概要
『怪異』に出くわし異能力を身につけてしまった青年・深町尚也と准教授・高槻彰良による和風ミステリー。角川文庫から短編を含めた10巻が刊行中。
コミックジーンで漫画化もされている。
東海テレビとWOWOWによる共同制作で2021年にドラマ化。8月と10月に分かれてフジテレビ系とWOWOW各局で放送される。
あらすじ
10歳の夏休みに『異形の祭り』に迷い込み、「嘘を聞き分ける耳」を手に入れてしまった大学生・深町尚哉。
たまたま参加した講義で出逢った変わり者の民俗学教授・高槻彰良に興味を抱き、彼の助手として怪談話や噂収集、及び妖がらみの問題解決という「アルバイト」を兼ねたフィールドワークに付き合うことになるが、彰良もまた、尚哉以上に『異形が関わる闇』を抱えていた・・・・・
登場人物
深町尚哉(ふかまち なおや)
本作の副主人公。十歳の夏休みに田舎へ帰省中妖しげな夏祭りに迷い込み、逝去していたはずの祖父に助け出されるのと引き換えに、嘘が雑音として聞こえる『耳』を手にしてしまう。この事が原因で両親とも上手くいかなくなり、必要時以外は耳をイヤホンで遮断し、わざと地味な格好をして独り目立たないように生きている。
ドラマ演者は元King&Prince(現Number_i)の神宮寺勇太。
高槻彰良(たかつき あきら)
本作の主人公。尚哉が通う清和大学文学部史学科民俗学考古学専攻の准教授。
34歳ながら弱冠20代前半にして准教授にもなってるように見える茶髪の美青年。
幼少期に『神隠し』に遭い、鳥を異常に怖がったり瞳が濃い青に変わったりする。
実は背中に、神隠し事件でついた、天狗の翼を切り落としたような痕が残っている。
「怪異」に遭いたいがために、不吉なことを相談されても「素晴らしい!」と言いかけたりする、一般の目からは不謹慎とも映る、独特のセンスもある。そんな時はよく尚哉にたしなめられている。
ドラマ演者はHey!Say!JUMPの伊野尾慧。
佐々倉健司(ささくら けんじ)
高槻彰良の幼なじみで捜査一課の刑事。彰良は「健ちゃん」と呼んでいる。
強面で近寄り難い圧を放つ大男だが、気配り上手な一面もある。
彰良の一番の理解者かつ第二の保護者的立場におり、似た境遇にいる尚哉の事も気にかけている。
ドラマ演者は吉沢悠。
生方瑠衣子(うぶかた るいこ)
民俗学研究室の院生で (自称) 高槻彰良崇拝者かつ一番助手。赤いフレーム眼鏡の似合う美人だが、性格は彰良に負けず劣らずの変人。
ドラマ演者は岡田結実。
難波要一(なんば よういち)
尚哉の大学での数少ない友人の一人。
尚哉の『耳』についてはまだ知らないままだが、裏表のない性格なので気楽に付き合うことの出来る人物。
ドラマ演者は須賀健太。
寺内一(てらうち はじめ)
最終盤で登場するフリーカメラマン。彰良と同じ、背中に天狗の翼のような傷を持つ。「人間を超えた存在が持つ使命を思い出したら、僕と一緒に来ないか」と誘う。
ドラマ演者は小池徹平。
出版
准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき
准教授・高槻彰良の推察2 怪異は狭間に宿る
准教授・高槻彰良の推察3 呪いと祝いの語りごと
准教授・高槻彰良の推察4 そして異界の扉が開く
准教授・高槻彰良の推察5 生者は語り死者は踊る
准教授・高槻彰良の推察6 鏡がうつす影
准教授・高槻彰良の推察EX
准教授・高槻彰良の推察7 語りの底に眠るもの
准教授・高槻彰良の推察8 呪いの向こう側
准教授・高槻彰良の推察9 境界に立つもの
准教授・高槻彰良の推察EX2
准教授・高槻彰良の推察10 帰る家は何処に
別名・表記ゆれ
関連イラスト
関連動画
コミック
ドラマ
関連タグ
Missing・・・甲田学人のシリーズ小説。民俗学がモチーフ、「神隠し(怪異)」に遭った者が何らかの力を得、また怪異に遭いたがる、という点で類似している。
嘘解きレトリック・・・同じく主人公(此方はヒロイン)が嘘を聞き分けられる能力を持っているミステリー漫画。舞台は昭和初期。