概要
『PHOTON HYPERNOVA』で登場したテーマ「クシャトリラ」のリーダーで赤い鎧に身を包んだ人型モンスター。愛称はライズ(上)ハートから「上様」。
属性以外のステータスはスケアクロー・ライヒハート、ティアラメンツ・レイノハートと一致し、カード名も「〇〇+ハート」と類似性がある。一方で、このモンスターのみ宇宙のようになっている腕が左腕になっている。
ザ・ヴァリュアブル・ブックEX3によると彼はヴィサス=スタフロストから分かたれた「怒り」の化身であるようだが、本人は自分こそが真の「ヴィサス」であると主張している様子(尚、彼を含めたクシャトリラ関連カードは『ヴィサス=スタフロストより上のレベル7が中心』『エクシーズ体ではエクシーズ素材の関係上カードが重なり、物理的にも上』と徹底的に本体であるヴィサス=スタフロストを上回ることを意識している)。
背景ストーリーでは
ティアラメンツ・レイノハートとの戦いを終え、彼を吸収しようとしたヴィサス=スタフロストの下に配下のクシャトリラ・ユニコーンを送り込んでレイノハートを強奪。その後、分身同士では本来為し得ない一体化を機械技術で再現した彼はレイノハートを吸収し、その力をもって肆世壊=ライフォビアの進行を完了させ六世壊=パライゾスを顕現させる。
一体化によりヴィサス=スタフロストと同質の力を得た彼は武人の鎧に身を包んだクシャトリラ・アライズハートの姿へと変化し、なんとスケアクロー・ライトハートすら吸収してしまった。
絶体絶命のヴィサス=スタフロストであったがライトハートが残した助言によって星そのものから力を吸収することを選択、これによって『怒り』、『悲しみ』、『恐怖』の力を右腕に集めたヴィサス=スタフロストと激闘の末に敗れた。
しかし、吸収した感情によって精神が不安定になってしまったヴィサスに彼はあえて自身を吸収させることで暴走させ、ヴィサスをヴィシャス=アストラウドへと変貌させる。ここから物語は伍世壊=カラリウムへと移って行くこととなる。
カードテキスト
星4/炎属性/戦士族/攻1500/守2100
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「クシャトリラ」モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
このターン、自分はXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功したターンの自分メインフェイズに、
デッキから「クシャトリラ・ライズハート」以外の「クシャトリラ」カード1枚を除外して発動できる。
相手のデッキの上からカード3枚を裏側表示で除外し、このカードのレベルは7になる。
解説
(1)はクシャトリラモンスターが存在する場合に手札から自己特殊召喚できる起動効果で、発動後はエクシーズモンスターしかEXデッキから特殊召喚出来なくなる制約がある。
このカード自身はレベル4だが、後述する(2)の効果によってレベルを7に変更できるので他のクシャトリラモンスターと合わせてランク7のエクシーズ召喚に繋げることが可能で、この効果は同名カードにも反応するので通常召喚したこのモンスターと特殊召喚したこのモンスターでランク4エクシーズも狙える。
(2)は召喚・特殊召喚に成功したターンのメインフェイズにデッキの「クシャトリラ」カードを除外することで相手のデッキトップ3枚を裏側表示で除外しレベル7になる起動効果。コストとしてデッキの「クシャトリラ」カードを除外する必要があるが、クシャトリラは除外状態からの帰還・サルベージ手段が豊富なのでそこまで気にならない。
この効果でエースであるクシャトリラ・アライズハートを重ねてエクシーズ召喚したり、レベルを7にすることでクシャトリラと相性の良いNo.89電脳獣ディアブロシスなどのランク7エクシーズに繋げることが出来る。
ついでの様に相手のデッキを破壊できるのも強力で、相手のキーカードを除外できれば儲けもの。裏側除外の為に再利用も困難であり、前述したNo.89電脳獣ディアブロシスと組み合わせることでより効果的にデッキ破壊を行える。
欠点としては他の「〇〇ハート」と違い、単体では初動にならないこと。
そう言ったこともあってか、無制限時代のクシャトリラでは純構築でも枚数が減らされる選択肢もあった。
(現在は規制によってティアラメンツ・レイノハートも単体で初動にならないので、唯一では無くなっている)
総じてデッキ破壊で妨害しつつ展開できる優秀なモンスターで、除外をトリガーとするカードの多いクシャトリラの主要な展開要因となっている。
余談
ヴィサス=スタフロスト及びその関連カードである「〇〇ハート」モンスターはヴィシュヌの化身をモチーフにしていると推測されており、斧を持っていることと支配する世壊が「六」世壊であることからこのモンスターのモチーフはヴィシュヌの六番目の化身「パラシュラーマ」と思われる。
また、和風の鎧をまとっていることや関連カードから「第六天魔王」を自称した織田信長もモチーフの一つに含まれているのかもしれない。