「ノースディン師匠(せんせい)と呼ぶように」
プロフィール
二つ名 | 氷と魅了の“氷笑卿”・ケツホバ卿? |
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身長 | 186cm |
誕生日 | 1月21日 |
血液型 | 不明 |
パンツ | 濃紺のボクサー |
好きなもの | 一族のみんな・温かい紅茶・暖炉の火 |
嫌いなもの | 人間・黄色 |
趣味 | 勉強・知識の吸収 |
備考 | 使い魔は雪だるまとねこ |
CV | 堀内賢雄 |
概要
高等吸血鬼(バンパイアロード)にして竜の一族の男性。ドラルクの師匠であり、ドラウスの友人。
人物
紳士的な物腰で他人を煽り倒す、言ってしまえば嫌味な性格。また、女性とあらば見境なく口説こうとする無類の女好きでもある(「紳士たるもの視界に入った女性は全て口説く」、「全ての女性に貴賤上下の区別なし!! 受精卵から地縛霊まで誠意を込めてナンパする!!」がモットーの様で、ロナルドからは「かっこいいクズ」と言われた)。
その一方で、種族としての人間を見下している様な言動が多々見受けられる。
何事も冷静にそつなくこなすスマートな秀才……に見えるが、見えない所で努力している苦労人。作中で描かれるその苦労は、ドラウスによる無茶振りによるものが殆どである。
それでもドラウスに対してはどこか甘く、何だかんだ言いつつも結局は彼の頼みを断りきれなかったり、困っている時にはさりげなく助け船を出してあげたりしている。
これでも古き血の吸血鬼達の中では一番の常識人であり、古き血メンバーのメイン回では、ドラウスを始めとする面々に対してツッコミ役を担う事が殆ど。
交友関係
幼い頃のドラルクに吸血鬼としての生き方を叩き込んだ人物。とはいえドラルクの変身や魅了といった能力は開花しなかったため、彼が教えた中で実際に活かされているのは家事(特に料理)のスキルと「人の家に転がり込んで生きられるようになれ!」という言葉だろう。
ドラルクの事は皮肉を言いつつも弟子として、そしてドラウスの息子として大切に思っている様だが、上述の性格も相まって当の弟子からは毛嫌いされている。
上述の通りドラルクに料理のスキルを教えこんだ張本人だが、278死の柱によると実はノースディン自身はスコーン等の一部のメニュー以外はあまり上手に作れない様で、師匠の面子を保ちドラルクを育て上げるに当たり、努力やドラウスの協力などでどうにか誤魔化したとの事。
ドラウスとは付き合いが長く、共に馬鹿をやった名残か今でもつい世話を焼いてしまう事がある。「馬鹿ウス」「さーすディン!」のやりとりからも分かる様に気安い仲だが、唐突な相談に応えようとする彼の水面下の努力に恐らくドラウスは気付いている様子がない。
そもそも、あの息子にダダ甘のドラウスが修行という名目で預ける時点で、かなり信頼されている事が窺える。
Yのつくあの人とは旧知であるが毛嫌いしており、揶揄われるや否や容赦なく後述する能力で攻撃を仕掛けようとしたり、間髪入れずグーでブン殴ったりしている。ちなみに呼び名は「クソ黄色」。
基本的には人間を格下と見下してはいるものの、ドラルクがいた際には教会から派遣されたクラージィに頭を下げて丸く収めようとする一面も見せた。
能力
「少しでも自分の言葉にときめいた者を自在に操る」 魅了の能力を持つ。初登場回である第155死ではこの力を使い、一夜にしてシンヨコ中の女性(吸血鬼熱烈キッスも含む)を掌握した。しかも「こいつやるな」的なドキッでも魅了されてしまい、初登場時は毒舌家のター・チャンや男勝りなマリアも、この方法で籠絡した。更にノースディン本人がしたがらないだけで、同性を魅了する事も可能。
非常に強い効力を有し、並の人間の精神力では抗う事が出来ない。しかし他の催眠と同様、既に何らかの暗示をかけられている者に対しては効果が薄れる。そして唯一、ゼンラニウムの種子を服用する事で、魅了を完全無効化出来る。
ちなみに2023年のエイプリルフールのアカウントジャックにおける格ゲーパロディでは、彼とアベックにく美との対戦カードが組まれ、いつもの様に口説こうとしたが卑屈極まるにく美には全く通じなかった(参考ツイート)。
また、この他に冷気を自在に操る能力を有する(そのため付いた二つ名が、人呼んで“氷笑卿”)。実は元々持っていた能力は吹雪の方で、魅了は彼なりに人間と穏便に付き合うために努力の末後天的に身に付けたもの。
吹雪は彼の負の感情に呼応して勢いを増し、逆に心穏やかな時は出力が低下する。実際、ドラウスやドラルクには吹雪を起こせないらしい(2人を大切に思っている事が窺える)。この様に出力にムラがある事から、作者がTwitterに投稿した強さを表す一覧表における彼の強さは、(最弱のY談おじさんを除いた)古き血メンバーの中では一番下となっている。
かつて吹雪の力を暴発させた事が示唆されており、現在でもコントロールには細心の注意を払っている。本人的にはあまり使いたくないのか、第272死では炎の力を操るイシカナに「私がいるから安心して氷を使えるだろ」と気を遣われた事も。
冷気のみならず氷を作り出しての物理攻撃も可能な様で、第246死の柱では氷によるメリケンサックで武装してY談おじさんをパンチした旨が書かれている。
それ以外にも吸血鬼らしく、自らの体を蝙蝠の群れに変身させる能力も持つ。
また彼特有の能力ではないが、Twitterやインスタなどの最新のSNSにも地味に強い(ちなみに投稿の内容は、カフェ・冬の海・夜景・猫などに感想を一言添えたもの。要は女性ウケしそうなものである)。
彼の過去
人間を毛嫌いする彼だが、ファンブック2では元人間である事が明かされた。ドラウスに血を与えられ後天性の吸血鬼となり、竜の一族に迎え入れられたとの事。ドラウスと御祖父様は彼にとって第二の生を歩ませてくれた恩人であり、竜の一族はかけがえのないもの。そのため御祖父様を「御真祖様」と呼ぶ人物の1人。
親人間派のドラウスの手前人間嫌いは表には出していないが、かつては「すべての人間は食料として家畜にしたらいい」とまで思っていた程人間に対して冷酷だった。ドラルクを弟子にしてからは態度が徐々に軟化したとの事(ドラルクに絆されたクラージィの影響もあるのだろうか)。
強い血を持ちながらも、自らの牙で人間を吸血鬼へ迎え入れようとした事はただ一度限りしかないらしい。そして、自身を「おじさま」呼びしていたドラルクに「師匠(せんせい)」と呼ばせるようになったのは、過去のある出来事が原因で「おじさま」呼びが苦手になったからだという。
数多くの薄暗い過去を匂わせているノースディンだが、作者曰く「彼の過去は本編でやれない系」らしい。
このうち人間を吸血鬼へ迎え入れようとした件については、23巻のアカウントジャック及び24巻のアカウントジャックのオマケ(第277死・第278死の後日談)にて回収。「高潔で善なる者が人間であってはならない」との思いで彼を転化させた事が発覚した。詳しい経緯は、作者が公開した『氷笑卿の手記』に記されている。
余談
- ドラウス、ノースディン、そしてY談おじさんは世紀をまたぐ腐れ縁であるらしい。
- 「古き血あるある」として「朝陽の絵」を挙げた。人間から飽きる程贈られるらしい(ちなみに、飽きる程贈られている人物として同じく挙げられていたのは、奇しくも彼が毛嫌いしているあの人である)。
- 髭は御真祖様の真似かつ威厳を出すために生やしたもの。
- 古き血の吸血鬼メンバーでは最年少だったりする。
- 初登場回でギルドマスターのゴウセツが不在だったのをいい事に、シンヨコ中の女性達を率いてギルドを占拠したノースディンだったが、マスターの娘のコユキは買い出し中だった事で難を逃れていた模様(アニメ二期第12話Aパートより)。
- ドラルクのいとこにあたるゴルゴナの娘のセデューマからは、詳細は不明だが快く思われていない様で、「石にしてやろうかコイツ」と思われているとの事。
関連イラスト
関連タグ
吸血鬼すぐ死ぬ 吸血鬼すぐ死ぬの登場キャラクター一覧 高等吸血鬼 古き血の吸血鬼
ドラルク ドラウス Y談おじさん ディック(吸血鬼すぐ死ぬ) イシカナ ヴェントルー・ブルーブラッド エルダー(吸血鬼すぐ死ぬ) クラージィ
『ドラウスとドラルクの親子二代に振り回される事の多い苦労人』という点が似ている。
同じく美人に目の無い女たらしキャラ(もっとも上述の通り、ノースディンの方が見境がないが)。
更に女性にだらしのない性格を除けば、作中では常識人寄りのキャラである点や、それ(常識人)故に個性豊かな他の仲間達に振り回されがちな点も似ている。