ネタバレ注意!
本記事には、アプリ版けものフレンズ3におけるネタバレ要素が含まれています。
ドンナニ、マネシテモ
オマエハフレンズニ、ナレナイ
カワイソウナセーバル、サミシイセーバル
シクシクシク、シクシクシク
オマエハ、フレンズヲ、エンジテイルダケ
ニセモノ、ニセモノ、ニセモノ
概要
CV:野中藍(セーバルと兼役。ボイスにはエフェクト加工が入っている)
メインストーリーS1の後日談『セーバルぶらり旅』にて登場した謎のセルリアン。
当初はセーバルによって「セルリアンを従える=セルリアンの上司=部長っぽい」という理由からぶちょリアンと名付けられ、他のフレンズからも
ルル「えー? あたしはいいと思うけどなー ぶちょリアン! かわいいし!」
トキ「私も素敵だと思うわ ぶちょっとしている感じがよく出ているわ」
博士「面倒なので、別になんでもいいのです」
と言った感じで採用されそうになったが、彼女達の旅を影から見守っていたミライが報告書に書くときに恥ずかしすぎると言う理由で慌てて「ルーラーセル」という名称で認識させている。
改めてこちらの名称が浸透してからは、更に略して「ルーラー」と呼ばれるようになる。
なお「ルーラー」とは英語で統治者、支配者を意味する言葉で、後述する能力からそう命名された。
劇中ではセーバル達の前に度々現れ、セルリアンの大群をけしかけてくるが……?
容姿
初期形態
サナギの繭のようにも見える縦向きの紡錘形がゆっくりと回転しながら浮遊しているという奇妙な形状をしており、ボディの下部からは複数の虹色のラインが左巻きの螺旋状に伸びている。
「顔」に当たる箇所が存在せず、コピー元となる生物や物質のモデルの判断が一切つかない形状など、これまでのシリーズに登場したセルリアンとは明らかに異質かつ不気味な様相を醸し出している。
第二形態
ワタシハ、オマエ
オマエハ、ワタシ、ワレワレ
ホンタイ、ゼンタイ、ナカマ、トモダチ
スベテ、ワカレ、イッショ、ナカマ
ナカマ、ナカマ、ナカマ
キエサリスベテノユメヲミテ
ウタカタヲダイチニキザミコム
ぶらり旅4章以降、セーバルそっくりの姿へと変貌。
見た目はセーバルを真っ黒にしたようなもので、瞳の色は金色。頭部の羽根のような耳は虹色の巨大な翼となっている。
能力・生態
かつてパークを危機に陥れたセルリアンの女王や、その支配下にあった頃のセーバルのように、通常のセルリアンを統率して連携の取れた動きができるようにする能力を持つ。
戦闘では何故かセーバル以外のフレンズ達の攻撃が一切通用しない(ラビラビ曰く「攻撃は当たっているはずなのに手応えがない」との事)。
ゲーム攻略としての戦闘では他のフレンズでもダメージ自体は与えられるが、体力を削りきった際のエフェクトが専用のものになっており、他のセルリアンのようにパッカーンせず、緑色の液体のようになって溶けるように消えていく。
戦闘後のシナリオでも平然と復活していることから、やはりフレンズの手では完全に倒せないようだ。
移動する際は直接動き回るような事はせず、地面に吸い込まれるように姿を消しては別の場所に現れるという瞬間移動のような方法を取る。
擬似的な意思を持っているかのような描写が存在し、セーバルの夢の中に現れては度々彼女に干渉してくる他、セーバルにしか聞こえない声で不穏な言葉と共に語りかけてくる。
また、通常のセルリアンを介して語りかける事も可能だが、いずれにせよその声はセーバルにしか聞こえていなかった。
後に他のフレンズにも明確に声が聞こえるようになるが、出てくる言葉のほとんどは相手を怒らせたり苛立たせるのを目的としているのか、悪意に満ちた内容ばかりでまともな会話が成り立たない。
非常に精巧な擬態能力も持っており、劇中ではセントラルの一角でミステリーハウスに姿を変えて潜伏しており、中に迷い込んだフレンズ達を捕らえていた。
長らく能力や出自に不明な点が多かったが、ストーリー後半にて推測込みながらも詳細が明らかになっていった。
ルーラーの正体は「セーバルが水に対して抱いたイメージ」から生じた輝きを吸収、コピーして生まれた存在で、セーバルに外見が似ているのも水面に映ったセーバルの外見を模倣した事によるものである。
戦闘でセーバル以外のフレンズがまともなダメージを与えられなかったのはこれが理由で、それ以外にも「水面が鏡の役割を果たす」という観念が擬態能力の起源になっている。
地面に消えるように姿を消すのもこれが由来であり、水が地面に染みるというイメージを模倣しているようだ。オデッセイのように水が染み込まないような建物の中では噴水から水道管を通り地上に出る芸当まで見せた。
また、まだ水の性質についてよく知らないころのセーバルが抱いた水のイメージが由来なので、フレンズやヒトが抱く水のイメージである「生きるために必要不可欠なもの」「熱すると沸騰する」などといった要素は反映されておらず、セーバルが水に対して抱いていた表層的で無垢なイメージだけが反映されている。
そのためヤタガラスの太陽の力でも沸騰や蒸発に類する再現は起こらなかった。
さらに、大気中を飛び交う電子機器の電磁波を吸収し何らかの形でデコードすることによって、そこに含まれる音声や文字を操作している可能性が指摘されており、無線機器での通話を読み取ったり、ネットワーク上の情報を得る能力があることが示唆されている。
そのためパークはルーラーセルに対する対処マニュアルを電子版には記載せず、紙のマニュアルにのみ記載している。(管理職以上の権限を持つパーク職員が決定した場合にのみスタンドアロンの電子機器に記録の保管が許可される。)
劇中における動向
セーバルぶらり旅
1章では、ピーチパンサーからの四葉のクローバーを探す依頼そっちのけで昼寝してしまったセーバルを、通常のセルリアン達をけしかけて連れ去ろうとしていたが、この時はまだ明確に姿を見せていなかった。
初めて一行の前に姿を見せたのは同シナリオ2章の後半。
トキの歌声を改善しようとコバイパの樹木を探す一行を、持ち去ろうとしていたコバイパをわざと放棄する事でおびき寄せるという巧妙な罠を張って襲撃を仕掛ける。
それ以降は砂漠のオアシスの水源をせき止めて泉を枯れさせる、雪山の温泉をセルリアン達に飲み干させようとする、浜辺で奇襲をかけてセーバル達を陸へ上がれないようにするなど、どういう訳か何かしら『水』に関わる形でセーバル達の前に現れる。
4章ではマーゲイが監督を務める映画撮影の最中、またしてもルーラーの襲撃を受けたセーバル一行。
アデリーペンギンやマルタタイガー達の助力もあって、手下のセルリアン達の撃破に成功して残すはルーラーだけとなったその時、その身体が眩い光に包まれる。
光が消えた時、なんとルーラーはセーバルと酷似した容姿へと変貌していた。
姿を変えたルーラーは海の中へとセーバルを引きずり込み、どこかへ連れ去ろうとする。
しかし、すんでのところで海中へと駆り出したアデリーペンギンによってセーバルは救出される。
ルーラーは何故か追跡してこず、そのまま姿を消したかに思われたが、ルーラーの矛先は別の場所にいるミライに向けられていた。
それに気づいたオカピが警告を発するも、時すでに遅し。
ミライはルーラー配下の小型セルリアンによって輝きを奪われた結果、動物への興味が一切消え失せ、さらにはパークを退職して地元に帰ろうとするという、普段の彼女からは想像もできない程に無気力な性格へと変わり果ててしまう。
その後、ミステリーハウスに乗り込んだセーバルがルーラーと共鳴した事でようやく決定打を与えられるようになり、決戦へと発展。最終的にセーバルが勝利し、奪われたミライの輝きも無事に取り戻す事が出来た。