不動行光(刀剣乱舞)の項も参照。
プロフィール
概要
2017年5月9日のアップデートで実装された、不動行光の「極(きわめ)」となった姿。
不動行光がレベル60以上になり、修業道具一式を消費して96時間の修行を経ることによって極の姿になれる。
修行の手紙
【不動行光からの一通目の手紙】
(手が震えるのか、内容の丁寧さに反して文は激しく乱れている)
修業に行きたいなんて言い出して面食らっただろうね。
日頃酒浸りで、まともに働きもしない俺が、どの口で言うのかと。
でも、悪酔いから目が覚めて、酒が抜けると、いつも怖くなるんだ。
この本丸も、いつかまた焼け落ちてしまうんじゃないかって。
そしてそれから逃げるように、俺はいつも酒を飲んでいた。その繰り返しだ。
……俺は、この恐怖をどうにかしたいんだ。
【不動行光からの二通目の手紙】
(字の震えは小さくなっているが、文は荒々しく乱れている)
修行の地として向かわされたのは、安土城だった。
ああ、何ということだ。信長様も、蘭丸も、まだ、ご健在であられる。
ここで光秀めを斬ってしまえば、俺の恐怖は、きっと晴れる。
だが、それをしてしまえば、俺は敵と同じ。
すぐさま裏切り者として貴方に討ち取られることになるだろう。
……俺は、試されているのだろうか。
これは、悪夢なのだろうか。
それとも。
【不動行光からの三通目の手紙】
安心してくれ。俺は、裏切り者にならずに済んだ。
俺が良からぬことを考えていることを、当の信長様に非難されたよ。
もちろん、俺からは何も言っていない。でも、見透かされていた。
失った過去の代償に現在の自分を犠牲にして、それでいったい何が面白いんだ? だってさ。
そこまで言われてしまったら、もうなにもできないよ。
だから、もう過去ばかり見て、現在を無駄に過ごすのはやめるよ。
恐怖はまだ消えてない。でも逃げてちゃいつまでたってもそのままだ。
今の俺は貴方の剣。貴方の本丸が焼け落ちぬよう、どこまでも強くなってみせるさ。
「不動行光、今代の主のもとに只今帰還!
……えっ、お前は誰だって? ひどいなあ、酒を抜いてきただけだよ!」
性能
レアリティが一段階上がり、装備スロットが2つになった。
「極」になった短刀男士の特性として、昼戦でも遠戦を避けることがある。
ステータスはMAXで生存56・打撃87・統率79・機動138・衝力38・必殺55・偵察118・隠蔽112にまでなる。
容姿
まず目を引くのが、片手に携帯していた甘酒が消え、酒に酔った赤ら顔だったのがシラフになったこと。だらしなく着ていたシャツとネクタイはきちんと着るようになり、グレーのベストを着込み、織田信長を彷彿とさせる西洋風のマントと防具が増えた。
髪を結っているのも赤い結い紐になった。
内番の立ち絵も変化しており、甘酒と赤ら顔が消え、なんと微笑んでいる。
今までがむすっとした表情だったため、これには衝撃を受けた審神者も多数。君のその顔がずっと見たかった!
性格
酒に酔って管を巻いて荒っぽい口調だった以前とは打って変わり、丁寧で柔和な言葉使いになって、声も柔らかくなった。まるで別人のような覚醒っぷりで劇的ビフォーアフターとも言うべき変化である。
しかし、宗三左文字の審神者長期留守後歓迎台詞や、持ち主・森蘭丸の性格から見るに、元々真面目な性格で、後述の理由で酔っ払ったことによる性格の変化なので、詳しくはビフォー(極)→アフター(極前)である。
以前は思い出に逃げて、恐怖や不安を紛らわせるために酒に溺れていたが、失った過去の代償に現在を犠牲にするのは元の主も望んではいないことだと気付き、悲しい過去を繰り返すことのないよう、今の主の下で働くと宣言。
本丸では前の主・織田信長の思い出話を「前の主はね、俺のこと酔うと歌って自慢してたんだ。今でも、それを忘れられないんだ」「思い出は今もこの胸に。でも、今の主を蔑ろにする気はないよ」と穏やかに語るようになり、審神者を主と認め、今の主のことも尊重してくれるようになった。
刀剣破壊では織田信長だけでなく森蘭丸にも想いを馳せるようになり、二人とも大切な存在であることが窺える。
審神者の愛が届いた結果なのか、愛してくれる主に応えようと忠義を尽くしてくれる。
主の信頼に今度こそは応えると意気込んでおり、戦闘では「偵察をお願いする。しかる後に、機動戦にて奇襲する!」「突撃せよ!敵に立て直す機会を与えるな!」と信長を思わせる戦法で凛々しく隊を指揮する。真剣必殺では「もう二度と、主を失うわけにはいかないんだ!」と吠え、会心の一撃では「俺は、ダメ刀なんかじゃない!」と敵に立ち向かう。さらに一騎打ちでは「あの時とは違う!俺次第で、状況は覆せる!」と劣勢を巻き返しにかかる。
極める前の修行見送りでは「あいつはいいよなあ……愛してくれる主がまだ居てさあ!」と言って、審神者を主と認めていないことが窺えるとともに「“まだ”居て」という言い方に物悲しさを感じさせていたが、極めた後の修行見送りでは「俺たちは幸せだよね。目をかけてくれる主が、健在なんだから」と泣かせる台詞を言ってくれる。
飲酒については「酒はほどほどにするよ。もう酒に逃げてばかりはいられないからね」と言い、立派になってすっかり見違えたが、放置ボイスでは「今のうちに軽く一杯♪……いやいやいや、我慢だ」と酒を飲もうとしてやめる元の面影を感じる場面も。
薬研藤四郎・宗三左文字・へし切長谷部と手合わせを行わせると以前とは異なる特殊台詞を言う。相手側は通常台詞となっている。なお、極となった彼ら相手でも台詞は共通。
薬研に対しては手加減なしで張り合う様子が見られ、宗三に対しては気安く接しつつ気遣いをしており、長谷部に対しては良き理解者であり「主の一番」を競い合う好敵手なようだ。
メディアミックス
舞台『刀剣乱舞』
「虚伝」の後「悲伝 結いの目の不如帰」にて再登場。
冒頭でへし切長谷部ともども修行の旅に出た事が語られ、蘭丸の弟・坊丸の元にいる姿が描かれた。「蘭丸兄様」の人となりについて語る坊丸も、本能寺でいずれ討死する運命を知りながらも、この出会いを通じてより強くなる事を心に誓う。
前半の終盤、本丸を時間遡行軍の大軍が襲撃。窮地に陥る刀剣男士達だったが、極の姿となった不動は長谷部と時を同じくして帰還。圧倒的な強さをもって劣勢を押し返す事に成功した。
しかし時を同じくして行方不明となった三日月宗近に、時の政府から刀解命令が下された事に真っ先に反発する。限られた時間の中、三日月を連れ戻す為の戦いが始まる……。
「慈伝 日日の花よ散るらむ」では兵庫公演に会場替わりのキャストとして出演。
本歌と写しに拘泥する山姥切長義に対して「じゃあ、あんたもまんばちゃんだな」とさらりと言ってのけ、先入観を除外した視点から彼を受け入れている。