地名
1. ニューヨーク州にある都市
2. ミネソタ州にある都市
ニューヨーク州のロチェスター
アメリカ合衆国、ニューヨーク州の北部に位置するアメリカの都市。人口は約20万弱であり、全盛期の34万人から漸減を続け、20万人を切るのも時間の問題である。また、ロチェスター都市圏の人口も105万ほどであり、これも漸減を続けている。
五大湖の一つオンタリオ湖に面する(市域でもわずかに面している)アメリカ最大の都市である(カナダには北米屈指の大都市、トロントがあるが)。
概要
ロチェスター都市圏は学術地区として知られ、ロチェスター大学、ロチェスター工科大学を筆頭に界隈には20近い大学が控えている。またコダックの創始者、イーストマンが開設した音楽学校などもあり、ロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団はアメリカ屈指の名門として知られる。
光学の首都といわれた歴史を持ち、カメラ、フィルム大手のイーストマン・コダック、ゼロックス、ボシュ・ロムの3社が本社を置いていたが、ゼロックスは早々とロチェスターを見限り、ボシュロムは2004年に本社をニュージャージー州に移転、コダックは本社を置き続けているものの2013年の倒産から大幅な事業縮小したため、雇用が大幅に減少。
結果、市域には職を失った元労働者層が取り残される結果となり、市街地が荒廃、治安悪化が進んだ。昨今では治安の悪い都市としても名が挙がることがあり、ダウンタウンはかなり危険である。2020年にはとうとう白人と黒人の人口比が逆転してしまい、ラストベルトの象徴ともいわれる斜陽都市となっている。
昨今ではアパレル産業やウェグマンズという急成長のGMSが同士の経済を支えているものの、都市の回復までには至っていない。
なお、エリー湖に面した同州内のバッファローも人口減やダウンタウンの空洞化に悩まされている都市でもあるが、ロチェスターはもっと深刻な状況となっている。このような状況を招いた背景には、ロチェスターが全米有数の豪雪地帯という厳しい気候に曝されている場所であることも挙げられる。
スポーツフランチャイズはかつてMLSの前身となった北米サッカーリーグ(NASL)のロチェスター・ランサーズがあり、かつては全米で一番サッカー熱の高い都市としても知られていたことがある。MLS2部リーグのクラブも存在し、MLS入りを目指していたもののチームの不振や観客の減少などで、2022年で廃止された。
ミネソタ州のロチェスター
ミネソタ州の南東部にある都市。州内ではツインシティーズに次ぐ都市圏となっている。人口は12万人だが近年成長著しい。IBMに代表される電子機器産業と全米屈指の名病院メイヨー・クリニックがあることで知られる。