串刺しツラヌキ:「♪行け!!行け!!!ガンダマーン!!!灼熱ロボット・ガンダマーン!!!悪いヤツらをぶっ飛ばせ!!!ハッハハハハハー!!!ムッ!?悪いヤツ……ハッケーーン!!!ドカーーン!!!正義は、勝ぁーーつ!!!」
???:「ハァッ……、ハァッ、ハァッ、…何なんだお前は、来るなっ、来るな、来るな!!やめろ、ウッ…グ、がっ、ア、アアア、アッ、が、はっ……!!!」
概要
事の発端は作者盆ノ木至のアカウントで展開された2022年4月17日ホワイトデーでのツイートである。
作者のアカウントでは単行本は発売される度に開催されるアカウントジャック(アカジャ)の他に、毎年ホワイトデーの時期になると、1ヶ月前のバレンタインデーに吸死ファンが作者に送った各キャラ達へのファンレターのお礼という名目で展開されるお返しイベントがある。
その日のお返しは、本編と種族や立ち位置が逆転したキャラ達が活躍する公式逆転パラレル「吸血鬼すぐ死ぬΔ」での世界線のストーリーを公開するというものだった。
その中で、「串刺しツラヌキ」という、本編では聞いたこともない名前のキャラクターが登場したのだ。
そのキャラクターはどこかで聞いた事のあるような大声で、“あの人物”が歌っていたものと同じ歌を歌いながら「悪い奴をぶっ飛ばす」という名目で”とある人物“を襲って去っていった。
同年8月14日にはイラストも公開された。
おでこが見えるほどの短髪、ハイライトのない瞳、腕からはまるであの武器のような血の槍が拳にかけて真っ直ぐ突き出ている。
顔に傷跡はないものの、その顔はまさしく彼そっくりで...
正体
吸死読者の誰もが察したように、串刺しツラヌキの正体は吸血鬼対策課の隊員ケイ・カンタロウ、そして襲われた人物は辻斬りナギリのΔ世界線での姿である。
本編ではナギリは身体から血の刃を生み出し人を斬りつける吸血鬼で、当時まだ一般警官であったカンタロウを襲い重傷を負わせた立場であるが、今回のΔ世界線ではカンタロウは吸血鬼となって襲う側、ナギリは襲われた人間という立ち位置に変わっており、本編とは文字通り完全に立ち位置が逆転している。
また、ナギリは本編で「辻斬りナギリ」という通り名で呼ばれているが、Δ版カンタロウは、本名ではないものの「串刺しツラヌキ」というナギリと同じ様な通り名を持っている事を考えると、本編の「辻斬りナギリ」も本名ではない可能性がある。
襲われた吸血鬼について
本編において、ナギリは元人間で過去に「切り裂き魔」の吸血鬼に襲われ辻斬りナギリになった模様であり、ナギリと立場が逆転したΔ版のカンタロウ(串刺しツラヌキ)も恐らく吸血鬼に襲われた結果あの様な姿になったのでは、と推測されており、襲われた吸血鬼のモデルはそれぞれ
- ナギリ…切り裂き魔=ジャック・ザ・リッパー
- カンタロウ…串刺し魔=串刺し公ヴラド・ツェペシュ
ではないかとそれぞれ推測されている。
カンタロウの名前について
カンタロウのフルネームがケイ・カンタロウかつ元警官であったことから、多くの読者は彼の名前の由来が「警官」から来ており、漢字で書くと「警・官太郎」となるだろうと考察していた。(実際、一部の腐向けタグなどでの彼の表記も「官」の字が読者によって使用されている)
しかし、今回の件でカンタロウの逆転パラレルでの名前が「串刺しツラヌキ」であったことから、彼の漢字表記は「官太郎」ではなく「貫(つらぬ)く」という意味の「貫太郎」ではないかという可能性が浮上した。現に、本編でのカンタロウが使用する武器も大型のパイルバンカーという対象を貫く代物である。
そして、「襲った吸血鬼」という立場から「襲われた人間」という立場に逆転したナギリはツラヌキ初登場から8ヶ月後の23巻&ファンブック2発売記念アカジャにて無事再登場を果たす。
しかし、その明らかにおかしい喋り方はまさしくカンタロウそっくりで...