ルーソル「ほらほら！今度は声が小さいよ～？もっと元気よく！」
ガウェイン「ぬぅ……猫ちゃ～ん！出ておいで～！」
概要
CV. 岡本信彦
シナリオイベント『ダルモアの奇跡』に登場する、ひょうきんな口調のハーヴィンの旅人。
三国会議参加の条件としてダルモア公国民の署名を集めようとするも、過去の悪評が原因で難航するガウェインの前に姿を現し、猫探しを依頼した。
人を食った態度で自分を振り回すルーソルに、ガウェインは少年時代の友人の姿を重ねており、ルリアは二人の様子を妙に息があっていると評している。
かつて横暴の限りを尽くしたガウェインが猫ちゃん探しに精を出す珍妙な光景は、遠巻きに見ていた市民の警戒心を解き、一転して依頼が次々舞い込むように。ルーソルの助力によってガウェインは三国会議参加へ大きく前進することとなった。
結社の魔術師
そんなルーソルの正体は、謎の魔術師マーリンに仕える悪の勢力・通称「結社」の幹部。
彼自身も死術・錬金術・風魔法等に通じた一流の魔導士である。
ルーソルはマーリンから「ダルモアを滅ぼせ」という命令を受けており、ガウェインを妬む現騎士団長ピートと結託してダルモア公国を襲撃する計画を画策する。
先の猫探しの件でガウェイン達の信頼を得たルーソルは、会談終了後にガウェイン達を結社の拠点へ誘い出して強力な結界で閉じ込め、正体を明かす。国防の要であるガウェインをダルモアから引き離した隙に、新種の魔物である融合種の大群を率いて、魔法核のバックアップを受けながらダルモアを強襲。
しかし拠点を脱出したガウェイン達が到着し、融合種の大群を一掃。ルーソルの目論見はくじかれたのであった。
死神か、救世主か
…というのが『ダルモアの奇跡』におけるルーソルの動向であるが、彼の一連の行動には不自然な点が非常に多い。例を挙げると、
- 結社の情報を欲しがっているガウェイン一行に対し、冥土の土産と称し結社についてやけに長々と具体的に語る。核心である黒幕マーリンにこそ直接触れないものの、活動内容、使用する魔術、先の事件への関与など、プレイヤーにも分かりやすく説明してくれる。
- 人造魔物である融合種についても、実物を見せながら素体やスペックを解説してくれる。融合種の姿まで見せられたことでルーソルの話がホラ話でないと一行がすぐ信じるに至った。
- 結界で一行が話を強制的に聞かざるを得ない状況にし、喧しいガウェインに「いいから話を聞け」と釘を刺す。どんだけ聞いてほしいんだ。
- ピートがダルモアを裏切っていることを一応協力関係にあるにもかかわらずあっさりバラす。ピート涙目。
- ダルモア襲撃計画を手段も含めて全部暴露しており、しかもガウェインなら対処できることを強調している。「早く救援へ戻れ」と言っているも同然。
- タイミング的にはガウェイン達の会談参加中にもダルモア襲撃は可能だったにもかかわらず実行していない(=会談がご破算になるのは都合が悪い)。その点を突っ込まれた際には露骨に話題を逸らしている。
- 結界の強固さは本物で一行の脱出はまず不可能な筈であったが、ルーソルが風魔法を試し撃ちした箇所に何故か亀裂が走っており、結界を破壊して脱出に成功。
- 場所や時間を特にずらしたりせず犯行予告通りにダルモアを襲撃。その点は事前に聞いていた話と相違なかったため、ピート・ガウェイン両名とも最初はスムーズに対応できたが…。
- ピートとの約束を反故にし、ピートが公都防衛中は融合種の勢いを緩めず見捨てる一方で、ガウェインが到着するや勢いを緩め活躍の舞台を整える。ピート涙目。
いずれも結果としてダルモアや三国同盟に利する行為であり、また主マーリンに対する背信行為である。これらを総括して考えると、ルーソルの本当の目的はダルモアを滅ぼすことではなく、結社の機密情報をガウェインと団長にリークすること、そしてガウェインに救国の奇跡を起こさせることで騎士団長へ復帰させ三国同盟締結に導くこと(ついでにピートの失脚)、これらを誰にも(特にマーリンに)気取られないように行うことにあったと推測される。
マーリンへ面従腹背の姿勢を取る彼が結社に身を置く理由は不明。いかなる事情があるとしても、ダルモア滅亡を回避するためにダルモアを危険に晒す方法をとっている自分自身には思うところがあるようだ。
余談
- イベント予告の時点で非常に怪しい仮面をつけていたため、何かしら裏のあるキャラであることはあらかじめ予想されていた。
- ルーソル（Lusor）はラテン語で「遊び人」という意味。
関連タグ
「調査隊にアグ兄とパーシィまで付いてきてたら、さすがに大ピンチだったかも」
「おっと……もうこの格好じゃなくてもいっか」
「ふふっ……我ながらハーヴィン姿もなかなか板についてきたね」
