令和2年7月豪雨
れいわにねんしちがつごうう
熊本県南部の山間部と天草地方及び山鹿市近辺、大分県の山間部、福岡県南部や山間部に特に大きな被害が出た。
岐阜県の高山付近や長野県でも土砂崩れなどの被害が多く出た。
中でも山深い谷や、支流が集まる盆地では特に大きな被害があり、人吉市や球磨村、日田市などで河川の氾濫が起き、60人以上に及ぶ死者や行方不明者を出した。
特に人吉温泉や天ヶ瀬温泉、杖立温泉は大きな被害を被り、同年のCOVID-19流行による営業自粛から明けたばかりでこれからという時のダメージは大きかった。
人吉市や球磨村ではもともと地形の関係上洪水に見舞われやすく、家屋の構造の工夫や避難訓練もされていたが、その予想を上回る急速な水位上昇により津波に匹敵する家屋の破壊が起こった。これにより車や地元業者の建築機材が流されバスやタクシーも多数が廃車となり道路にも流木や岩石が積もり長引く雨の中の撤去作業の負担が大きいものとなった。
各自治体の役所も公式サイトのサーバーや固定電話が寸断するなどの被害を被り、連絡に支障をきたすケースも多かった。
道路やJR肥薩線、くま川鉄道も寸断。完全復旧までには4年以上を要すると見られている。
国からは激甚災害に指定された。
今回はCOVID-19の流行抑止の観点から、被災地への災害ボランティアは基本的に県民や町民に限るとしている市町村が多い。
特に今回被害が大きかった山村は高齢者も多く、COVID-19に罹患した際の重症化リスクが高い。
また、鉄道も寸断しているため限られた車道でのアクセスしかできず支援車両での渋滞も発生している。
ボランティアに行きたいという人は、必ず現地の社会福祉協議会の公式発表を見た上で自分の在住地や年齢などが条件に当てはまり体調が良好な場合のみ、十分な装備を持って参加しよう。
規定外であるにもかかわらず現地に押しかけたり、そのような行為をしている団体と行動するのはもってのほかである。
物資も置く場所がないため、事前に打ち合わせした企業からのみ受付としているところも多い。
支援したいという人は、日本赤十字や各自治体への直通口座による義援金やふるさと納税への寄付、アンテナショップや通販での名産品購入を強く推奨する。