プロフィール
身長 | 205cmくらい |
---|---|
誕生日 | 6月28日 |
体重 | 外見はマッチョだがお花なので意外と軽い |
血液型 | 不明 |
家族 | 血族も身体に花を宿している |
パンツ | 下半身を隠すのは破廉恥 |
好みのタイプ | 健康で元気な花 |
能力 | 謎の種を出すなど |
備考 | 近づくといい匂いがする |
CV | 大塚明夫 |
概要
高等吸血鬼の男性。ヨモツザカの調べによれば、植物由来の吸血鬼との事。その名の通り、常に全裸を晒している。
ドラルクを除けば、作中で初めて登場した高等吸血鬼である。
ドラルク及び新横浜三人衆に対し股間から取り出したゼンラニウム一族の種子を食わせ眷属に引き入れようとするも、ロナルドにより拿捕され、VRC送りになる。
その後は(露出癖以外は)コレといって人間に害を及ぼさない性質上VRCに強力被検体として居着き、外出の度に新横浜に迷惑の種をばらまいている。
…と、ここまでの紹介だと実にヤベー奴なのだが、本来の彼は情に厚く優しい性格であり、本作に登場する高等吸血鬼の中でも、かなりまともかつ無害な方に分類される(使い魔のコゼンラ共々絵面がきつい事を除けばだが)。
常に全裸な事や前述の性癖は、彼が植物由来である事から来る感性の違いであると推測されるが、そうでない人間や吸血鬼たちにとってはただの変態露出魔としか認識されていない。
そもそも本来、植物は当然ながら服を着ていない。そして、植物にとって花弁が咲いている部分にはおしべとめしべが存在し、おしべの花粉がめしべに付く事によって受精し種子を生み出す言わば生殖器であり、人間にとっての股間(生殖器)にあたる。
つまりゼンラニウムは植物の身体的構造をそのまま擬人化しただけであり、全裸である事も生殖器にあたる股間に花が咲いている事も植物にとってはいつも通りの事であり、何の不思議もないのである。
ヨモツザカが開発した「性格が反転する鱗粉」を浴びた際は、ズボンを履いた「吸血鬼ハンラニウム」と化したが、股間を隠しているため常に弱体化している状態だった。
作者によると、本名は“天竺葵(てんじく あおい)”らしい(ゼラニウムの別名)。
性格
上述の通り本来の彼は情に厚く優しい性格で、初登場回の様に人を襲う事もなければ強引に自分の血族となるよう執着する事もなく、退治人達と協力したり窮地を救う事もある。
「頑張っている若者を数人がかりで無理やり邪魔するとは良くないことだぞ」と戒めた事もある。
そんな彼が初登場時に事件を起こしたのは、ヨモツザカからもらった栄養剤を飲んだら暴走したからであり、彼本人に非はない。
…というか、彼絡みの騒動が起きる原因は大体ヨモツザカである。しかしそれでもサテツと同じ様に、ヨモツザカを責めたり恨んだりしない希少な存在である。
Y談おじさんのY談ビームを受けた際には、「おしべとめしべが重なり合って…」という人類には理解しがたい性癖を晒していた。
第226死では、吸血鬼魔法美少女スコスコ妖精の力で『魔法美少女ゼンラーピンク』に変身させられ、初めは啞然となるものの騒動が魔法美少女スコスコ妖精のマッチポンプだと知ってもなお、同じく魔法美少女に変身させられたヒナイチ達とは違い、一人魔法美少女スコスコ妖精を責めようとせずヒナイチ達を宥めようとした。
第241死ではアラネアの付き添いとしてVRCの外へ出た際、すっかり新横浜に馴染みそこの住人達とも親しくなっている姿を見せ、顔見知りの老婆が下等吸血鬼のチスイオオガエルに襲われていた時は即座に庇おうとした。
終盤では、「(ゼンラニウムや小さな蜘蛛だった頃の自身を可愛がってくれた吸血鬼の女性の様な)人間に肩入れする吸血鬼の気持ちがまだ分からない」と零すアラネアに対し、「分からずともよい、分からないまま(人間と)どたばた共に過ごす事になるのが案外楽しいかもしれない(意訳)」との言葉をかけ、彼女にほんの少しばかりの心境の変化をもたらした。
容姿
屈強な大男の姿をしているが常に素っ裸にマント1枚の露出狂で、股間に大量のゼラニウムの花を咲かせている。
常に裸であるが故に極端に下半身を覆う事を羞恥しており、パンツを履かされると大泣きして戦意を喪失する(ただし、寝る時は上半身に寝間着を着る)。
能力
その外見通り(?)植物を自在に操る特性を有しており、蔓で遠くの物を絡めとったり、うつ伏せになり股間の蔓で走行したり出来る。
ちなみに股間のゼラニウムは彼の体の一部の様なものらしく、レッドブルや牛乳を飲んで活性化したり、肥料で成長したりする。
彼の種子を服用してゼンラニウムの血族になった者は、裸になって股間に(女性は胸にも)ゼラニウムが咲く。
3巻アカウントジャックでは、「ゼンラニウムさんの種を飲んだ人間や吸血鬼は一生そのままなんですか?」という読者からの問いに、「ウムゥ、体質的に我が種が根付かない者もいるだろう。そういうものは変化しても元に戻ってしまう。また、種が根付く前に摘出・排出されてしまえばやはり花は散ってしまう。想像するだに寂しいことだ…」と答えている(ファンブックでも似た質問に同じ様に答えている)。
そのため、ゼンラニウムの血族になったキャラが次の回には元に戻っているのは、種が完全に根付く前に何らかの方法によって摘出されているから、と考えられる。
また花部分はハーブティーの材料にもなり、細胞は反吸血鬼化薬や仮性吸血鬼化防止ワクチンの材料になる。ノースディンの魅了で操られた女性も、ゼンラニウムの種子を飲む事で正気に戻った。
作者がTwitterに投稿した戦闘力グラフではCランクと表記されており、その後投稿された更新版の方は、前述のグラフでは同じランクだったマイクロビキニ・下半身透明・マナー違反・熱烈キッスよりも上となっている(他のキャラだと、カンタロウやチノイケと同じ位)。
使い魔について
コゼンラニウム
ゼンラニウムの作り出した使い魔。「コゼンラ」とも呼ばれる。
人間の下半身に大量にゼラニウムが生えているという名状しがたい姿をしている。普段は手のひら大であるが、ヨモツザカの栄養剤を投与された個体がゴジラサイズになっていたこともあった。
どうやって生み出しているのかは不明だが、ゼンラニウムに訊ねると顔を真っ赤にして恥ずかしそうに言い淀んでいたので、碌な方法ではない事が考えられる。
屋台の縁日での販売を目論んだが、ヒナイチに摘発された。その後、股間の蔓は引っ張られると痛い筈なのに、何故だか『茎くじ』なる屋台を開いていた。ちなみに景品はゼラニウムである。
オオゼンラニウム
CV:藤井隼(アニメのED表記は『オオゼンラ』)
コゼンラニウムにヨモツザカが栄養剤を投与した事でゴジラ並みに巨大化し、暴走した姿。
新横浜の街を徘徊し、敵対者にはゼラニウムから無数の種を飛ばして攻撃する(ドラルク曰く「タネマシンガン」)。この種に当たると当たった部分に吸血ゼラニウムが咲き、宿主の血液を吸い尽くそうとする(ドラルク曰く「やどりぎのタネ」)。治療・防御するにはゼンラニウムの種を飲み、眷属になる事で血を吸いつくされて衰弱するか、恥ずかしい姿を晒すかの嫌な二択である。
攻撃されると防衛反応で巨大化する上、水を浴びても巨大化し、かといって攻撃しないと増長して巨大化してしまう。
ヨモツザカが持ってきた植物を急激に木質化する薬を、ロナルドが打ち込んだ事で動きが止まり、ゼンラニウムの説得で体が崩れ、元のコゼンラに戻った。
人物(?)関係
植物の吸血鬼なのでニンニクが平気であり、吸血ニンニク達とはルームメイトであり、仲がいい。
吸血鬼野球拳大好き及びY談おじさんとは同じ釜の飯を食った仲であり、事あるごとに3人で登場してはバカをやっている。
ただし前述の通り吸血鬼の中では比較的無害なので、迷惑行為をしなければロナルド達吸血鬼退治人とは友好的である。
作中には未登場だが、両親がいるらしい。
余談
声優が上記の通り超大物で、同クールには声優交代が話題になった有名キャラのアニメが放送されているため、翌朝のTwitterで『大塚明夫』と『ゼンラニウム』の両名がトレンド入りした。
また続く変態吸血鬼に期待が入り、Y談おじさんも同様にトレンド入りした。
関連タグ
噛み付いた相手をマイクロビキニ姿にして操る吸血鬼。ビキニを外せば正気に戻るが、噛まれた時点で着ていた服が無くなるため、ゼンラニウムと同じく嫌な二択を選ばなければならない。
ちなみに、2023年のエイプリルフールでのアカウントジャックにおける格ゲーパロディでは、彼とゼンラニウムとの対戦カードが組まれており、「ありそうでなかった組み合わせ」だとゼンラニウム本人が話している(参考ツイート)。