CV:土師孝也
概要
パルテティオの父パップの相棒でもある初老の男性でパルテティオにとっては師でありもう一人の父親と言える存在であり、後述の彼の正体を知って以降も「おやっさん」と呼んでいる。
辛い境遇からわずか8歳で家を出た後に16歳で自分の店を持つようになったもののそれが全焼してしまい落ち込むパップと出会った事がきっかけで相棒となる。
その後、パップは自身の妻即ちパルテティオの母を亡くした後に幼い息子と共にロックと協力して荒地を契約して開拓をし、見事にオアーズラッシュを開拓するが、パルテティオが16歳になり商人として成長した後に土地の制約に問題があると町を去る際にパルテティオに共に外の世界で商売をしないか誘い、その際彼が話題に出した『蒸気機関』に興味を抱きつつも町を大切に思ってるパルテティオはそれを断る。
それから8年後、パルテティオが24歳になった頃には、ロックの言う通り制約によって町は利益を吸われ町はかつての輝きを失ってしまった。
病気で寝込んだ父親の為に薬(薬を渡した薬師の女性は後に共に旅をする旅人の一人である薬師の仲間の一人である彼女の様だが…)
)を買い取るが、その際に貧困に苦しむ仲間達の姿に胸を痛めるのだった。
そんな息子を父が発破をかけ、パルテティオは町を取り戻す為に仲間達と共に町を支配したギフ達ギャングの一味に立ち向かうのだった。
その制約書はよく見たら後から書き足した物だと気づき、ギフ達を懲らしめたパルテティオだが、ギフの口から土地主の正体はロック自身であることが明かされる。
パルテティオたちは最初からロックに騙されていたのだった。
その事を知ったパップは彼に失望するのもムリは無い話である。
それでも町に活気は戻り、ギフ達を反省させたパルテティオは自身の辛い経験から世界中の人達を救う為に旅立つのだった。
旅の最中、クロックバンクの町を訪れたパルテティオだったが、そこは「ロック・カンパニー」と言う会社が牛耳っており、ロックはその社長となっていた。しかし、部下達に靴磨きの少年ウィルに過剰な税の取り立てをしたり、夢を信じてる若き技師フロイドがパルテティオと協力して完成した新型蒸気機関を独占したりとやり方は成金どころか金の亡者ってくらいに悪質である。
かつての相棒の息子に800億リーフという法外すぎる値段で蒸気機関の権利を買い取る権利を与えたものの、やはり金の亡者らしく世界中の全てを自分の物にしようとしたり、そもそもパルテティオに常識的に払える額でない取引を持ち掛けたりと、実の父親を殺し、弟から全てを奪った国王や一人の男の人生を狂わせた男程じゃなくても身勝手過ぎる行動が目立ち、大勢の記者もそんな彼の行動に疑問を抱くようになった。
もちろんパルテティオもやられっぱなしではなく、世界一の富豪である大貴族アルロンドと交流を結び、彼から800億の出資の約束を取り付けることに成功。蒸気機関の権利を買い取るために、新型蒸気機関発表の記者会見を開いていたロックのところに800億リーフ分の小切手を手に乗り込む。
しかし、「現金でないと信用できない」と、ロックは難癖をつけて反故にしようとする。彼は最初から取引に応じる気はなかったのだ。万事休すかと思われたその時、アルロンドが800億の現金を持って駆けつけたことで形勢は逆転。さらには記者会見に呼んだ多くの新聞記者たちや、パルテティオ共に会見場に忍び込んだ記者オリが結果としてこの取引の証人となってしまい、もはや言い逃れもできなくなりパルテティオに堂々と蒸気機関の権利を買い取られてしまう。
自棄になったロックは、機関車に武装を付けた様な『蒸気装甲車オブシディアン』で邪魔者を排除しようとする。パルテティオはオリを含む記者たちを逃がし、誓約書を守ってもらう為に彼との決着をつける事に。
戦いの結果、オブシディアンは大破。ロックはかつて貧しかった頃とそれでも欲しい物の為に地道に仕事をしてた事を語る。必死に金を稼ぎ、欲しいものを手に入れるのを繰り返すうちに、何時しか彼は金の亡者となっていたのだった。
観念して爆散していくオブシディアンと運命を共にしようとするロックだったがそんな彼をパルテティオは制止した。
どんなに敵対し、騙されようとも彼は「おやっさん」を恨んでなどいなかったのだ。そして、パルテティオはロックにある提案をする。
その後、オアーズラッシュでパップと和解するロックの姿があった。その言動はつきものが堕ちたように穏やかなものだった。
パルテティオの提案に乗ったロックは、ロック・カンパニーをパルテティオを社長とした「パルテ&ロック・カンパニー」と改め、自分は相談役として一線を退き、彼をサポートすることになったのだった。
そして、世界有数の大企業の社長となったパルテティオは、蒸気機関の税金(おそらく、特許料的な物)の撤廃や貧困層の雇用など、蒸気機関の普及と誰もが得する会社を目指していくこととなる。
さらには、オブシディアンの技術に目を付けたパルテティオはそれを軍事以外に応用、つまり、世界中を蒸気機関車による鉄道で結び、物流や人の行き来を便利にするために動き出す。
今、産業革命が始まろうとしていた……。
なお、オリは内心では金の亡者となったロックに呆れつつも、パルテティオの行動に驚いていた。
彼女も含み、パルテティオ編は物語中に死人が一人も出てこないのである(アグネアは一人を除けばほとんど同じである)