概要
装甲悪鬼村正作中世界における最強兵器。甲冑とそれらの武装を総称して「劔冑」といい、装備した者を「武者」という。
人が甲冑を着こむ形式であり強化外骨格(パワードスーツ)に近い。
戦車の正面装甲すら凌駕する装甲とそれを両断可能な刀剣類、治癒能力、加えて飛行能力を有する。
銃を携帯しているものもあるが大抵の銃器ではこの甲冑を貫通することはできず(一応高速徹甲弾では可能だが、作中世界ではタングステン弾芯が殆ど普及していない為事実上不可能)、武者同士の戦闘は専ら飛行しながらの刀剣類による。
機動・戦闘・治癒・飛行など全てのエネルギーには装備した仕手の熱量(カロリー)を用いる。
また仕手が装備していない時には独立形態と呼ばれる別形態を取り、それらは蜘蛛・髪切虫・バイク等劔冑毎に様々な姿をとる。こちらの形態で単独行動が可能な物もある。
西洋でも同様のものが作られており(そもそも物語の舞台は進駐軍占領下の日本=劔冑をもってしても日本は敗北している)、こちらは「クルス」と呼ばれている。
真打と数打
作中世界での劔冑は遙か昔から存在しており、専門の鍛冶師が鍛造していた。
その最終工程において鍛冶師は自らの命・精神を劔冑に打ち込み、これを以て初めて完成する。
その結果劔冑には鍛冶師の精神が宿り、意志が備わる。これを騎体制御のOSとしている。こうして鍛造された劔冑を真打(しんうち)劔冑と呼ぶ。
更に真打はそれぞれの劔冑毎に一種の魔法である「陰義(シノギ)」を持ち、これを如何に使用するかで戦闘に大きなアドバンテージを得る。
真打は一つの劔冑を鍛造する毎に鍛冶師の命を一つ失う必要があり、大量生産することは不可能である。
そこで近代になりクローン技術とCPU等の電子機器をOSに使用することで、量産を可能としたものを数打(かずうち)と呼ぶ。
数打に意志は宿っておらず、諸性能は真打に大きく劣る。また陰義も搭載されていない。
軍人のみならず普通の警察官が使用するほか、競技用劔冑という劔冑を使用したレース専用の数打も存在するほど一般化している。
主な劔冑
主なクルス
- ウィリアム・テル
- ウィリアム・バロウズ
- アスカロンⅣ
登場する劔冑はこれらのように実在・伝説上の刀剣類の名称が使用されており、それらの通説・談話・モチーフが陰義や設定に色濃く反映されている。
関連イラスト