概要
始点を原点と見れば、文字通り「直線を半分に切ったもの」となっている。
2つの点から直線と線分を作る際、結果は共に1つに定まるが、半直線の場合はどちらを始点にするかによる2通りの結果が現れる。
中学校の教育において直線等と共に登場するが、それ以降はあまり出て来ない用語であり、Wikipediaでも独立記事が立っていない。
ただ、直進している物体の軌跡や、ビームなどが放たれる様子、集中線における線など、表現の上ではそれっぽいものが度々見られる。
絶対値の関数「y=|x|」のグラフも、2つの半直線を繋ぎ合わせたものとなっている。
英語ではそのままの「Half-straight line」や、それに近い「Half-line」の他、「Ray」(光線)とも呼ばれている。
直線や線分と異なり、球面幾何学上では定義できない。
片側だけでも伸ばせば、ループしてもう片側にも繋がってしまうからである。
球面幾何学的に考えると、線分の一種となって来る。
通常の線分との違いは、表半球で途切れるか裏半球で途切れるかの違いとなる。