概要
外見はパイプでつながった五重塔のような建物が散見される赤い世界で他の世壊と比べても異様な雰囲気を醸し出している。
なお、この世壊のみ漢数字が大字の「陸」ではなく「六」世壊となっており他の世壊とは命名規則が異なる。
カードテキスト
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、
デッキから「クシャトリラ」モンスター1体を手札に加える事ができる。
(2):自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、
フィールドのモンスターの属性の種類×100アップする。
(3):自分フィールドの「クシャトリラ・シャングリラ」が効果を発動した場合、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
解説
(1)は発動時に「クシャトリラ」モンスターをサーチする効果。
初動となるクシャトリラ・ユニコーンや妨害効果を持つクシャトリラ・フェンリルの他、クシャトリラ・ライズハートをサーチすることで展開を伸ばせる。
クシャトリラモンスターは「自分フィールドが空の時に展開できるモンスター」と「手札・墓地コストで展開するモンスター」に大別されるので状況に応じてサーチ先を使い分けたい。
(2)は自軍モンスターの全体強化。
上昇量は少ないが【クシャトリラ】は属性がばらけている上、相手フィールドの属性も参照するので戦闘補助の一押しとして役立つ。
(3)はクシャトリラ・シャングリラの効果をトリガーにフィールドのカード1枚を対象にとって破壊する効果。
あちらのゾーン封鎖効果は【クシャトリラ】であればそれなりに安定して狙えるので制圧・妨害の補助になる。一応あちらの効果で相手スタンバイフェイズにも発動できるがその時点では除去したいカードが存在しないこともあり得るので基本的にはゾーン封鎖効果がトリガーとなるだろう。
ちなみにカード名には「六世壊」とあるが、読みは「クシャトリラ」ではないのでクシャトリラ・ユニコーンによるサーチは不可能。
その為サーチはやや難しいものの、その効果から【クシャトリラ】を構築する際は真っ先に入れるカードとなる。
余談
カード名の由来はポルトガル語で「天国・楽園」の複数形である「パライゾス(paraisos)」と思われる。
ザ・ヴァリュアブル・ブックEX3によると、クシャトリラ・シャングリラと共に肆世壊=ライフォビアの侵攻を完了させたクシャトリラ・ライズハートが顕現させた世壊とのこと。つまり元から存在していた他の世壊とは異なり人為的に生み出された世壊ということになり、命名規則が他の世壊と異なるのはこうした背景があると思われる。
このカードの収録以降【クシャトリラ】及び【クシャトリラティアラメンツ】の環境での活躍と、クシャトリラ・フェンリルとの出張採用が問題視されたのか2023年1月のリミットレギュレーションでフェンリル共々制限カードとなった。登場してからわずか78日のことであり、公式にとっても予想外の活躍であったことがうかがえる。
マスターデュエルでも10/10に登場。当然のように制限カードでの実装となった。
先に実装されたユニコーンが無制限、フェンリルが準制限と緩めの規制なので、仕方がないとも言えるだろう。