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概要

術士を多数輩出するリージョン「マジックキングダム」出身の男性。22歳。

幼い頃から学院で術に関する教育を受け、修了式にて「術士として完成する為には双子の兄弟であるブルーを殺せ」という指令を受ける。

経緯

彼の境遇は、双子であるブルーと全く同じであり、両者は隔離されて育てられた為、互いに顔を合わせたことが無い。

そのため、互いが互いを殺すことに躊躇が無く、互いが術の資質を集める旅に出ている。

ブルーは基本的に主人公として、ルージュは他の主人公のシナリオで仲間として登場することが多いため、同じ境遇を持った2人を、違う立場からそれぞれ見ることになる。

ブルー編で対決に負けた場合は、彼が主人公となる形で続行する。これはブルー編のシナリオの根幹をなす設定のためである。

全体的に物腰はブルーよりやや柔らかいが、ブルー編で彼を倒したときに聞けるセリフ「 信 じ ら れ ん · · · 」からは、彼もまたブルー同様に学院の指令の為に手段を選ばず自己強化をしてきた、修羅場をくぐった男であることをうかがわせる。

ただブルーと融合した後のブルーの人格は激情家な性格だったのに対し、ルージュの人格は穏やかな性格であるため、素のルージュもブルーに比べれば穏やかな人物であるのは間違いないと思われる。そのためか、仲間にするとマジックキングダムに戻りでもしない限りは主人公の戦いに最後まで付き合い、時の君や麒麟に出会っても殺害しようなどという行動は取らない。逆に言うと、ブルー編に登場したルージュはそんな仲間達を得る事がなかった結果、手段を選ばない冷徹な魔術師になってしまったのかもしれない。

詳しい経緯はブルーと同様なのでそちらの記事も参照されたいのだが、リマスター版で追加されたヒューズ編において明かされた結末は、ブルーが勝利した場合とは大きく違っている。

地獄の君主を倒し、地獄の力が弱まったことでキングダムへ帰還したルージュだったが、復興して新たな指導者になってほしいとする術士たちの頼みを断り、復興に関与しないことを明言。

そして、いつの日かキングダムの役にたちたいとしながらも、そのためにもっと見聞を広めるべく、今度は自分自身の意志で、自由なリージョン界の旅をする道を選ぶ。

協力してくれたヒューズには、古風な手紙で写真まで添付する形で、各地での旅の様子をたびたび報告していたとか。

そのどれも心底楽しそうであり、そこには一切の重荷なく人生を謳歌する彼の姿があった

ルージュとブルーの性格の違いはリマスター発売前まではルージュの最期の台詞やブルーのクーンへの挨拶から「冷酷な性格も瓜二つなのでは」という意見が多く挙がったが、ヒューズとのエンディングで「一本気な兄と違い、多少の寄り道を楽しんでいる次男坊、末っ子気質」が垣間見られ、一人称も融合する前も後も「僕」と温かみを感じる雰囲気である。

「何故、ブルーは他の主人公に非協力的なのにルージュは手を貸してくれるのか」がこのあたりの表裏の無さ、柔軟性に出ていると思われる。社交的な性格は地であったらしい。

裏解体真書の小説「ヒューズのクレイジー捜査日誌」では、ブルーに遅れてヒューズと接触。ブルーに殺される事に恐怖を抱いており、自分をブルーと勘違いしたヒューズの言葉に取り乱すなど、かなり繊細な性格で描かれた。

また術集めの過程で盾のカードを取得する為、カードを証拠品として一時応酬していたヒューズの依頼……というか面倒な仕事の肩代わりとして、エミリア(タイガーピンク)やT260Gらと共に、ムスペルニブルに眠る氷漬けの朱雀を運び出す作業を強いられる。

とはいえそのような描写は一部に限られ、本作ではシリアスを担当。ブルーとの決着をつけ、地獄からあふれ出す魔物で阿鼻叫喚のマジックキングダムに帰還。

救援要請を受けて駆けつけたヒューズ達の危機を救い、地獄の再封印の為に単身で向かう。盾のカードを得るためにヒューズの依頼に四苦八苦していたその瞬間が、自分の人生の中で唯一使命から解放された瞬間だったと言い残して。その覚悟を看取ったヒューズは自分だけはルージュの生還を信じようと祈りを込めて空に銃を撃ち、彼を見送った。

最終決戦にて次々と仲間達が登場する中、グレートモンドの攻撃が「ヴァーミリオンサンズ」によって迎撃された後で本人が登場。

借りっぱなしだった盾のカードを返却し、ヒューズが自分の生存を信じてくれていたから帰って来られたと語り、二人は固く握手を交わすのだった。

作中での性能

ブルーと互角の術士というだけあり、INTやWIL、PSYの成長率は抜群。

正しく術を極めるために用意された仲間といえるだろう。

特にマジックキングダムの魔術の資質を持つのはブルーを除けば彼だけで、

全体攻撃魔法「ヴァーミリオンサンズ」を学習できれば、それだけで最終戦まで戦える候補に上り詰める。

更にルミナスのシップ発着場で話しかけるだけで仲間にできるため、とりわけボス戦の多いアセルスやタイミングを気をつけないとタンザーに吸い込まれるエミリアにとっては心強いメンバーとなるであろう。

できるだけ序盤に加入させ、少しでも多くの術の資質を持たせておきたい。

ただし、マジックキングダムに移動しようとすると「僕は今、キングダムに帰るわけにはいかない」と離脱。装備品も持っていかれる為、PS版においては彼が離脱した後でパーティ人数がいっぱいになると再度加入してもウインドウに表示されないので回収が不可能になってしまう。

特にルーンの資質を後回しにしていると、タンザーで勝手にパーティ入りするスライムで枠が埋まる可能性があるので注意。

仲間枠がオーバーしてもサブ枠が用意されているリマスター版であれば問題ない。それどころか、ヒューズ編ではブルーもルージュとの二者択一で加えられるため、ブルー/ルージュルート以外ではマジックキングダムに行くことで二人を交代することが可能。

なお、オリジナル版では心が分かれている為に京で心術の修行を受けられないブルーと異なり、ルージュは心術の修行を受ける事ができた。だがこれは裏解体真書の質問コーナーで設定ミスである事が判明し、海外版ではブルーと同様に双子合体後を除いて修行に参加できないよう修正。

リマスター版でも同様だが、NEW GAME+があるためブルー編やヒューズ編ルージュルートで合体後に心術の修行をして上位術を覚えてから引き継げばいい。

引き継ぎ時に注意しないといけないのは、「ブルーとルージュは基本的に別のキャラクター」「ただし双子合体時に術関連のステータスのみ同期される」ということ。双子合体特典はJP・INT・WIL・PSYの他、陽・陰・秘・印・時・空の系統の術に適用されるのだが、それ以外の肉体的なステータスや体術・剣技・銃技・見切り、それと心術や妖術は対象外で二人がそれぞれ個別に覚えなければならない。心術の修行は同時には受けられないため、極めるにはブルーとルージュで最低2周が必要となる。

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