────二十年間の刑事の経験と、知識全てを失うことは刑事としての「死」を意味する悲劇だ。しかし、それは同時に……新たな刑事の誕生でもあったのだ────
概要
2019年の一月に放送された日本の刑事ドラマ。主演は刑事役の経験もある沢村一樹が主演を務める。
名刑事として世間から注目されている京都府警の刑事である主人公が刑事時代の記憶を失ってしまうも、それを補うように強化された五感や洞察力を持って難事件に挑む。
あらすじ
今や「京都府警に時矢あり」と言われた時矢暦彦は事件の容疑者を追跡中に負傷し、刑事を拝命されてからの記憶を失ってしまう。叔父であり下宿先の家主でもある生田目守雄のアドバイスによって記憶喪失を周囲に隠すことに……そんな中、彼に憧れて過去の事件のデータを記憶している女刑事・佐相智佳とコンビを組むことになる。
登場人物。
時矢暦彦(ときや れきひこ)
演 - 沢村一樹
京都府警本部刑事部・捜査一課13係刑事。階級は警部補。
「京都府警に時矢あり」と呼ばれる優秀で敏腕なエリート刑事だったが、連続殺人犯の追跡中に負傷し、記憶喪失となってしまう。
佐相智佳(さそう ともか)
演 - 瀧本美織
京都府警本部刑事部・捜査一課13係刑事。巡査部長。以前は一課の総務係として事務を担当していた。
時矢の復帰直前に念願叶って刑事となり、復帰後早々に彼とコンビを組む事になるが、言動の違和感や妥協を許すような発言(記憶喪失前の時矢はそういったものを嫌っていた)、極めつけに彼が落とした手帳から記憶が失っていることを知ってしまう。その後は彼の中に残っている刑事としての正義感を理解し、彼のトリセツ兼外付けハードディスクになる事を宣言。
ちなみに記憶喪失前と後でも時矢のことは尊敬しているが、「記憶を失う前の時矢」と「現在の時矢」をそれぞれ別人のように接している
福知市郎(ふくち いちろう)
演 - 寺島進
京都府警本部刑事部・捜査一課13係刑事、警部補。以前は時矢とコンビを組んでいた。
暴力団の組長と間違えられてしまうほど顔が怖い。
ダンディで優秀な時矢をライバル視しており、彼に万が一の事があったら昇進できるチャンスを狙っているが、元コンビなのもあり彼の能力は認めているし邪険にすることも足を引っ張るような真似もしないなど昭和の刑事らしい刑事。
内海念也(うつみ としや)
演 - 横山だいすけ
京都府警本部刑事部・捜査一課13係刑事、巡査部長。現在は福知の相方として彼に何かとこき使われており、宛らコントのようなやり取りをすることも。
配属7年目で時矢の後輩。時矢の事は「先輩」として尊敬している。
背川葉奈(せがわ はな)
演 - 猫背椿
京都府警本部・鑑識課第6係。
時矢の大ファンで、事件現場でも「ダーリン」と呼ぶ事も多い。また、隙あらば時矢にすり寄ろうとするなどボディランゲージが多い。
根本留夫(ねもと とめお)
演 - 渡辺いっけい
京都府警本部刑事部・捜査一課13係係長、警部。
天啓的な事なかれ主義の通称「ヒラメ人間」で、常に上層部の顔色ばかりを気に掛けているが、場合によっては自分が責任を取る覚悟で捜査続行を許可するなど確かな正義感も併せ持っている。
スペシャルドラマ第2弾では幕末検定1級の知識の持ち主であることが判明し、幕末の四大人斬りなどに詳しい一面も。
奥畑記子(おくはた のりこ)
演 - 財前直見
時矢の元妻。京都第三弁護士会所属の弁護士。
七年前に時矢が担当した殺人事件の被告人の弁護を務めた事が切っ掛けで彼と結婚するが、二年前に離婚。その後は慰謝料代わりに夫婦で購入したマンションを自分が引き取り、残りのローンは全て彼が支払っている。
終盤、彼が二十年間の記憶を失っている事に気付いてしまい、弁護士の義務として最初はその事を警察に報告しようとしていたが、とある事情で弁護士としての守秘義務を破ってしまい、その口止めの為に敢えて黙認することに決める。
離婚になった原因は劇中では明らかされていないが、時矢からのプロポーズの言葉は「俺と永遠の愛を築こう」という伊達男でなければ許されないほど非常に気障なもの。
生田目守雄(なまため もりお)
演 - 武田鉄矢
時矢暦彦の父方の叔父で生田目診療所を営む医師。
記子と離婚し住んでいた家を取り上げられた時矢を、診療所の二階に住まわせている。
時矢を記憶喪失と診断した後は彼に様々なアドバイスを送る。