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解説

物語が始まる5年ほど前に崩御した皇帝で、現在、を統べる主上の前に広大な帝国を治めていた人物。

長い治政において国情は傾くことなく安定、表向きは類まれな名君であったように見えるが、その実、本人は芸術的素養はあるものの政治的には無能な人物で、多くの皇位継承候補者が次々に死去したことによって急遽即位したことによる。

結果、先帝の無能さを知る前の皇太后が実権を握って「女帝」と異称されるほど畏敬されるようになり子昌をはじめとする有能な廷臣を登用、帝国の統治が破綻することを防いできた。

一方で実権を失った先帝は女帝の強い抑圧によって「女性恐怖症」を患い、10歳に満たない少女が大人になるまでのわずかな間救いを求めるほど深刻なものへと化していった。

このわずかな間に先帝の寵愛を受けたのが安氏である。安氏は10に満たない年齢で身ごもり、帝王切開で主上を産んでいるが、彼女が大人になるにつれて会えないようになっていった。

「それでも会えば、なんとかなる」と安氏は考えていたが、偶然、後宮で会った先帝は大人になった安氏に怯えるばかりであった。怒った安氏は先帝を逆レイプ、この時、安氏は新たな子を身ごもった。

この事件がトラウマになったかは明らかではないが、

晩年の先帝と、長年にわたって朝政を主導してきた女帝はともに精神を病んでおり、治政末期には当時の東宮(現在の主上)が実権を握って朝政を主導するようになった。

モデルと思われる皇帝

  • 高宗:の第3代皇帝、病床に就いたことにより皇后(則天武后)が息子の中宗、睿宗を差し置いて一時簒奪、後に中宗が唐を復興させた。
  • 徽宗:北宋の第8代皇帝。北宋最高の芸術家と評される一方で政治的には無能と酷評され、後に女真人が建国した金に征服され、拉致される。また、『水滸伝』は徽宗の時代に起きた叛乱がモデルとされており、作家・田中芳樹もこの時代の小説を書いている。

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先帝(薬屋のひとりごと)
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