概要
CV：杉田智和
ヒカリがいるク国に仕える軍師であり「ク国の鷲」と呼ばれる優秀な軍師。
飄々とした性格で博打に手を出し、事ある毎に「呑もう！ 今宵は共に！」と大きな杯を出して飲酒をしようとする。
その智謀はオズバルドも評価するほどである。
ヒカリ編二章でヒカリと再会し、地下闘技場に強引に飛び入り参加させ…それについては地下闘技場で悪質な金持ちによって命懸けの戦いをさせられてる剣闘士達を救う為に行った事を伝え、ヒカリによってゼト達剣闘士は救われ仲間になる。
三章でク国の武器取引を行っているムゲンの軍から武具をヒカリに奪わせた。
ヒカリ編のエンディングでは過酷な運命を乗り越えて国王となったヒカリをベンケイ達と共に祝福した。
関連タグ
※ここから先はエクストラストーリー『最終章』のネタバレが多く書き込まれています。
まだ進んでいない方に未プレイの方は注意。
ネタバレ
彼の本名は「オボロ」。かつては滅んだウ国の出身。
過酷な日々を送っていて、常にク国を憎んでいたが…そんなある日、一人の赤ん坊を拾い「妹」として共に暮らし過酷な生活でも幸せな日々を過ごせた…が、それから四年後にク国が攻め込み、ムゲンとヒカリの父親である国王ジゴを討つ為に死んだク国の兵士の鎧を纏い妹に自分を斬らせ手負いの兵士のフリをさせるが、ジゴを討つ事は出来ず捕らえられてしまう。ジゴ自身から「ク国の力に」ならないかと誘われ、故郷を捨てて仇敵へ下る道を選ぶ。妹と共に生きる為に。
その妹はパルテティオ編に登場するオリである。
それでも状況は変わらず、彼自身もどんなに血を流さずに済む方法を考えても多くの犠牲者が出てしまい…表向きでは忠実な臣下を演じてもやがて「生きる事には何の意味も無い」と「明日」に失望するようになる。
普段の飄々とした姿はそんな自分を偽る為だった。
そんなある日、一人の男が訪ね禍々しい書物を授かったが…既に未来に失望してた彼には何の効果も無かったそれがオズバルドの因縁の相手であるハーヴェイが手にした闇の書らしく、その闇の書を完成させ、それを魔の書として復元させる為にオズバルドへの嫉妬を買う形で彼と契約した。
彼の行動は意外にもテメノス編にも関わっており、復元された夜の書の原本を妹に回収させる際に「アルカネット」（テメノス編に登場する可憐な印象の女性神官ミントの本来の冷酷な姿）に気をつけろと告げていた。
そして、魔の書と夜の書をオリに回収させ、それらを『黒血書』に完成させる。
なお、夜の書は穏やかだった頃の薬師トルーソーがクロードから渡され、それが彼の運命を狂わせた原因になった事も。
ヒカリが幼い頃から父王に守られ、王自身も本当はヒカリを大切に想い心優しい第二王子である彼に王位を譲り託すつもりだったク国の悲劇は彼こそ真の元凶だった。
彼は表向きではヒカリの兄のムゲンに王になれる事を伝える形でそそのかし、ク国を炎に包ませジゴを殺させるが、それは王家の家宝である黒血剣を手にする為である。
後に自身の闇に打ち勝ちそれを新たな力に変えたヒカリによってムゲンが討たれた後に、表向きではヒカリを祝福しつつ彼が去った後に意味深に立っていたのはヒカリを利用して黒血剣を手に入れる為だった。
その後、ムゲンの側近である男アゲハが明日に失望してる人間の一人である事を知ってる上でヒカリとアグネアのクロスストーリーに登場した「静かの洞窟」内にあった聖火をアゲハを生贄にして消した。
その後、真相を知った八つの炎である八人の旅人の前で彼は本性を出し、彼らに明日を望んでいるのか解き、その答えを聞いたものの、彼の失意は変わらず人間の醜い姿や自らの深い失望を告げ「呑もう…今宵は共に」を重々しく呟きながら自らを生贄にして邪神ヴィーデを復活させたが、明日を信じる彼らによってヴィーデは倒され、明日を取り戻される。
立場的には彼は王家の敵とも言えるが、生い立ちからそうなるのも仕方ないとも言える。
それでも憎んでいた王の第二子でもあるヒカリの「血の流れるぬ世」を（やり方は間違ってるとは言え）彼なりに作ろうとしたり、表向きでは闘技場に金を使いすぎたからとやむを得ずヒカリに戦わせる形で剣闘士達を救ったり(得た金は自身の計画に使いつつも、ク國の再建にも使われていた)、黒血剣を手にしてもすぐに殺さなかったりと心の奥底では彼を本心では評価してたかもしれない。彼の悲劇は彼自身が誰かに頼り素直になれなかった故かもしれない。
（オリも自ら生贄となったのかと不穏な感じだったが、彼女は生存してた事が判明し、エンディングにも出ていた）
