概要
1961年、スコットランドのグラスゴーで画家兼装飾家の父親とバスの運転手の母親との間に生まれる。4歳の頃に両親が離婚し父親に育てられる。16歳の頃に学校を中退し父親の元で装飾家として働いていたが21歳のころに『るつぼ』を読んだことをきっかけに演劇に興味を持ち俳優を志す。
1991年に4人の仲間と共にレインドッグ・シアター・カンパニーを立ち上げ、『カッコーの巣の上で』や『オセロ』などを上演、舞台監督としても活躍していた。
1994年の映画『司祭』 では、ゲイである神父の恋人という難しい役を演じた。
1995年からBBCで放映された『マクベス巡査』で主役を演じてイギリス国内で知られるようになる。そして、1996年の『トレインスポッティング』や1997年の『フェイス』、『フル・モンティ』等が世界中でヒットしたことにより、国際的に注目されるようになる。
『フル・モンティ』で主人公を演じたことによって英国アカデミー賞を受賞している。
1999年の新年の叙勲では、「ドラマに対する貢献」によりエリザベス2世女王より大英帝国勲章を授与されている。同年、ピアース・ブロスナン主演、ソフィー・マルソーがボンドガールを演じた映画007ワールド・イズ・ノット・イナフで悪役レナードを演じる。他にもアントニア・バード等と共同でプロダクション「4Way Pictures」を設立した。この時期、ハリウッド出資のメジャー作品に出演することも多かったが、ここ数年はまた英国でのインディペンデント色の強い作品への出演に回帰していた。
2009年10月からアメリカ合衆国のSFテレビドラマ『スターゲイト ユニバース』に主演、2011年以降はファンタジー・テレビドラマ『ワンス・アポン・ア・タイム』にレギュラー出演している。
人物
彼は役柄を忠実に再現することに拘っており、撮影時は役柄をより深く理解する為に、見た目や生活のスタイルも頻繁に変えることが多い。例えば、アントニア・バード監督の『Safe』という作品で、ホームレスの役を演じた時、彼は映画の舞台となったロンドンのウォータールー地区の橋の下に住んでいた。他にはケン・ローチ監督の『Carla's Song』でバスの運転手の役を演じるために、グラスゴー・レイランド・アトランティアン・バスでPSVライセンス(乗客を乗せたバスを運転するためのライセンス)の試験に合格した。また、トレインスポッティングでベグビー役を再演するための準備の一環として歯科治療を受け、インプラントを選択し、インプラントを除去する際に損傷した隣接歯を抜歯した。
アンドリュー・ジョンストンは『フル・モンティ』でのカーライルの演技について「カーライルは『トレインスポッティング』で野蛮なサイコパスのベグビーを演じて素晴らしかった。ここで彼は、厳しく管理されていてもほぼ同じくらい良い演技ができることを証明している。ガズについてはあまり知られていないが、彼は映画の中で最も興味深いキャラクターであり、それは主にカーライルの現実的な温かさによるものだ」とコメントしている。
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主な吹替役の声優