概要
1948年に中国人民銀行が発行。ISO 4217での表記は"CNY"。
国民政府の金円券などと交換の形で全土に広まり、中国共産党の管理体制下でデノミネーションが行われると国内の物価表記は対日戦前の1937年に戻った格好となった。
一時期ではあるが外貨兌換券も発行されていたため「人民」の名がつくが、現在では世界的に流通しており、日本でも入手(兌換)出来る。
固定相場制と変動相場制を繰り返し、現在の人民元は対USDで7元ほど、対JPYで0.06元(1元:15円前後)となっている。
また、2000年代からは日本や英連邦等との直接取引も行っており、積極的に投資を行っているアフリカ諸国では自国通貨以上の価値を持っていることも。
「元」の補助単位は「角」、「分」が使われ、1元=10角=100分。(「角」は、口語では「毛」ともいうことがある)
デザイン
紙幣の表面には毛沢東の肖像画が使用され、裏面には各地の景勝や歴史的建造物が描かれている。
偽札
当然のごとく全土で流通しており、世界に先駆けてキャッシュレス化(古くはUnionPay、スマートフォンが普及してからはAlipayやWeChatPayなど)が進んでいる。