手はなんとあの毒蝮三太夫である)、2016年に劇場アニメ化。
続編に「ルドルフともだちひとりだち」、さらに年月を置いての続編「ルドルフといくねこくるねこ」がある。
登場猫物
ルドルフ
雄の黒猫。リエちゃんという子に飼われて楽しく過ごしていたが、ある日見知らぬ街にたどり着く。本作を書いた猫であり、著者の斉藤洋はそれを清書したとされる。
イッパイアッテナ
雄のトラ猫。奇妙な猫生を送っており字の読み書きや、広い知識を持つ。犬をも倒す強さから近所の猫からは恐れられているが、ひょんなことからルドルフを気に入り何かと面倒を見る。
なおトラ猫としか表現されていない為か、ルドルフと異なり雉虎だったり茶虎だったり容姿が安定しない。なお、イッパイアッテナは彼の本名ではなくルドルフに名前を訪ねられた時に「いっぱいあってな(呼び名が沢山あるから一概に言えない)」と答えた事から。