概要
アルマトラン編で登場。ソロモン率いる抵抗軍の中心人物の一人で神杖を持つ魔導士。三鈷杵を十字に重ねたような形の飾りが付いた神杖を持ち、炎の魔法を得意とする。
精悍で逞しい男性で、左目に眼帯(5年後には両目を帯で覆っている)をつけ、口の左側の大きなリング状のピアスが特徴。
性格は豪快かつ好戦的。大食漢。一人称は「わし」で、年寄りのような喋り方をする。
しかし、最愛の息子テスの死を目の当たりにして妻ともども運命を拒絶、アル・サーメンとして反旗を翻す。
最期はソロモンに何が正義なのか分からないことを説いて、ブァレフォールらの攻撃からファーランを守り、「神」と共に奈落に囚われた息子のルフを探しに行けることを喜びながら逝った。
その結果、ワヒードの黒ルフが「黒の神」を地上に引きずりおろした。
その後のネタバレ注意
死後も、「黒の神」の内部でテスやセッタたち同胞と無為に過ごしていたが、精神だけの存在になって迷い込んできたアリババと出会い、ダビデと「黒の神」のことを教える。
女性とつきあったことのないアリババに同情して、100年かけて彼に魔法の指導を行い埴輪の人形の体を与えた。
アリババが死者のルフが帰る場所を一つにすると宣言したことで、ファーランに会えるかもしれないという希望を持ち、笑顔で彼を見送った。