「今度こそお前を捕まえるぞ…辻斬りナギリ…!」
「本官はケイ・カンタロウ!新横浜署の吸血鬼対策課にこのたび配属された者です!」
「本官のバイルバンカーが火を吹くぜ!」
「辻田さあああああん!!」
プロフィール
一人称 | 本官、俺(昔、嘘予告) |
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他者からの呼ばれ方 | 警官、クソバカ警官(ナギリ)、ホンカン(子供達)、爆音君(カズサ) |
家族構成 | 父(地方公務員)、母、祖母 |
住まい | 独身寮 |
誕生日 | 12月31日 |
使用武器 | パイルバンカー |
趣味 | 辻斬り探し |
特技 | 絵を描くこと(自称) |
カラオケの持ち歌 | 「灼熱ロボット:ガンダマン」や「ハイパー仮面」の曲 |
お風呂 | 熱めが好き |
CV | 山下誠一郎 |
演者(舞台) | 重松直樹 |
概要
神奈川県警吸血鬼対策課のヒヨシ隊に配属された新米隊員。打倒辻斬りナギリを掲げる台風の様な男。「〜であります」という典型的な警官口調で話す。
一人称は「本官」。作者曰く、元々は「俺」であったが後に「本官」に変わっていったとの事。
人物
普段はとにかく声がクソでかく、吸血鬼対策課の中では半田桃と揃ってハリケーン扱いされている。
しかし第232死にて登場した、自身の力を制御出来ずに苦しむ“吸血鬼任意の対象の衣服を半径10km以内のどこかの地点へ吹き飛ばす”こと福戸橋十子に対し毅然とした態度で、「それでも能力で誰かを傷付けてはならない、それは悪い事だ」「(皆とまた遊べる様になるために)皆や大人の人がちゃんと手助けするから大丈夫」といった厳しくも優しい言葉をかけるなど、根底にある正義感や優しさは本物である事が窺える。
サギョウはカンタロウが自分や半田より年上の後輩の為、文句が言いづらいらしく苦労している。
実際、カンタロウは見た目の割に年輩者である様で、ヒヨシ隊の中でも三番目に年上である(該当ツイート)。
しかしブロッコリーや千切りキャベツ、キャラメル味のチョコボールなど嫌いな食べ物が多かったり(本人はこの事を自覚しておらず、あくまで「あまり好きくない」と表現している)ゴビーに威嚇されたり自身の体がひまわりに変化したりした際には泣いて叫び声を上げていたりと、年齢に反してどこか子供っぽい側面がある。
また、アカジャでのカラオケやカンタロレッドに変身した際の発言から、特撮やヒーローものが好きな様である。
誕生日は、熱血キャラにしては意外な12月31日の大晦日。しかし最近になって、「お前(熱血な性格なんだから)8月生まれだろ」とよく言われるらしい。
女性に対する主な性癖は元警察官であるからなのか、ミニスカポリスや手錠もの。
本人曰く「決して職業に対してやましい気持ちがある訳ではなく単純に好みの問題」と弁解しているが、これを聞かされたサギョウからは「そんなんあんたの口から聞きたくなかったわ!!」「いかにも実直警官のツラしやがって!!」とツッコまれた。
容姿
短く切った栗毛の短髪で、顔には退治人(ハンター)として修行していた際に負った切り傷がそれぞれ左頬と右頬に一箇所ずつある。作画配信動画の作者の発言によると、カンタロウはナギリとは違って刃物の使い方があまり得意ではなく、顔の傷の片方は自身で誤って切ってしまい、適切な手当てをせず放っておいた結果残ったものであるとの事。
身体にも傷が幾つかある模様(第104死の水着姿で肩にも切り傷が付いているのが確認できる)。普段は服に隠れて見えないが、腹にはナギリに斬られた時の傷痕がうっすらと残っている(第226死参照)が…?
瞳の色は作者曰く鳶色(茶色の一種)(該当ツイート)。警官時代はロナルドやヒナイチと同じ様に瞳の真ん中にハイライトが入っていた。しかしナギリに襲われ吸血鬼対策課に入り直してからはそのハイライトは消え、瞳孔が真っ黒になっており(作者曰く「ガンギマリの目」)、その目を見て「怖い」「サイコパスさを感じる」と言った読者の声も少なくない(アニメでは警官時代(鳶色一色)と現在(薄茶色、真っ黒な瞳孔の下には明るめのハイライト)で明らかに瞳の色合いが変化している)。
強さ
無限の体力を持つメチャクチャマンだが、作者がTwitterに投稿した強さを表す一覧表では『パイルバンカーは戦闘に向かない』という理由により、強さはナギリや(サギョウ以外の)吸対メンバーどころか、ギルドのほぼ全ての退治人達より下回っている(具体例を挙げると、ゼンラニウムやチノイケと同じ位)。哀れ。
ただし作者が雑談配信(現在はアーカイブ非公開または削除済み)で話した内容によれば、「カンタロウは警棒を使うか、なんなら素手だった方が強い」との事。ただカンタロウ本人は、その事実についてよくわかっていない模様。
作中の動向
初登場は第16死、『辻斬りナギリのいちばん長い日』。
当時は吸対ではなく交番勤務のモブ警官で、性格もナギリ初登場回直前の予告ツイートやアカジャでのツイートを見る限り今より随分と大人しい性格で、発する声も普通の音量であった様だ。
しかし、16死で全盛期だったナギリに怯えながら3発発砲するも全く効かず、逆に吸血され重傷を負った。
その後打倒ナギリのため一度職を辞し(休職扱いとして受理された)、吸血鬼退治人として全国を回り実戦を積んだ後に、吸血鬼対策課として警察に入り直した。ちなみに、休職扱いとされ吸対職員として戻って来れたのは、カズサの取り計らいによるものとの事(該当ツイート)。
そして第104死、『帰ってきたメチャクチャマン』にて再登場。辻斬り逮捕に燃える警官としてナギリの前に現れるが、襲われた時の記憶があやふやになっており、彼の事を善良な市民と勘違いしたまま捜査に連れ回した。以降もナギリを、「親切な捜査協力者の辻田さん」として度々振り回しては疲弊させている。
辻斬りの弱体化を知らないカンタロウは『超大型対吸血鬼用パイルバンカー』なる高威力武器を常に携帯しており、正体がバレたら容赦無くブッ放されると思っているナギリは迂闊に動けないでいる。
第226死『全員集合!プリリアント♡レインボー』では、吸血鬼魔法美少女スコスコ妖精の力で“魔法美少女カンタロウレッド”に変身させられるが、口を開けているだけで終始一切喋らず、表情を変えようとしなかった。
異常な執着
カンタロウは作中ナギリの正体に気付かずに「親切な情報提供者辻田さん」として事あるごとに辻斬り捜査に連れ回すなどしているが、とにかく彼に対しての執着ぶりが常軌を逸している。
例で挙げると
- 吸血鬼対策課をメインとした話の中では殆ど笑顔を見せないものの、ナギリの前では一転して頬を染めつつ満面の笑みを浮かべる
- 彼と行動する時は必ず強制的に手首を掴みながら移動する
- 対策課の任務中にナギリの姿を見かけるや否や「辻田さん!」と叫び、任務を放棄してまで彼の元に向かう
- 9巻のアカジャにてナギリが丸(=ジョン)の名前を口にした際に急に静かな口調になり、「マル?どなたですか?それは?」「彼女さんでありますか?」と聞く
- ナギリから「何でいつもバッタリ会うんだストーカーか貴様は」とキレられた際、「辻斬りが出そうな路地をパトロールしていただけ」と弁解するも、何故か少女漫画の様なトーンを背景に頬を染めて照れる
- 正気を失ったドラウスによりあらゆる人間がちんちんと言う様になる催眠術にかかり、ナギリに会った際頬を赤らめながら「ああっ、辻田さん!ちんちんでありますね!」と話しかける(吸血鬼なので催眠術に罹りにくいナギリは、これまで以上に冷や汗をかきながらドン引きしていた)
- 13巻アカジャでナギリの家を見つけた際は、「もしもの時のために覚えておくであります」「あくまで!もしもの時のために!」と何故か2回繰り返して発言
- ナギリから「大嫌いだ」と言われた際には泣く程落ち込む
- 第182死でナギリが顔を近付けてきた際、何故か頬を染めている
- ナギリが廃ビルに住んでいるのは生活苦に陥っているためと思い込み、「本官ちで一緒に暮らしましょう!」と発言。当然ナギリに「嫌だ 死ね‼︎」と拒絶されるだけでなく、その場に居た小学生に説教される(作者曰くカンタロウは独身寮に住んでおり、ラジオにて作者直々に「その状態で(ナギリに)「本官と一緒に暮らしましょう‼︎」とかほざいてんのかヤベェなお前は」と言われてしまっている)
- 第199死でオッパイ丸出し強盗団にナギリが人質にされたと勘違いするや否や、青筋を立ててブチ切れながら突進し、以降は強盗団に対して「貴様ら」と呼ぶなど敵意を剥き出しにする
- ナギリから「今夜は用がある」と捜査同行を断られた際は「本官もお供いたします‼︎」と返してナギリに「何でだ‼︎」とキレられた
公式の柱の情報によると“辻田さん”に対して「暑苦しい友情となんかヤバい執着」を抱いていると説明されており、第148死では「何故か辻田さんから目を離してはいけない気がする。この気持ちは一体…!?」と何かを匂わせる様な感情を抱いている事も説明された。
カンタロウ曰く「辻斬りを捕まえるには「辻田さん」の協力が不可欠であり、「辻田さん」に協力する事が辻斬り逮捕への最短経路である」というカンタロウ自身にも理由の分からない強い確信がある。ここまできて何故バレないのだろうか。
更に作者による2019年のホワイトデーアカジャでは、読者にはわざわざ「義理」と前置きしておかきを渡しているものの、その後ナギリの知り合いである神在月シンジの発言から、ナギリには高級品のチョコおかきを渡していた事が示唆された。
しかしナギリには「妙なもの」としか認識されておらず、後に彼によって一部横流しされている。
その後も毎年ナギリに読者よりも良い贈り物をしては、一部横流しされている様である。
2020年度:読者→花見団子 ナギリ→桜餅
2021年度:読者→ようかんセット ナギリ→龍屋の芋ようかん
以上の事例から、読者からは「ナギリに対して本当に恋愛感情を抱いていてもおかしくないのでは」と考察されている一方で、「本能が無意識に辻田さん=辻斬りナギリだと確信しているがカンタロウ本人は気付いておらず、「辻斬りから目を離してはいけない」という本能を変な方向に誤解した結果、この様な執着を抱いている」という見方も上がっている。
真偽はどうであれ、少なくとも彼が「辻田さん」に対してやっている事は普通にストーカー行為であり、こいつおまわりさんです案件である事は間違い無いだろう。
執着男、その過去(ネタバレ)
警告:この先、最新巻のネタバレがあります。
当キャラクターの印象を大幅に変える程の衝撃的な内容であるため、アニメ派の方々は閲覧を控えることを強くお勧め致します。ご注意下さい。
第302死においてナギリとカンタロウは偶然締め切り間近で狂っていた神在月シンジの家の前を通りかかった事により、シンジに懇願されて彼のアシスタントを行う事に。
しかしカンタロウはいつでも大声で全力を出すメチャクチャマンであるため、Gペンに力を入れ過ぎてまともな線が引けず、ナギリに「バカはそこで置物になってろ!」と怒られ、漫画を描くシンジとナギリの後ろでじっとしていた。
そのアシスタントの最中かつ、2人の帰り道で衝撃の事実が判明する。
カンタロウは幼少期に「時空超越ガンダマン」というヒーロー漫画に憧れ、漫画家を目指していた身であった。
そのため警察の仕事はあくまでも「貯金のための腰掛け」だったくらいで、本当になりたい職業ではなかったのである。
(この事実に関しては随分前から作者によって構想され、伏線が張られていた模様)。
それを聞いたナギリは「お前みたいなバカが!?」「さっきも(まともな線も引けずに)ただの置物だったろうが」と驚愕するが、これを機にカンタロウが警察をやめ、これ以上自分を追いかけてこないようにと「夢を追うのは大事だ!今すぐ警察を辞して目指せ!なっ!」と彼の肩を掴んで漫画家になる夢を後押しする。
しかし、カンタロウはまるで幸せすら感じている様な満面の笑顔を浮かべ、ナギリにこう返答した。
「あぁいえ、もう漫画家になる気はありませんので!
「辻斬りに斬られたあの夜以来!描きたいものなど何一つ無くなりましたので‼︎
かつての軟弱な本官はもはやおりません‼︎辻斬り逮捕こそ本官の使命となったのでありますからしてーーー‼︎」
それを聞いて呆然とするナギリ。すぐにカンタロウの元から離れ、シンジに貰った漫画のアシスタント代を捨てて路地裏に去る。
自分の「退治人になる夢」だけでなく、カンタロウの「漫画家になる夢」まで壊してしまい、ましてや「漫画家になる夢」を自分がアシスタントとして横取りしてしまっていた事に気付き、初めて自身が犯した罪と罪悪感に駆られたナギリは、退治人を夢見ていた幼少期の自分、「なりたいものや、やりたいことがあるのって、それだけで大事な事だと思うから」という数刻前のシンジの言葉、自身に襲われずに漫画家になったカンタロウの姿を思い浮かべ(この時肝心のカンタロウの目は真っ黒に塗り潰されている)、動揺と絶望のあまり暗闇の中嘔吐するのだった…
1つの考察(飽くまで“考察”)
以上の話から、カンタロウはただのサイコパスでもギャク的メチャクチャ男でもなく、ナギリに斬られた事により笑い事ではない極めて重い精神疾患を抱えている可能性が浮上してしまう事となった。
実際、PTSD(心的外傷後ストレス障害)という傷害被害者によく見られる精神疾患の主な症状は
- その体験の記憶が自分の意志とは無関係に思い出され、まだ被害が続いている様な現実感を生じる「侵入症状」
- 出来事を思い出させるものを避けたり、出来事の記憶を思い出せなかったりする「回避・麻痺症状」
- 様々な事に関心や興味を持てなくなったり、以前は楽しめていた事が楽しめなくなったり、幸福感や優しさなどの感情が持てなくなったりする「認知と気分の陰性変化」
- いつも気持ちが張り詰め、ドキドキする、怒りっぽくなるなどの症状を引き起こす「過覚醒症状」
とあり、特に慢性化したPTSD症状はトラウマ記憶の一部が「回避」によって思い出されず、記憶が断片化し、記憶の全体を整理する事が出来ないという(しかしこちらの場合は、作者がラジオで発言していたナギリが知らずに持っている「襲った人間の記憶を混濁させ、犯行を隠蔽する付加能力」によるものでもあるだろう)。
以上の症状と照らし合わせると、「辻斬りはまだ何処かにおり被害をもたらすと思い込む」「辻斬りの顔を覚えていない」「自身の夢にすら興味を持てない」「普段の回では殆ど笑顔を見せず、先輩の誕生日会ですら真顔でクラッカーを鳴らすなどのどこか壊れた感情変化」「いつでも大声で全力を出す程心が張り詰めている」「ナギリに会った際に頬を染める程感情が昂り、プールやディスコに連れ回すなどの突発的な行動をとる」など、今までのカンタロウの行動に全て当てはまっている。
漫画家志望であったのにまともな線が引けない理由も、恐らく「過覚醒症状」による力の暴走だった可能性がある。
更に作中でカンタロウが説明する辻斬りの容姿は目が三つ、鋭い手に大きな口、全身に血刃を生やした巨大な姿であり、実際のナギリとはかけ離れた化け物の様な見た目であった。
それだけではなく、カンタロウの説明も毎回変わっており、
- 「忘れもしない、奴の鬼神の如き眼‼︎口から炎がほとばしり、身の丈5mの体内から刃を放って」
- 「奴は全長10m〜50m以上、核融合をエネルギーに」
- 「身の丈100m以上、高尾山なら2分で登頂 全身から炎と刃を噴出、都庁を真っ二つにします」
などあまりに拡張し過ぎたもので、ナギリ本人からもツッコミを入れられている。
しかし、これらの事もギャグ漫画的過剰妄想ではなく、斬られた際のトラウマにより本当にこの様な幻覚を見ている可能性がある(しかしこれはカンタロウだけに留まらず、ナギリも自身を襲った元凶の吸血鬼を思い出す際化け物の様な見た目で記憶されている。真相が気になる所である)。
実際、半田がカンタロウに「それだけ強大な吸血鬼がいたら気配で分かる筈(半田はダンピールであり吸血鬼の気配を探知出来る)」「恐らく辻斬りはもういない」と気の毒そうにたしなめている場面があったが、その際カンタロウは持っていた書類を床に落とす程動揺し、ナギリに相談を持ちかける程に茫然自失とした反応を示していた。もしこの時ナギリが「辻斬りはもういない」などと答えていたら、カンタロウは漫画家になる夢も自身の生きる使命も失い、本当に「無」の人間になってしまったかも知れない。
カンタロウは今回の話で辻斬りに襲われる前の自身について「軟弱」と称していた。実際、ナギリに襲われる前の警官時代のカンタロウは概要欄の通り、大声で叫ぶ事も突発的な行動を取る事もなく、極めて大人しい穏やかな普通の青年であった。瞳も今の様なガンギマリ目ではなく、ロナルドやヒナイチなどの様々な吸死の登場人物と同じ様に瞳の真ん中にハイライトがあった。
恐らくこれがケイ・カンタロウの本来の性格・姿であろう。
これが事実ならば、誕生日判明ツイートでの「“最近になって”誕生日が真冬の大晦日である事を不思議がられるようになった」という話も納得がいく(冬の季節は「寒い、冷たい、大人しい」などといった静かなイメージを連想させる事が多いため)。
以上の事から、読者の間では吸血鬼に噛まれて辻斬りになってしまったナギリだけではなく、ナギリに斬られて精神がおかしくなってしまったカンタロウにも救済の余地が必要だとする見方が浮上する事となり、「これからアニメが始まりナギリやカンタロウが再登場した際にどういう感情で見ればいいのか」と頭を抱える読者が急増する事となった。
ただ、1つ注意して欲しいのは上述の考察はあくまでファンの考察した1つの推測・可能性であるため、カンタロウが本当に精神崩壊を起こしているのかは公式で断言されてはいない事である。そのため、「ナギリや多くのファンが思っているほどカンタロウに深刻な状態は起こっていないのではないか」「ナギリは「カンタロウの夢を壊してしまった」と思い込んで絶望してしまったが、カンタロウ本人はそんな風には思っていないのでは」と希望を見出す人も少なくないので、上述の考察を全て鵜呑みにはしない事を推奨する。
しかし、Δ世界線での彼が現在のカンタロウと同じ様な状態になっている辺り、この可能性がゼロという訳でもない。もし彼が本当に精神疾患を抱えているとすれば、この先ナギリが罪を償える機会はあるのだろうか。
今後の展開・真相が希望あるものになる事を祈るばかりである。
派生
原作者考案によるカンタロウの別世界線での概要を記載する。なお他の登場人物に比べ、カンタロウは派生ごとに口調が変化する事が多い。
「俺の顔を覚えているか…辻斬りナギリ!」
本編とは違ってナギリの正体に最初から気付いており、ナギリに対して憎悪を剥き出しにする。喋り方も本編の警官口調とは打って変わり、殺伐とした口調で話す。
- 童話パロ
「はい、狩人です‼︎」
「凶悪な狼を探してパトロール中であります!目撃情報がありましたら是非本官へ‼︎」
9巻特典リーフレットより「赤ずきん」の狩人として登場。おばあさんからは「カンちゃん」と呼ばれ、留守番を頼まれていた。そうとは知らずおばあさんを食い殺そうと家に訪れた悪い狼のナギリを狼と付かずに彼が咄嗟に名乗った偽名「“辻ずきん”さん」と呼び、これまた異常に執着するのだった。
ちなみに2022ホワイトデーアカジャでの発言によると、その後「悪い狼に襲われたら危ない」と自分の小屋にナギリをお持ち帰りしている模様。しかもナギリが何度「帰る」と言っても一向に引かないため実質上の監禁になっている。本編よりタチが悪い。
- 反転、オルタ
「辻斬りが他の町に移動した可能性は−500%、我々が取るべき最適解は辻斬りの速やかな探索と逮捕であり、あらゆる任務よりも優先される事象であるのは明白です」
本編の暑苦しい脳筋的な性格が反転し、非常に知的で大人しい性格に変貌しているが、「−500%」「1200%」などと確率数値をやけに大げさにする。更に喋り方も警官口調ではなく、終始冷静な敬語口調。
- 逆転、Δ(デルタ)
余談
カンタロウ誕生の背景
- カンタロウは初登場の時点ではまだモブキャラクターだったものの、「パイルバンカーを使うキャラを「吸血鬼すぐ死ぬ」に登場させたい」「ナギリにやられた警官を再登場させるならパイルバンカーを持たせたい」という作者の意向によって、メインキャラに昇格した。名前についても、既に2巻のアカジャの時点で決定していた模様(該当ツイート)。
人気について
- 初登場時(第16死)はモブキャラでしかなく、準レギュラーとして再登場(第104死)するまで実に長い時間を要した彼であるが、ナギリと共に裏主人公とも言うべき立ち位置に収まり何だかんだで活躍(?)の機会が多いのもあってか、第1回人気投票では13位にランクインするという健闘を果たした(なおTOP20入りした吸対のメンバーは、彼とヒヨシと半田のみ)。
キャストについて
- カンタロウ役の山下誠一郎氏もカンタロウ同様大のヒーロー(仮面ライダー)好きで、吸死アニメ化以前に深夜番組『アニゲーイレブン』にて「特に好きな仮面ライダーはどれか」と聞かれた際に「中学生時代に見た仮面ライダー電王」「電王でこの仕事(声優)の魅力を知ったというのはあるかも知れないです」と答えており、それ以外の配信番組などでも「平成の中で電王が1番好き」と語っている。
これらの話を踏まえると、今回山下氏が奇しくもカンタロウ役に選ばれた事は正に夢の共演であり、感慨深いものがある。現にアニメ二期で再登場した際山下氏はその事について触れ、「まさか隣に立つことになるなんて」というコメントを残している(該当ツイート)。
- アニメ化に伴い、山下氏はTwitter公式発表の直後に自身のツイートでカンタロウ役として出演する事を公表。
- その際山下氏のファンからは「どんな作品かは知りませんが楽しみにしています」「(山下さんに)正義感溢れる警察役はピッタリですね!」という何とも温かいコメントが相次いだが、カンタロウの本性を知っている吸死ファンはそれを見て居た堪れない気持ちになったとか。
- 吸死24巻アカジャ2日目のカンタロウ回では、氏もハッシュタグで参戦。「2期での再登場回で最初に演技した時「ちょっとガタイが良すぎる」と指摘を受け、急遽丁度いい体型の声にチューニングし直した」というアフレコ秘話を語った(該当ツイート)。
- この他にも24巻でカンタロウが表紙になったり、アニメでカンタロウが登場する回が放映されたりなどの際には、氏が様々な方法で「辻田さん‼️」と叫んで反応しており、ファン達を湧かせている(加えてちゃっかり作者も、空リプでナギリとして反応している)。
関連タグ
辻斬りナギリ ヒヨシ ヒナイチ 半田桃 サギョウ モエギ ルリ カズサ
ナギリとのコンビタグ。
ネタバレ注意。