「ぼくが漫画家の神在月シンジです」
「違うんだ 座ると机の周りに電磁バリアが展開されて」
「今ちょっと狂ってて」
「大丈夫 明日の9時まで今日の夜」
「でも応援してるよ なりたいものややりたいことがあるのって それだけで大事なことだと思うから」
「君が今 何になりたくても…人生 遅すぎるってことは…あんまりないよ」
「…俺の原稿以外は」
プロフィール
職業 | 漫画家(週刊連載) |
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種族 | ダンピール |
年齢 | 35歳 |
一人称 | ぼく・僕・俺 |
利き手 | 左 |
身長 | 190cm |
誕生日 | 10月10日 |
血液型 | BV |
パンツ | ヨレヨレのトランクス |
好きなもの | ヨーグルト・宇宙勇者サーガ |
嫌いなもの | 時計・カレンダー |
趣味 | 映画・アニメ鑑賞(SFに偏重) |
備考 | オータムパンを冷凍庫に入れたまま忘れている |
概要
オータム書店系列の漫画雑誌で『アンドロメダイガコーガジャイアントバトル飯』(通称・『アイジャ飯』)を連載しているダンピールの漫画家。担当編集はクワバラ。
第147死『新横浜最弱トーナメント』で初登場した。
“ミスター不摂生”、“漫画家界最弱”などの不名誉ある称号を持つ程の貧弱。
集中力・スケジュール管理能力が無いのでいつも締切がギリギリでトチ狂っており、また体調管理能力も無いのでモンエナの代わりに血液錠剤をガバ飲みするという、かなり壊滅的な生活を送っている。偏食家でもあり、ブームが来た食べ物だけを延々食う。ちなみに今のブームはヨーグルト。
ひょんな事からナギリをアシスタントにしており、初対面以降も何だかんだと手伝って貰っている模様。
ダンピールとしての能力はあまり強くなく、探知範囲はせいぜい数メートル。
父親は彼を吸対に入れたかった様だが、本人は「貧弱でダンピールとしての能力も弱い自分には無理」と思っている。
人物像
誰に対しても腰が低く自己肯定感も低めな陰キャ作家。
息をする様に自虐をし、よく自分を虫に例える。
締切に追い詰められると焦りを鎮めるために奇行に奔りだし、コスプレやモノマネをしたり現実逃避にコンビニに逃げ込んだり、貧弱系の大会に電撃エントリーしてしまったりしている。
その狂いっぷりは凄まじく、アシスタントのナギリからも「2秒とまともでいられないのか」「1人でもやってるのか!?若干怖いわ!!」と罵倒される程である。
作者曰く、「ネーム中は狂って作画中は泣いてる」らしい。
突然モノマネをするのは学生時代からやっているらしく、友人の三木と出会った時は某新世紀なアニメの初号機や某サードチルドレンのモノマネをしている。そのせいなのか高校時代のあだ名は、“初号機”または“シンジくん”。
陰キャの貧弱だが性根は善良かつ健全で、第285死の貧弱ラップバトル大会では対戦相手のキンデメ(吸血デメキン)とラップで友情を結んだが、「クソザコソウルに反した」「健全な精神に用はない」として失格となっている程(クソザコ三原則の敗北・怠惰・足の引っ張り合いにふさわしく無いため。これについてロナルドからは、「大会の根本が腐りすぎ」と評されている)。
陰キャではあるがコミュ障ではなく、上述の通り高校時代からの長い付き合いの友人の存在や、貧弱仲間として吸血鬼貧弱クソもやしやキンデメと友達だったり、更にはあのナギリとも継続して交流出来ているため交友関係は意外と広い。
趣味・嗜好
幼少期の頃に放送されていたSFアニメ『宇宙勇者サーガ』の大ファンもといオタク。聞かれれば嬉々として説明を始め、聞かれてなくてもあらすじを語り出す。
作中でナギリやロナルド相手に隙あらば上映会やOVAを貸す事で布教しようとしており、ナギリに対しては「君の宇勇バージンは今日俺が散らす」という発言を残している。
宇勇以外のSFももちろん嗜む様で、カンタロウも好んでいる『時空超越ガンダマン』を語るシーンもある。ちなみにその内容から察するに、ヒーローよりはヴィランや主人公の闇堕ち・暴走形態などを好む様だ。
性癖としては(恐らく)百合好き。「百合の間に挟まる男についてどう思いますか?」という質問を受けた際はとても真剣な回答をしており、Y談おじさんによって暴露された性癖の具体例も、それを示唆している。
好きな食べ物は上述の通りヨーグルトで、常に大量に買い込んでいるが、食べるのが追い付かない量を買い込むため賞味期限をクワバラに指摘される事もある。
多忙な生活のために冷蔵庫の中身を構う余裕がなく、ヨーグルトに入れようと思っていたバナナを熟れ死にさせたり、クワバラからもらったオータムパンを冷凍したまま忘れていたりする。
作者のツイートによると、中華まんも好きらしい。
外見
白髪混じりでくせ毛気味の長い黒髪を後ろで括り、ヨレヨレの白シャツをいつも着て血色の悪い顔に無精髭を生やしている、不健康そうなおじさん。
実は結構な高身長(ロナルドよりも背が高い)。
飯を食わないので痩せ気味。眉なし。ダンピールの特徴である金眼と特殊な瞳孔でヤギの様な目をしている(漫画家業をするにあたっての自画像もヤギ。ファンからはコメディ展開を描く時は「白ヤギ」、不穏な展開を描く時は「黒ヤギ」と呼ばれているという)。
美男美女が多いというダンピールの例に漏れず、真剣な顔をすると実は結構端正な顔立ちな事が分かる。
経歴
本人曰く、(漫画家には)「なんとなくなりました」。
漫画家としては遅咲きで、デビューしたのは30歳になってから。
幼い頃に見た宇宙勇者サーガが好きだったのと、その絵を描いていたところ学生時代の友人から「お前 絵上手いな」「漫画家なれんじゃね?」と言って貰った事がきっかけ。本人は「漫画家を目指したとも言えない経歴です」と語っている。
学校(大学か専門?)を卒業の後、父からの反対を押し切って独り立ちし、バイトの合間に持ち込みを始める。しかしなかなか編集が付かずに仕送りとバイトで漫然と暮らす日々が続くが、最後の持ち込み先であったオータム書店のクワバラから「君 これ一体何がやりたいんや」と言われてから、本当は辞める理由を探していた事に気付いてしまいぱったりと漫画が描けなくなってしまう。
…が、その後にシンジの才能を見込んだクワバラの助力によって、紆余曲折の末に見事デビュー作であり代表作である『アンドロメダイガコーガジャイアントバトル飯』を完成させ、今に至っている。
全容は単行本16巻190死・191死に載っている。必読。
人間関係
- クワバラ
恐るべき担当編集。デビュー前からデビュー時、そして今までをずっと支えてもらい、時には命を救ってもらった事もある大恩人。
とはいえオータムの編集なのでいつも拉致られたり武器をちらつかされたりしているものの、シンジも狂って貞子の格好をしてクワバラを驚かせてしまったり、クワバラの黒歴史をロナルド達に嬉々として語り出したりしているので、両者共に遠慮のない、まさに“戦友”といった良い関係を築いている。もはや人体BBQ、オータム生物、亜空間ゲートからの缶詰といった限界環境執筆では怯まないこなれっぷり。
ちなみにクワバラからはその不摂生さを常々注意されており、どつかれながら食事に連れ出される事もしばしばあるらしい(参考ツイート)。
- ナギリ
ステキなアシスタントさん。ある雨の夜に勘違いから家に引き入れ、勢いでアシスタントにした。
初見でトーン削りを完璧にこなしてみせたナギリを頼りにしており、最近はトーンにとどまらずホワイト・背景効果などの別の作業もしっかり頼んでいる。
第157死では最後に原稿を取りに来たフクマに驚いてナギリが逃げてしまいアシスタント代を渡す前に別れてしまうが、13巻のアカウントジャックで後日談として彼を探し出し、ちゃんとアシスタント代を渡して「またいつでも来て」と伝えている。
その後もナギリは通っている様で、シンジ曰く「困ってる時に来る」らしい(シンジはいつでも困っているので頻度は不明だが)。緊急避難先にもされている様で、アカウントジャックで度々シンジの家に逃げ込むナギリが確認されている。
ナギリは流石の適応力と言うべきか既にシンジの奇行にだいぶ慣れた様子で、トチ狂うシンジを無言で殴打しては椅子に縛り付けて原稿を描かせている。それでもやはり突拍子もない奇行にはツッコんでしまう模様。
なお、アイジャ飯に登場するキャラクター“殺し屋忍者”のモデルでもある(厳密に言えばシンジは、殺し屋忍者のモチーフを“アシスタントのツジタ”と“辻斬りナギリ”から取っている)。
- 三木カナエ
高校時代からの友人、ミッキー。よく会う仲で、飲みに行ったり作業通話をしたり、一人ラジオのリスナーになってもらったりしている。
2022年のホワイトデーでは、高校時代の三木がバレンタインプレゼントを貰った際に「もしかして神在月宛だったか?」と言った様子から、恐らく高校時代はよく二人でいたのかもしれない。
また、畏怖畏怖クラブにシンジが客として来た際には、他の客同様に功績や実力を畏怖するのではなく「(恐らく)宇宙勇者サーガのセリフの掛け合いをする」という、彼の事を深く理解しているからこそのサービスを提供した。
ヘルプアシスタントをお願いする事もあり、その度に原稿のための人質になってもらっている(※)。シンジを猛烈に叱咤しながらもそれでも毎度アシスタントに入ってくれる、頼れる友人である(※これはシンジが「自分が辛いよりも他人が辛いのを見ている方がしんどい」という性格をしているため、オータムがその性格を利用してアシスタントを人質にする事でシンジに原稿を描かせているためである。非道なりオータム書店)。
なおアイジャ飯に登場する主人公の1人、“ムツ”のモデルでもある。
- ケイ・カンタロウ
第302死にて、ひょんな事からナギリと一緒にアシスタントに入って貰う。その際はカンタロウがまともに線を引けなかったためずっと像になっており、後日再会した時も「吸対の像さん」呼びしている。
24巻のアカウントジャックでは、辻田を探すカンタロウが家を訪ねてきて再会。「辻田さんが訪ねてきたり、辻斬りナギリについて何か閃いたら伝えてほしい」と言うカンタロウに対し、「〆切〆切なもので、お役に立てるかどうか」と何だか曖昧な答えを返していた。
ロナルドとは陰キャ作家仲間、ドラルクとは担当編集が同じ。
また、にっぴき全員がアイジャ飯の読者。初めはロナルドとジョンが読んでいたが、後にドラルクもネタバレを気にする程になった。
なお、ジョンは殺し屋忍者にナギリの面影を感じており、見る度に「ヌリヌリヌン」と言っている。
- 吸血鬼貧弱クソもやし
貧弱トーナメントで知り合った貧弱友達。お互いに「もや氏」「神在月氏」と呼び合い肩を組む程の仲。
第272死の御真祖様主催の新横浜合同鬼ごっこ大会では、戦力外同士仲良く一緒にいる。
なおこの時2人は何をしていたかというと、「ナタデココDX(御真祖様考案のパフェめいたナタデココデザート)を『はんぶんこすれば食べられるのでは?』と買ったものの、もう食べられなくなったので互いに押し付けあっています」との事(参考ツイート)。
- キンデメ
上述の通り、貧弱ラップバトルにて友情を結んだ関係。
野心を忘れただのデメキンになってしまったと己を卑下するキンデメを、激励するかの様なラップで尊い友情を育んだが、大会の趣旨にそぐわない勝負結果によりダブル失格となってしまう。
派生
- オルタ
2021年ホワイトデーで初登場。反転蝶の効果により、性質が反転した神在月シンジ。
自己管理能力の無さが反転し、スケジューリングと報連相だけが完璧になった。
それ以外はそのままなので、原稿は相変わらず白い。お返しは【手つかずの原稿用紙】。
- 嘘予告
2021年ホワイトデーで初登場。嘘予告世界を生きる神在月シンジ。「ふ、不謹慎だけどさ、人間と吸血鬼の戦いなんてさ…取材したいじゃない?…エヘヘ」と言って、繰り広げられる戦いをスケッチしている。
こちらでもダンピールの様だが、嘘予告世界に存在する反人類ダンピール組織『ヴァーミリオン』に所属しているかは不明。お返しは【スケッチブックの1ページ】。
- Δ(デルタ)
2022年ホワイトデーで初登場。Δ世界線の神在月シンジ。家の外で鳴り響いた異音に驚き外に出たところ、家の前に怪我人が倒れており驚愕。急な非常事態にどうしようと慌てふためく。
恐らく倒れている人物はΔカンタロウ(串刺しツラヌキ)に襲われたΔナギリ(本名不明のため、表記は“Δ???”)。Δシンジが「美味しそうなニオイ」と発言している事からΔナギリが出血を伴う大怪我をしている事、Δシンジは吸血鬼である事が推測されている。
「まだ怒られるような〆切では」とも言っている事から、こちらの世界でも何かしらの作家業を営んでいる様子。
- 幼少期
2022年ホワイトデーで初登場。幼少期の神在月シンジ。
艦隊戦の一人遊びで大興奮したのち床に突っ伏し、「床がつめたくてきもちいい…」という微笑ましい一幕を見せてくれる。お返しは【宇宙勇者サーガ魚肉ソーセージ】。
- 高校生
2022年ホワイトデーで初登場。高校時代の神在月シンジ。
急にもらえたバレンタインの贈り物にとても慌てふためき、アワアワしながらも真剣にお返しに悩みながら、「大したものではないのですが」と描いた絵をくれる。お返しは【宇宙と戦艦の絵】。
余談
- モデルは恐らく作者の友人作家だが、作者のエピソード(貧弱・偏食・締切がギリギリ・アシスタント関係)が殆ど当てはまる事や、作者がラジオの投稿を始めた後から彼もラジオ(番組名は『神在月シンジのもはやなにもシンジられぬラジオ』)をやっている事が判明したため、作者自身もモデルであると考えられる。
- 作者がpixivに投稿しているIbの二次創作漫画のゲルテナに、非常に容姿が似ている。ゲルテナの方は髪を括っていなかったり髭は顎髭だったりと細かな違いはあるものの、大まかなデザインはほぼ同じである。
- チャンピオン本誌2022年24号にて、なんと休載となった吸血鬼すぐ死ぬの代原としてアイジャ飯が12P掲載!
- …という体の『第289死・今週代わりましてアンドロメダイガコーガジャイアントバトル飯』が掲載されている。
- それだけでなく、なんと目次・巻末作者コメント・雑誌アンケートに至るまで全てがアイジャ飯と神在月シンジにジャックされており、巻末コメントページには「本当に今回ギリギリでした…アシさん達ありがとう!今後ともよろしくお願いします!」という感謝のコメントと共に、メガネをかけた困り眉のヤギという可愛らしい作者自画像が載っている(紙版本誌のみ。電子版本誌には作者自画像は載っていない)。
- 更には秋田書店の週チャン詳細ページにもきちんと名前が載っており、名前のリンク先に飛ぶと関連書籍として吸血鬼すぐ死ぬ16巻(過去回掲載巻)が出てくるという粋な演出まで用意されている。